症状から原因を見分ける
ササゲの困りごとは葉と莢に出ます。虫なのか、病気なのか、それとも肥料や水の問題なのかで対応が変わるので、手を打つ前に見た目から切り分けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 新芽やつる先に小さな虫の群れ | アブラムシ | 水で流すか野菜用の殺虫剤を薄めて使う |
| 莢に小さな穴が開く | 莢に入る虫の幼虫 | 被害莢を外して処分する |
| 葉に茶色い斑点が広がる | 葉の病気 | 傷んだ葉を取り、風通しを良くする |
| 葉が白くかすれる | ハダニ | 葉裏に水をかけて洗い流す |
アブラムシは早く見つけて減らす
ササゲでいちばん多いのはアブラムシです。つる先や新芽、花の付け根に群れて汁を吸い、放っておくと株全体が弱って莢が付かなくなります。ウイルス病を運ぶこともあるので、早く減らします。
数が少ないうちなら、水を強めにかけて流すだけで十分です。増えてしまったら、被害の大きいつる先を切り取るのが早い対処になります。薬を使う場合は収穫までの日数を必ず確かめます。
見回りは朝が向きます。夜のうちに増えた群れがそのまま残っているので見つけやすく、水で流すにも気温の低い時間のほうが株に負担がかかりません。
- つる先を週に一回見る
- 新芽と花の付け根を確かめます。ここに群れがなければ、株全体としてはまだ問題ありません。
- 水で洗い流す
- ホースの水を強めに当てて落とします。数が少ないうちならこれだけで数を抑え込めます。
- ひどい先を切る
- 群れが密集したつる先は切り取って処分します。株には十分な数の枝が残るので支障はありません。
- 薬は日数を守る
- 野菜用の殺虫剤を表示どおりに薄めて使い、収穫までの日数を必ず確かめます。収穫直前は避けます。
アブラムシは光るものを嫌います。株元に銀色のマルチや反射する資材を敷くと、飛んでくる数が減ります。
莢に入る虫を防ぐ
莢に小さな穴が開き、割ると中の豆が食べられている。これは莢の中で育つ蛾の幼虫によるものです。外からは分かりにくく、収穫して割って初めて気付くことが多い被害です。
薬に頼らず減らすには、こまめな収穫がいちばん効きます。若いうちに採ってしまえば、幼虫が育つ前に畑から取り除けます。被害のあった莢は畑に捨てず、袋に入れて処分します。
- こまめに採る
- 二日に一回採ることで、幼虫が育ち切る前に莢を畑から出せます。採り遅れが被害を増やします。
- 被害莢を持ち出す
- 穴の開いた莢は畑に落とさず、袋に入れて処分します。落とすと中の幼虫が土にもぐって越冬します。
- 花の時期に見回る
- 産卵は花の時期に集中します。この間だけでも見回りを増やすと、以後の被害が目に見えて減ります。
- 残さを片づける
- 収穫が終わったら莢とつるをすべて片づけます。畑に残したままだと翌年の発生源になります。
葉の病気と生育の障害
梅雨や秋の長雨のあと、葉に茶色い斑点が出て広がることがあります。込み合って風が通らない株ほど広がりやすいので、誘引で光と風を通しておくのがいちばんの予防になります。
病気ではないものの、莢が曲がる、豆が入らないといった障害も出ます。多くは水切れか猛暑によるもので、天気が戻れば次に咲く花からはきちんとした莢が付きます。慌てて肥料を足さないことです。
土の跳ね返りも病気を運びます。株元に敷きわらを敷いておくと、雨のたびに泥が葉へはね上がるのを防げます。乾き止めにもなるので、梅雨入り前に敷いておくと一石二鳥です。
- 傷んだ葉を取る
- 斑点の出た葉は早めに取り除いて畑の外へ持ち出します。放っておくと隣の葉へ次々に広がります。
- 誘引で風を通す
- 重なったつるをほどいて面に広げます。株の内側まで風が抜けるようにすると病気が出にくくなります。
- 水を葉にかけない
- 水やりは株元へ流します。葉が濡れた状態が長く続くと、病気が広がる条件がそろってしまいます。
- 曲がった莢は待つ
- 猛暑や水切れで曲がった莢が出ても一時的です。水を切らさなければ、次の花からは正常な莢が付きます。
うまく育たないときの切り分け
つるは元気なのに莢が付かない、という状態がササゲでは多く起きます。地上部の姿と気温、肥料の履歴を照らし合わせると、どこに手を打てばよいか見えてきます。
- つるが茂り花が少ない
- 肥料が多すぎるつるぼけです。追肥(育ちの途中で足す肥料)を止め、先端を摘んで様子を見ます。
- 花は咲くが落ちる
- 猛暑か水切れです。三十五度を超える日が続くなら待ち、朝からしおれるなら水を増やします。
- 葉が黄色く株が小さい
- 肥料切れか根の傷みです。薄めた液体肥料を一回与え、変わらなければ根と水はけを確かめます。
- 毎年同じ症状が出る
- 土に原因が残っています。マメ科を二、三年空けるか、場所を変えて作ってみると切り分けられます。
ササゲの収穫までのコツは作物ページに
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