殻を割って一晩水に浸ける
パクチーの種は丸い殻の中に二粒の種が入った形で、殻のままだと水を吸いにくく、発芽に二週間から三週間かかります。指の腹や瓶の底で軽く押して殻を二つに割り、一晩水に浸けてからまくと、七日から十日で揃って芽が出ます。
割るときは種を潰さないよう、割れる音がした程度で止めます。浸けた水は捨て、湿ったキッチンペーパーの上で半日ほど置いてからまいても構いません。古い種は発芽率が落ちるので、前年に買った種は多めにまきます。
- 殻を二つに割る
- 種を平らな板の上に広げ、瓶の底や指の腹で軽く押して殻を半分に割ります。粉になるまで潰すと発芽しません。
- 一晩水に浸ける
- 割った種を水に一晩浸けます。浮いた種は中身が空なので取り除き、沈んだ種だけを使います。
- 水気を切ってまく
- 浸けた種はザルで水を切り、指でつまめる程度に乾かしてからまきます。濡れたままだと指にくっついて均一にまけません。
殻を割らずにまいても発芽はしますが、二週間以上かかり、その間に土が乾くと止まります。手間の割に差が大きいので、割ってからまくのが目安です。
直まきで根を切らない
パクチーは根が下にまっすぐ伸びる直根性で、植え替えると根が傷んで育ちが止まります。ポットで育てて移すより、畑やプランターに直接まくほうが確実です。深さ一センチの溝に二センチ間隔ですじまきにするか、二十センチ間隔で一か所に四粒から五粒の点まきにします。
覆土は五ミリから一センチ、まいたあとは手のひらで軽く押さえて種と土を密着させます。発芽までの十日間は土の表面を乾かさないことが大切で、不織布をかけておくと乾きと鳥の被害を防げます。
- 深さ一センチの溝を作る
- 支柱や板の縁を土に押しつけて溝を作ります。条間は二十センチから二十五センチにします。
- 二センチ間隔でまく
- 殻を割った種を溝に沿って二センチ間隔で落とします。点まきなら一か所に四粒から五粒です。
- 覆土して押さえ、不織布をかける
- 土を五ミリから一センチかぶせて手のひらで押さえ、たっぷり水を与えます。不織布をべた掛けにして発芽まで乾きを防ぎます。
本葉が出たら二回に分けて間引く
発芽が揃ったら、本葉が二枚のころに三センチ間隔、本葉が四枚から五枚のころに十センチから十五センチ間隔になるよう二回に分けて間引きます。パクチーは株が込むと下の葉から黄色くなって蒸れるので、隣の葉が触れ合う手前で広げるのが目安です。
間引いた株は根が細くても食べられます。若い葉は香りが強いので、薬味として使い切ります。残す株は葉の色が濃く、茎がまっすぐ立っているものを選びます。
- 本葉二枚で三センチ間隔
- 込みすぎた場所から間引き、株の間が三センチほどになるよう抜きます。残す株の根元を指で押さえてそっと引きます。
- 本葉五枚で十五センチ間隔
- 葉が触れ合ってきたら、最終の株間十センチから十五センチまで広げます。間引き菜は薬味に使います。
- 株元に土を寄せる
- 間引いたあとの穴を埋めるように条間の土を株元へ寄せ、残った株がぐらつかないようにします。
春まきか秋まきかを先に決める
パクチーは涼しい気候を好み、暑さに当たると花茎が伸びて葉が固くなります。関東の露地なら、三月下旬から四月にまく春まきと、九月中旬から十月にまく秋まきの二回が作れます。長く葉を摘みたいなら秋まきが向き、株が寒さに耐えながらゆっくり育って翌春まで穫れます。
春まきは五月から六月に葉を摘み、梅雨明けまでに花が上がって終わります。短期でも早く食べたい人向けです。真夏のまき直しは発芽しても葉が固く、香りも薄いので避けます。
| 作型 | 種まき | 収穫 | 向き不向き |
|---|---|---|---|
| 春まき | 3月下旬〜4月 | 5月〜6月 | 短期で穫る。梅雨明けまでに終わる |
| 秋まき | 9月中旬〜10月 | 11月〜翌年5月 | 長く摘める。いちばん失敗が少ない |
| 夏まき | 7月〜8月 | — | 葉が固く花が早い。避ける |
芽が出ないときの原因を探す
パクチーの種まきで多い悩みは「二週間たっても芽が出ない」です。殻を割ったかどうか、土が乾いていないか、地温が高すぎないかの三つを順に確かめます。まき直しは春も秋も十分間に合います。
- 二週間で芽が出ない
- 殻のまままいたか、途中で土が乾いたかです。土を掘って種を見て、固いままなら割った種でまき直します。
- 芽が出たがすぐ倒れる
- 土が湿りすぎて根元が腐っています。水を控え、込んでいる場所を間引いて風を通します。
- ばらばらに出て揃わない
- 殻の割れ方の差か、覆土の厚さの差です。出遅れた場所は追いまきし、次回は覆土を一センチで揃えます。
- 夏に芽が出ても葉が固い
- 暑さで生育が急ぎ、すぐ花が上がる状態です。食べても香りが薄いので、九月中旬まで待ってまき直します。
種まきの手順
パクチーは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
パクチーの種まきでよくある質問
パクチーの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
パクチーの種はどうやってまく?
点まき / すじまきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
パクチーの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
パクチーの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
パクチーは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
パクチーの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
パクチーの種まきに使うもの
ハーブの種は小さく、光を好むものが多いので、土をほとんどかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
土をかけない種は、ジョウロだと流れます。発芽までは霧で与えます。
- 浅い育苗箱・セルトレイ探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 深さ 5cm 前後の浅い箱か、128 穴のセルトレイ。
種が小さいうちは深い容器は要りません。浅いほうが地温も上がりやすくなります。
- 苗を買って育てるなら、種まきの資材は要りません。多年草のハーブは苗のほうが早いです。
- ポットに直まきできる大きさの種なら、セルトレイは要りません。
パクチーの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパクチーの育て方にまとめています。
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