毎年咲かせるには種でつなぐ
ストロベリーキャンドルは本来は多年草ですが、日本の夏の暑さで枯れてしまうため、一年草として扱います。同じ株を翌年も咲かせることは難しいので、毎年楽しみたい場合は、花後にできる種を採って保存し、秋にまいて育て直します。
種から育てやすく、こぼれた種から芽が出ることもある丈夫な植物です。種採りの手順さえ押さえれば、一度手に入れた株を何年もつないでいけます。
| 時期 | 作業 | ポイント |
|---|---|---|
| 4月〜5月 | 種を採る株を決める | 元気な株の穂を切らずに残す |
| 5月〜6月 | 種を採る | 穂が乾いたら雨の前に刈る |
| 夏の間 | 種を保存する | 乾かして涼しい場所に置く |
| 9月〜10月 | 種をまく | 寒冷地は翌春にまく |
種を採る株を選んで残す
花を長く楽しむために咲き終わった茎は切りますが、種を採る分だけは残しておく必要があります。全部切ってしまうと種ができないので、咲き始めのころから、どの株の穂を残すかを決めておきます。
- 元気な株を選ぶ
- 茎が太く、花穂がよくそろった株を種採り用に選びます。弱い株や病気の出た株から採るのは避けます。
- 穂をいくつか残す
- 選んだ株の花穂は、咲き終わっても切らずにそのまま残します。ほかの株の花後の茎は、いつも通り切ってかまいません。
- 色の分かれた株は分ける
- 赤と白の品種を一緒に育てている場合は、色ごとに分けて採ります。袋に色を書いておくと、翌年の植え分けが楽です。
穂が濡れる前に早めに採る
種ができた花穂は、雨に濡れるとその場で種が芽を出してしまうことがあります。こうなると種として保存できなくなるので、穂が茶色く乾いてきたら、雨の前を狙って早めに刈り取ります。
- 穂の色の変化を見る
- 花が終わると穂は赤から茶色へ変わり、触るとかさかさした手ざわりになります。これが種の熟してきた合図です。
- 晴れた日に刈り取る
- 雨が続く前の晴れた日に、穂を茎ごと切り取ります。濡れた穂は乾きにくく、かびや発芽の原因になります。
- 紙袋に入れて持ち帰る
- 刈った穂は紙袋に入れて持ち帰ります。乾く途中で種がこぼれても、袋の中にたまるので取りこぼしがありません。
種を乾かして夏を越させる
採った種は、まく秋まで夏を越させる必要があります。湿ったまま保存するとかびたり芽が出たりするので、まずはしっかり乾かしてから、涼しく乾いた場所にしまいます。
- 日陰で広げて乾かす
- 刈り取った穂は、風通しのよい日陰で新聞紙などに広げて乾かします。直射日光の当たる場所は避けます。
- 穂から種を落とす
- よく乾いたら、穂を手でもんで種を落とします。穂のかすや茎はふるいや手で取り除き、種だけにします。
- 封筒に入れて保存
- 種は紙の封筒に入れて、品種と採った日を書いておきます。涼しく湿気の少ない場所に置いて秋を待ちます。
秋にまいて育て直す
保存した種は、寒冷地以外なら9月から10月にまきます。箱や浅鉢にまいて間引きながら苗を育て、ある程度の大きさになったら鉢や花壇に植え付けます。冬の寒さに当てないと咲かないので、苗は屋外で冬を越させます。
| 手順 | すること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 種まき | 箱や浅鉢に重ならないようまく | 土は薄くかける |
| 苗作り | 込んだところから間引く | 肥料はほとんど要らない |
| 植え付け | 株間20〜30センチで植える | 日当たりと水はけのよい場所 |
| 冬越し | 屋外で寒さに当てる | 小さな苗は霜よけをする |
寒冷地では、保存した種を翌年の4月から5月にまきます。ただし春まきは咲かずに夏を迎えることがあります。
緑肥として土に返す使い方
ストロベリーキャンドルはマメ科で、根粒菌の働きで窒素を土に取り込みます。そのため花を楽しんだあとの株を土にすき込み、緑肥として次の作物の土づくりに役立てることもできます。種を採り終えた株の片付けを兼ねられます。
- 種を採ってから刈る
- 翌年用の種を採り終えてから株を刈り取ります。先に刈ってしまうと種が採れないので、順番に気をつけます。
- 細かくして土に混ぜる
- 刈った株は細かく切ってから土に混ぜ込みます。大きいまま埋めると分解に時間がかかり、すぐに次の作物を植えられません。
- 土になじむまで待つ
- すき込んだ後は、しばらく置いて土になじませます。分解が進んでから次の作物を植えると、根を傷めずに済みます。
こぼれ種から芽が出たら
種採りの前に穂からこぼれた種が、秋になって株元で芽を出すことがあります。そのまま育てることもできますが、芽が込み合いやすいので、間引きや植え替えで間隔を整えます。
- 込んだところを間引く
- こぼれ種の芽は一か所にかたまって出ることが多いです。本葉が出始めたら、元気な芽を残して間隔を広げます。
- 小さいうちに移す
- 別の場所で咲かせたい場合は、苗が小さいうちに根の周りの土ごと掘り上げて移します。植えたらたっぷり水を与えます。
- 冬は屋外のまま越させる
- こぼれ種の苗も、冬の寒さに当たってはじめて咲きます。掘り上げた苗も室内には入れず、屋外で冬を越させます。
よくある質問
いつ?
4月〜5月: 種を採る株を決める。5月〜6月: 種を採る。夏の間: 種を保存する。9月〜10月: 種をまく。
よくある失敗と戻し方は?
保存した種は、寒冷地以外なら9月から10月にまきます。箱や浅鉢にまいて間引きながら苗を育て、ある程度の大きさになったら鉢や花壇に植え付けます。冬の寒さに当てないと咲かないので、苗は屋外で冬を越させます。
ストロベリーキャンドルの挿し芽・株分けに使うもの
挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。
- 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
- 規格の目安
- 赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
- 規格の目安
- 粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。
根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。
- 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。
根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。
- 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
- 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。
ストロベリーキャンドルの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はストロベリーキャンドルの育て方にまとめています。
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