花がらはハサミで切らない
- 根元をつまむ
- 花茎を球根の際まで指でたどり、一番下の付け根をつまみます。途中を持つとそこで折れて茎が残るので、必ず球根に近い位置を持ちます。
- ねじりながら引く
- 軽くひねって上へ引くと、付け根からすっと抜けます。抵抗が強いときは、ひねる向きを変えてもう一度試すと外れます。
- 抜いた跡を乾かす
- 抜いた直後の穴に水がかかると腐りの入口になります。水やりの直後を避け、朝のうちに作業して日中のうちに乾かします。
- 切ってはいけない理由
- ハサミで切ると数センチの茎が球根に残り、そこから腐って隣の花芽まで巻き込みます。灰色かび病の多くはこの切り残しから始まります。
途中でちぎれてしまったときは、残った茎が茶色く乾いてから指でつまんで抜き取ります。
黄色い葉も同じ要領で抜く
黄変した葉を残すと、球根から養分を引き出し続けたうえに、湿って腐りの源になります。花がらと同じく葉柄の根元をひねって抜き、枯れたものを株の中に残さないようにします。
ただし一度に大量の葉が黄色くなるのは別の話です。水のやりすぎか高温か、あるいは夏越しへ向かう合図なので、抜く前に置き場所と土の湿り具合を確かめます。
抜いた花がらと葉を鉢の上に落としたままにしません。土の上の枯れ物が灰色かび病の発生源になります。
葉組みで球根に光を入れる
- 中心の新葉を探す
- 球根の真上に、小さく巻いた新葉と細いつぼみが固まっています。ここに光が入らないと、つぼみは伸びずに葉の下で埋もれてしまいます。
- 古い葉を外へ倒す
- 外側の大きな葉を手のひらで押さえ、株の外へ放射状に倒します。葉柄は柔らかいので、折らないようにゆっくり動かします。
- 新葉を上へ出す
- 中心の新葉と伸びかけのつぼみを、倒した古葉の上へ引き出します。上下が入れ替わるだけで、光と風が球根まで届くようになります。
- 月に一度やり直す
- 新しい葉は次々に中心から出るため、一度整えても一か月ほどで元に戻ります。花がら摘みのついでに手を入れる習慣にします。
葉組みは見栄えのための作業ではありません。球根に光が当たると、次に上がるつぼみの数が増えます。
追肥の間隔と濃さ
真冬に間隔を空けるのは、低温で根の吸収が落ちるからです。同じ濃さで与え続けると土に肥料分がたまり、根が傷んで葉先から枯れ込みます。鉢の表面に白い粉が浮いたら与えすぎの合図です。
| 時期 | 肥料 | 間隔 |
|---|---|---|
| 9月〜11月 | 液体肥料を千倍から二千倍 | 一週間に一度 |
| 12月〜2月 | 液体肥料を二千倍 | 十日から二週間に一度 |
| 3月〜5月上旬 | 液体肥料を千倍から二千倍 | 一週間に一度 |
| 6月〜8月 | 休眠株には与えない | 非休眠株のみ二週間に一度 |
固形の置き肥を球根のそばに置かないでください。溶けた濃い液が球根に触れると、そこから腐ります。
つぼみが上がらない原因
- 部屋が暖かすぎる
- 最も多い原因です。日中に二十度を超え、夜も下がらない部屋ではつぼみが伸びません。夜だけでも十度前後の場所へ動かすと動き出します。
- 光が足りない
- 球根の上が大きな葉で覆われていると、つぼみは途中で止まります。葉組みで光を入れたうえで、明るい窓辺へ移します。
- 肥料が切れている
- 開花には続けて養分が要ります。九月から五月上旬まで液体肥料を切らさず、特に花数が増える十二月前後は間隔を守ります。
- 咲かせすぎている
- 花がらを抜かずに残すと種ができ、株はそちらへ養分を回します。咲き終わった花は毎日見て、その日のうちに抜きます。
置き場所を直しても、すでに止まったつぼみは動きません。次に中心から出るつぼみで効果を判断します。
二年目以降の株を咲かせる
- 一年目より小ぶりになる
- 家庭で夏越しした株は、温度管理された生産者の株ほど大きくなりません。花の大きさではなく数で楽しむものと割り切ります。
- 秋の立ち上がりが勝負
- 九月の植え替えと同時に液体肥料を再開すると、十一月には花茎が上がります。ここで遅れると、その年の開花は年明けにずれ込みます。
- 球根を埋めない
- 植え替えのとき、球根の三分の一から半分は土の上に出します。埋めると新芽が出られず、頂部に水がたまって腐りやすくなります。
三年目以降は球根が大きくなる一方で中心が老化します。花付きが落ちたら若い株に更新するほうが結果は良くなります。
開花中に見るところ
- つぼみの数を数える
- 球根の中心をのぞくと、次に上がるつぼみが何本控えているか分かります。常に十本前後見えていれば、その置き場所と肥料は合っています。
- 花茎の長さをそろえる
- 花が葉より高く均一に立つのが良い状態です。一部だけ長く伸びるのは光の当たり方が偏った証拠で、鉢を回すと次からそろってきます。
- 葉の色を見る
- 濃い緑で厚みがあれば順調です。全体に薄く黄緑になるなら肥料切れ、葉先だけ茶色く枯れるなら肥料の与えすぎか乾燥を疑います。
- 種を作らせない
- 受粉すると花茎が渦を巻いて丸い実を作り、養分をそこへ集中させます。実を見つけたら早めに摘み取り、花芽のほうへ養分を戻します。
花数が減っても、球根の中心から新葉が出続けていれば株は生きています。慌てて肥料を濃くしません。
シクラメンの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
シクラメンの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシクラメンの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。