乾かしすぎが花を早める
パクチーの葉が固くなる原因の多くは乾燥です。水が切れると株は身を守るために花茎を伸ばし、それ以降は葉が細く切れ込みが深くなって香りが変わります。土の表面が乾いたら朝のうちにたっぷり与え、乾き切る前に補うのが目安です。
ただし常に湿っていると根元が蒸れて腐ります。触って表面が乾いていれば与え、湿っていれば見送るという単純な判断で足ります。梅雨時は雨が続くので水やりは要りません。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 発芽まで | 表面を乾かさない | 不織布で乾きを防ぐ |
| 本葉が出てから | 表面が乾いたら朝にたっぷり | 乾き切ると花が早まる |
| 真夏 | 朝夕に確かめる | 日中の水やりは根を傷める |
| 冬 | 乾いたら暖かい日の午前中 | 夕方に与えると凍る |
追肥は薄く回数を多く
パクチーは葉を摘み続ける作物なので、元肥(前もって入れる肥料)だけでは後半に葉が黄ばんできます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は本葉が五枚から六枚になったころから始め、二週間に一回、水で薄めた液体肥料を与えるのが扱いやすい方法です。
一度に多く与えると葉が大きくなる代わりに香りが薄くなり、茎も柔らかく倒れやすくなります。葉の色が濃い緑で元気なら間隔を空け、下の葉から黄色くなるようなら間隔を詰めます。
- 本葉五枚から始める
- 二回目の間引きを終えたら、水で薄めた液体肥料を二週間に一回与えます。表示より薄めにして回数で補います。
- 葉の色を見て間隔を決める
- 下の葉が黄色くなってきたら一週間に一回に詰め、葉が濃い緑で大きすぎるなら三週間に一回に空けます。
- 摘んだあとに一回足す
- まとめて葉を摘んだあとは株が弱るので、翌日か翌々日に薄い液肥を与えて回復を助けます。一週間ほどで中心から新しい葉が出てくれば回復した目安です。
液肥の濃さに迷ったら、表示の倍に薄めて回数を増やす方が安全です。濃すぎて根を傷めた株は戻りませんが、薄すぎた株は次の一回で取り返せます。
プランターは深さと数で決まる
パクチーの根は下に長く伸びるので、プランターは深さ二十センチ以上のものを使います。浅いと根が底で曲がり、水切れも早まって花が上がります。六十センチの標準プランターなら三株から四株が目安で、詰めすぎると蒸れます。
土は野菜用の培養土で足ります。水はけが悪いと根元が腐るので、鉢底石を敷いて排水を確かめてから土を入れます。夏は西日を避けた半日陰に置くと、露地より長く葉が穫れます。
- 深さ二十センチ以上を選ぶ
- 根が真下に伸びるので、深いプランターほど株が長持ちします。浅い鉢は根が曲がって早く花が上がります。
- 六十センチに三株から四株
- 株間十五センチを目安に配置します。隣の葉が重なるほど詰めると下葉が蒸れて黄色くなります。
- 夏は半日陰へ移す
- 六月以降は午後の日が当たらない場所へ移します。日陰なら花が上がる時期を二週間から三週間遅らせられます。
花茎が伸び始めたら判断する
株の中心から太い茎が立ち上がり、葉が糸のように細くなったら花が上がるサインです。この状態をとう立ちと呼び、一度始まると葉は元に戻りません。柔らかい葉を優先するなら茎の先を摘んで遅らせ、種を採るなら伸ばします。
摘んで遅らせられるのは二週間ほどで、気温が上がり続ける春まきでは完全には止められません。秋まきは冬の間は花が上がらず、翌年四月から五月に伸びるので、それまで葉を摘み続けられます。
- 中心の茎が太くなったら摘む
- 株の中心から立ち上がる太い茎を、葉の付け根のすぐ上でハサミで切ります。二週間ほど葉の収穫を延ばせます。
- 葉が細くなったら切り替える
- 葉の切れ込みが糸のように細くなったら、葉は諦めて花と種を採る方に切り替えます。花も香りがあって食べられます。
- 秋まきは冬を越させる
- 秋まきの株は冬の間は花が上がりません。霜よけをして越冬させれば、翌年の春まで葉が摘めます。
葉が固い・黄色いときの原因の切り分け
葉が固い、黄色い、香りが薄い、株が倒れる。原因は水か肥料か暑さのどれかで、同時に二つ変えると分からなくなります。株の姿を見て一つずつ確かめます。
- 葉が固く細くなった
- 乾燥か暑さで花が上がり始めています。中心の茎を摘み、水を切らさず半日陰に移します。戻らなければ種採りに切り替えます。
- 下の葉から黄色くなる
- 肥料切れか株が込みすぎです。薄い液肥を一週間に一回に詰め、隣と葉が重なるなら間引きます。
- 葉が大きいが香りが薄い
- 肥料の与えすぎです。追肥を止め、水も控えめにして締まった葉に戻します。二週間ほどで新しく出る葉から香りが戻るので、それまで待ちます。
- 根元が黒くなって倒れる
- 水の与えすぎで根元が腐っています。水を控え、周りの株との間隔を広げて風を通します。傷んだ株は抜き取ります。
パクチーの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
パクチーの収穫までのコツは作物ページに
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