科: セリ科属: Coriandrum
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
パクチーを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
播種した日と種の割り方
種は 2 つがくっついています。軽く割って一晩水に浸けると発芽が揃います。処理をしたかどうかを残します。
収穫を始めた日
草丈 20cm ほどから外葉を採れます。採り始めた日と株数を残すと、必要な量が分かります。
とう立ちした日
気温が上がると一気に花茎が伸びます。この日を残すと、翌年の播き時が決まります。
種を採った日
コリアンダーシードとして使えます。採種した日と量を残しておきます。
収穫までのコツ
パクチーを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
秋にまいて収穫期を延ばす
日が長くなる季節にまくと株が小さいうちから花に向かいます。9月から10月にまいて小苗で越冬させると、春先まで葉を摘み続けられます。
株間は20cmとって間引く
混み合うと細い茎が立ち上がるばかりで葉が小さくなります。本葉2〜3枚のころに20cm間隔まで間引くと、根も太って葉が横に張ります。
夏は寒冷紗で日を和らげる
強い日ざしと高温で葉が硬くなり、香りより苦みが立ちます。遮光率30%程度の寒冷紗をかけると、暑い時期でも葉が薄く柔らかいままです。
外葉を3割残して摘み取る
株ごと抜かずに外側の葉だけを摘めば、中心から新しい葉が出て何度も収穫できます。全体の3割以上は残して株の勢いを保つのがこつです。
抜いた株の根も料理に使う
タイ料理では根を香味として煮込みに入れます。花が上がった株を抜くときに根を洗って冷凍しておくと、葉が終わった後も香りを使い切れます。
パクチーの栽培をはじめるのに用意するもの
ハーブは乾き気味を好むものが多く、水はけのよい土と、こまめに摘める道具があれば始められます。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L。
地中海原産のものが多く、水もちのよい土だと根が傷みます。用途の書かれた土を選びます。
- 摘芯・収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。
先端を摘むと下の節から枝が 2 本出ます。摘み続けるほど株が茂り、収穫が増えます。
- 素焼き鉢・スリット鉢探す言葉「素焼き鉢 8号」
- 規格の目安
- 直径 24cm(8 号)前後。素焼きは鉢そのものから水が抜けます。
乾き気味を好むハーブには、プラスチック鉢より素焼きのほうが合います。
- 乾燥ネット探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。
穫ったその日に吊るせるようにしておくと、香りを残したまま保存できます。
- 肥料は控えめでよいので、まず 1 本の液肥があれば足ります。
- 多年草のハーブは苗から始めたほうが早く、種まきの資材は要りません。
パクチーの病害虫(7)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
アブラムシ類
主要害虫
時期 春・秋(4〜6月、10〜11月)出る場所 新芽・花出やすい条件 暖かくなる時期。とう立ち後
症状 新芽や花に小さな虫が群生します。パクチーは葉が細かいので取り除きにくいのが厄介です。
予防 防虫ネットで飛来を防ぐのが最も確実です。食べる葉なので薬を使いにくい作物です。
対処 水で強めに流すか、被害の大きい株ごと収穫してしまいます。生育が早いのでまき直すのも手です。
パクチーは虫がつくと洗っても取れません。ネットで予防するのが現実的です。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
抽苔 (とう立ち)
主要生理障害
時期 初夏(5〜6月)出る場所 株の中心出やすい条件 日が長くなる時期。高温
症状 中心から花茎が伸び、葉が細く固くなって香りが変わります。
予防 春まきは早めに、秋まきを主体にします。半日陰のほうが長く採れます。
対処 とう立ちしたら葉は固くなりますが、花も種(コリアンダーシード)も使えます。次をまくタイミングです。
パクチーは寿命が短い植物です。2〜3 週間おきにまき足すと途切れません。
褐斑病
よくある病気
時期 梅雨〜秋(6〜9月)出る場所 葉出やすい条件 多湿
症状 葉に褐色の斑点ができ、融合して枯れます。
予防 密植を避け、風を通します。
対処 発病葉を取り除きます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57
軟腐病
よくある病気
時期 高温多雨(6〜9月)出る場所 株元出やすい条件 高温多湿。密植
症状 株元が水浸み状に軟らかく腐り、悪臭がします。
予防 高畝で排水を良くし、密植を避けます。
対処 発病株を抜いて処分します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11
斑点細菌病
よくある病気
時期 梅雨(6〜7月)出る場所 葉出やすい条件 低温多雨。泥はね
症状 葉に水浸み状の褐色斑ができ、広がると枯れます。
予防 敷きわらで泥はねを止めます。
対処 発病葉を取り除きます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Burkholderia andropogonis、Herbaspirillum sp. ほか23
記録されている病名(2)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
すぐとう立ちする
高温と日長が原因です。春まきは短命なので、秋まきにすると長く収穫できます。
発芽が揃わない
殻が硬いためです。軽く割って一晩水に浸けてから播きます。
香りが弱い・葉が細い
肥料切れか日照不足です。ただし夏の直射は強すぎるので、季節で置き場所を変えます。
品種一覧(7)
Gadenin の作物マスタに登録されているパクチーの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
は1
その他6
パクチーの動画ランキング
パクチーを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
この記事は広告を含みます。