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パクチーの病害虫と障害

パクチーの病害虫と障害|アブラムシと蒸れによる根腐れを防ぐ

パクチーの栽培イメージ

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パクチーは香りが強く虫が少ない作物ですが、アブラムシとキアゲハの幼虫、梅雨の蒸れによる根腐れには注意が要ります。症状から原因を見分けます。

症状から原因を見分ける

パクチーは香りで虫を遠ざけるので、他の葉物より被害は少なめです。それでも新芽に群がるアブラムシ、葉を丸ごと食べるキアゲハの幼虫、梅雨時の蒸れによる根元の腐りは毎年起きます。葉の色と形、株元の状態を見て原因を切り分けます。

多くの症状は水と風通しを整えれば防げます。薬に頼る前に、株間水やりを確かめるのが先です。葉物なので収穫までの日数が短く、薬を使うなら表示の日数を必ず確かめます。

症状考えられる原因対処
新芽や茎に小さな虫が群がるアブラムシ指でつぶす。水で流す
葉が丸ごとなくなるキアゲハの幼虫見つけて取り除く
株元が黒く柔らかい根腐れ(水の与えすぎ)水を控え、株間を広げる
葉に白い粉うどんこ病傷んだ葉を取り、風を通す
葉が細く固いとう立ち(花が上がる)花茎を摘む。種採りに切り替え

アブラムシは早めに見つける

四月から六月と十月に、新芽や茎の柔らかい部分にアブラムシが付きます。数が少ないうちは指でつぶすか、霧吹きの水で流せば済みます。放っておくと葉が縮れ、排せつ物で葉が黒くべたつきます。

窒素肥料が多いと株が柔らかくなって付きやすくなるので、追肥(育ちの途中で足す肥料)が多くないかも確かめます。数が増えたときは野菜用の殺虫剤を使い、収穫までの日数を表示で確かめてから使います。

新芽の裏を毎朝見る
水やりのついでに新芽と茎の付け根を裏返して見ます。数匹なら指でつぶします。緑色で小さいので、葉の色と見分けにくいときは白い紙の上に葉を振ってみます。
水で洗い流す
霧吹きや弱いシャワーで葉の裏を洗い、虫を落とします。一回では戻ってくるので、朝の水やりに合わせて数日続けると目に見えて減ります。
増えたら野菜用の薬を使う
葉全体に広がったら野菜用の殺虫剤を使います。収穫までの日数を確かめ、使う前に摘める葉は摘んでおきます。

キアゲハの幼虫は見つけて取る

パクチーはセリ科なので、同じセリ科のニンジンやパセリと同じくキアゲハの幼虫が付きます。黒と緑の縞模様の幼虫で、一匹でも一晩で株の葉をほとんど食べ切ることがあります。五月から十月にかけて、葉の食べ跡と黒い糞を見つけたら幼虫を探します。

数が少ないので薬は要りません。見つけて手で取り除くか、別の場所へ移します。防虫ネットをかけておけば蝶が卵を産み付けられないので、予防としていちばん確実です。

食べ跡と糞を探す
葉の縁が大きく欠け、株元に黒い粒の糞があれば幼虫がいます。葉の裏や茎の陰を探します。
手で取り除く
見つけたら割り箸などで取って別の場所へ移します。小さい幼虫は黒くて鳥の糞に似ているので見逃しに注意します。
防虫ネットで予防する
五月から蝶が飛び始めるので、目の細かい防虫ネットをかけて産卵を防ぎます。すそを土で押さえて隙間をなくします。

梅雨の蒸れと根腐れ

梅雨時に株が込んでいると、株元が蒸れて黒く柔らかくなり、倒れて枯れます。水の与えすぎと排水の悪さが重なると、晴れた日にも起きます。予防は株間を広げること、株元に泥がはねないよう敷きわらをすること、雨の日は水を与えないことです。

プランターは受け皿に水をためないようにし、雨が続くなら軒下に移します。一度腐った株は戻らないので、隣の株に広がる前に抜き取ります。

株間を十五センチに保つ
隣の葉が重なるほど込んでいたら、込んだ株を根元から抜いて間引きます。抜いた株は薬味に使えます。風が通れば株元は半日で乾きます。
株元に敷きわらをする
泥はねを防ぎ、土の湿りを一定にします。わらがなければ刈り草や落ち葉でも代わりになります。
腐った株は抜く
株元が黒く柔らかい株は抜き取り、周りの土を乾かします。抜いた株は畑に残さず処分します。

根腐れは土の中で進むので、葉がしおれてから気づくことがほとんどです。梅雨入り前に株間と排水を整えておくのが唯一の予防で、始まってからの薬はありません。

病害虫でつまずいたときの切り分け

葉が縮れる、穴が開く、株が倒れる、葉が白い。見た目が似ていても原因が違い、対処を間違えると悪化します。株元、葉の裏、株のまわりの糞の順に確かめてから手を打ちます。

葉が縮れて黒くべたつく
アブラムシの排せつ物です。虫を水で流し、べたつきは拭き取ります。追肥が多ければ減らします。
一晩で葉がなくなった
キアゲハの幼虫です。株元の糞を手がかりに幼虫を探して取り除き、防虫ネットをかけます。
晴れているのに株が倒れる
根腐れです。株元を触って柔らかければ抜き取り、残りの株は水を控えて風を通します。
葉に白い粉が広がる
うどんこ病です。傷んだ葉を取り、株間を広げて風を通します。広がるなら野菜用の殺菌剤を表示どおりに使います。

パクチーの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパクチーの育て方にまとめています。

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