病害虫が少ない丈夫な草花
ストロベリーキャンドルは、特に気をつけるべき病害虫がほとんどない丈夫な草花です。日当たりと風通しのよい場所で、肥料を控えめに育てていれば、大きな被害に悩まされることはあまりありません。
それでも、春に茎が伸びて茂ってくる時期には、アブラムシ類がついたり、蒸れてうどんこ病が出たりすることがあります。むしろ失敗の原因として多いのは、暑さや寒さ不足といった育て方の問題です。
| 名前 | 出やすい時期 | 出やすい条件 |
|---|---|---|
| アブラムシ類 | 春(3月〜5月) | 茎が伸び始めて新芽が増える |
| うどんこ病 | 春(4月〜5月) | 株が込み合い風が通らない |
| 暑さによる枯れ | 初夏〜夏 | 気温が上がって株が弱る |
| 寒さ不足で咲かない | 春 | 冬を暖かい場所で過ごした |
アブラムシ類は早めに見つける
暖かくなって茎が伸び始めると、茎の先や花穂の付け根にアブラムシ類が群がることがあります。汁を吸われると穂の伸びが悪くなり、増えると株全体が弱ります。数が少ないうちに見つければ、手で取り除くだけで十分に抑えられます。
- 茎の先をときどき見る
- 春先から、伸び始めた茎の先や穂の付け根を数日おきに見ます。小さな虫がかたまっていないかを確かめます。
- 見つけたら取り除く
- 少ないうちは指でつぶすか、水で勢いよく洗い流します。葉の裏や茎の付け根に残っていないかも見ておきます。
- ひどい茎は切る
- 虫がびっしりついて縮れた茎は、付け根から切り取って処分します。周りの株へ広がるのを防げます。
うどんこ病は風通しで防ぐ
株が茂って込み合うと、葉や茎の表面に白い粉をまぶしたようなかびが出ることがあります。これがうどんこ病です。風通しが悪く、株同士が重なっている場所で出やすくなります。
- 株間を空けて植える
- 植え付けのときに株間を20センチから30センチとっておきます。春に茂っても風が抜ける余裕が残ります。
- 込み合ったら間引く
- 春に株が触れ合うほど茂ったら、弱い株を抜いて間隔を広げます。肥料を控えて株を締めることも予防になります。
- 白い葉は早めに切る
- 白いかびが出た葉や茎は、見つけ次第切り取って処分します。広がる前なら、それだけで被害を小さく抑えられます。
暑さで枯れるのは自然なこと
本来は毎年咲く多年草ですが、暑さに弱く、日本では夏になると枯れてしまうことがほとんどです。これは病気ではなく、この植物の性質によるものです。夏越しを無理に狙うより、種を採って秋にまき直す方が確実です。
| 様子 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 初夏に下葉から枯れ込む | 暑さで株が弱った | 種を採ってから片付ける |
| 花後に急に弱る | 種を育てて株が消耗した | 種を採らない茎は早めに切る |
| 夏に株が全部枯れる | 日本の夏の暑さ | 秋に種をまいて育て直す |
咲かない、黄色くなるなどの生理障害
病害虫以外の不調は、育て方を見直すことで防げます。特に多いのは、春まきや暖かい場所での冬越しで寒さが足りずに咲かないことと、肥料の過不足による葉の変化です。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 花穂が出ない | 冬の寒さに当たらなかった | 秋にまき、冬は屋外に置く |
| 下葉が黄色い | 肥料が不足している | 薄めた液体肥料を一度与える |
| 葉ばかり茂る | 肥料の与えすぎ | 肥料をやめ、日なたで育てる |
| 株元が蒸れて傷む | 水はけが悪い、水のやりすぎ | 根づいたら乾かし気味にする |
小さな苗が冬に傷むのは、寒さではなく霜が原因のことがあります。苗が小さいうちだけ簡単な霜よけをします。
春の見回りで早く気づく
病害虫が少ない植物だからこそ、出たときに気づくのが遅れがちです。春に茎が伸び始めたら、数日おきに株を見回る習慣をつけると、どの不調も早いうちに手を打てます。
- 茎の先と穂の付け根
- アブラムシ類が最初に集まるのは、伸びている茎の先や穂の付け根です。小さな虫のかたまりがないかを見ます。
- 葉の表面の白い粉
- 葉や茎に白い粉のようなかびが出ていないかを見ます。込み合った株の内側から出やすいので、株をかき分けて確かめます。
- 下葉と株元の色
- 下葉が黄色くなっていないか、株元が黒ずんで蒸れていないかを見ます。肥料や水の加減を見直す手がかりになります。
薬に頼らない予防の基本
家庭の花壇で育てる分には、薬を使わなくても育て方の工夫で十分に予防できます。日当たり、風通し、肥料の控えめな管理の三つがそろえば、病害虫が出にくい丈夫な株に育ちます。
| 予防の工夫 | 効くもの | やり方 |
|---|---|---|
| 株間を空ける | うどんこ病 | 植え付け時に20〜30センチとる |
| 肥料を控える | アブラムシ類、うどんこ病 | 下葉が黄色いときだけ与える |
| 花後の茎を切る | 蒸れ、株の消耗 | 色があせた穂から順に切る |
| 水はけのよい場所 | 株元の蒸れ | 雨のあと水が引く場所に植える |
病気や虫が出た葉や茎は、花壇に残さず処分します。土の上に落としたままにすると、翌年の発生源になることがあります。
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