真っ赤な花穂がろうそくのように立つ
ストロベリーキャンドルはクローバーの仲間で、春に茎の先へ細長い真っ赤な花穂をつけます。その姿がいちごの色をしたろうそくに見えることから、この名前で呼ばれます。別名のクリムソンクローバーやベニバナツメクサも、赤い花のクローバーという意味合いです。
花が咲くまでは、身近なシロツメクサとよく似た葉の姿で、見分けにくいほどです。草丈は20センチから50センチほどで、花壇の手前から中ほどに植えると、赤い穂が並んで目を引きます。
| 項目 | 内容 | ひとこと |
|---|---|---|
| 花の時期 | 4月〜5月 | 秋まきの株が春に咲く |
| 草丈 | 20センチ〜50センチ | 春に茎が伸びて高くなる |
| 花の色 | 赤(白花の品種もある) | 混ぜて植えると色の対比が出る |
咲かせる決め手は冬の寒さ
この植物は、冬の寒さに一定の期間当たることで花芽をつけます。秋にまいて冬を屋外で越させた株は、春になると自然に茎を伸ばして花穂を立てます。室内や暖かい場所で冬を過ごさせると、この切り替えが起こりません。
- 秋にまいて冬を越させる
- 寒冷地以外は9月から10月にまき、冬の間も屋外に置きます。寒さを経験した株だけが、春にそろって花穂をつけます。
- 霜よけは苗のうちだけ
- 小さな苗は霜で傷むので覆いをしますが、株が育ったら外します。寒さそのものを遮りすぎないことが大切です。
- 春まきは咲かないことも
- 春にまいた株は寒さに当たる期間が足りず、葉だけ茂って夏に枯れることがあります。花を見たいなら秋まきにします。
花穂を増やすための日当たりと肥料
花穂の数は日当たりと肥料の加減で大きく変わります。日がよく当たる場所で、肥料を控えめにして育てた株ほど、茎が締まって花穂がたくさん立ちます。
| 育て方 | 株の様子 | 花穂への影響 |
|---|---|---|
| 日なたで肥料控えめ | 茎が締まって低めに茂る | 花穂が多くそろう |
| 日陰で育てる | 茎が細く間延びする | 花穂が少なく倒れやすい |
| 肥料を多く与える | 葉ばかり大きく茂る | 花穂が減り病気も出やすい |
根粒菌が窒素を補うので、元気に育っていれば肥料は要りません。下葉が黄色いときだけ、薄い液体肥料を与えます。
花後は茎ごと切って株を休ませる
種を採らないのであれば、咲き終わった花穂は茎ごと切り落とします。花がらを残したままにすると、株が種を育てるために力を使い、残りのつぼみの咲き方が弱くなります。切っておけば、後から上がってくる花穂を長く楽しめます。
- 色があせた穂を見つける
- 穂の下の方から咲き進み、上まで咲いて色があせてきたら花の終わりです。茶色くなり始めた穂から順に切ります。
- 茎の付け根で切る
- 花穂だけでなく、その穂を支えていた茎ごと、付け根に近いところではさみで切ります。株の形もすっきりします。
- 種を採る株は残す
- 種を採りたい場合は、元気な株の穂をいくつか切らずに残しておきます。全部を切ると翌年用の種が採れません。
花壇や切り花での楽しみ方
赤い穂が群れて咲く姿は、まとめて植えるほど映えます。白い花の品種と混ぜて植えると、紅白の穂が並んで変化が出ます。花壇の縁取りや、ほかの春の草花の手前に植えると、草丈の低さが生きます。
- まとめて植える
- 一株だけより、株間をとりながら数株をかためて植えると、穂の赤がまとまって見えます。春の花壇の彩りになります。
- 白花と組み合わせる
- 白い花の品種を一緒に植えると、赤との対比が楽しめます。種まきのときに同じ時期にまけば、同じころに咲きそろいます。
- 切り花で部屋に飾る
- 咲き始めた穂を茎ごと切れば、小さな花瓶に挿して楽しめます。株の消耗を防ぐ花後の茎切りを兼ねることもできます。
咲かないときの原因と見直し
花穂が上がらない、数が少ないときは、寒さ、日当たり、肥料のどれかに原因があることがほとんどです。その年は立て直しが難しくても、原因が分かれば翌年の育て方に生かせます。
| 症状 | 考えられる原因 | 翌年の対策 |
|---|---|---|
| 花穂が出ない | 冬の寒さに当たらなかった | 秋にまいて屋外で冬を越させる |
| 花穂が少ない | 日当たりが悪い | 一日よく日が当たる場所に植える |
| 葉ばかり茂る | 肥料が多すぎる | 元肥も追肥も控える |
| 咲いてすぐ終わる | 花がらを残している | 咲き終わった茎を早めに切る |
花の時期を長く保つ手入れ
花穂は株の中で順に上がってくるので、手入れ次第で花の時期を長く保てます。大切なのは、咲き終わった穂を残さないことと、株を蒸らさないことの二つです。
- 数日おきに花がらを見る
- 咲き進みの早い時期は、数日おきに株を見回って、色のあせた穂を茎ごと切ります。株の力が次の穂に回ります。
- 雨のあとは株元を見る
- 雨が続いたあとは株元が蒸れやすくなります。枯れた下葉や倒れた茎を取り除き、風が通るようにしておきます。
- 倒れた茎は切り戻す
- 雨や風で倒れて起き上がらない茎は、付け根から切ります。そのままにすると周りの株に覆いかぶさり、蒸れの原因になります。
よくある質問
よくある失敗と戻し方は?
花穂が上がらない、数が少ないときは、寒さ、日当たり、肥料のどれかに原因があることがほとんどです。その年は立て直しが難しくても、原因が分かれば翌年の育て方に生かせます。
ストロベリーキャンドルの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ストロベリーキャンドルの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はストロベリーキャンドルの育て方にまとめています。
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