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シンビジウムの植え替えと株分け

シンビジウムの植え替え|二年に一度、花後に新しいバルブを外側へ

シンビジウムの栽培イメージ

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シンビジウムは根が太く鉢をすぐ埋めるので、二年から三年に一度植え替えます。時期、鉢と植え込み材、株分けの手順を整理します。

植え替えが必要かを見きわめる

シンビジウムは根の量が多く、二年で鉢が根でいっぱいになります。根が鉢の縁から盛り上がる、水が鉢にしみ込まずに流れる、バルブが鉢の縁に当たって新芽の出る場所がない、といった状態が植え替えの合図です。元気に咲いていても三年に一度は植え替えて、植え込み材を新しくします。

状態植え替えの判断理由
根が鉢の縁から盛り上がるする根の行き場がない
水が中にしみ込まず流れるする根が詰まり植え込み材が古い
バルブが鉢の縁に当たるする新芽が伸びる場所がない
植えて三年たったする植え込み材が腐って水はけが落ちる
植えて一年で元気に咲いたしない動かすと翌年の花が減る

時期は花後の三月から四月

植え替えは花が終わった直後の三月から四月、新芽が動き出す前が適期です。屋外に出す前に室内で済ませると、そのあと日に当てて回復させられます。五月以降は新芽が伸びて根が動いているので傷めやすく、秋以降は花芽に響きます。花が長く咲いている株は、四月中旬までに花を切って植え替えを優先します。

地域植え替えの適期目安
暖地3月〜4月上旬花後、新芽が動く前
関東平野部3月中旬〜4月中旬屋外に出す直前
寒冷地4月〜5月上旬最低気温が十度を超える前後

花が四月まで残っていても、植え替えの年は切り花にして株を優先します。植え替えが遅れるほど翌年の花が減ります。

鉢と植え込み材の選び方

シンビジウムは深い鉢に向く洋ランで、根が下に長く伸びます。鉢は今より一回り大きい深鉢を選び、大きすぎる鉢は植え込み材が乾かず根が腐ります。植え込み材は中粒のバークが扱いやすく、水ごけは保水性が高い分、水やりの加減が難しくなります。初めてなら市販のシンビジウム用の植え込み材で十分です。

種類向き不向き特徴
プラスチックの深鉢向く軽く乾きにくい。屋外で倒れやすいので台に固定
素焼きの深鉢向く乾きやすく根が蒸れない。夏は水やりが増える
浅い鉢や広口の鉢不向き根が下に伸びる余地がない
中粒のバーク向く(標準)乾きが早く根腐れしにくい。二年から三年で交換
水ごけ保水性が高い。慣れないと水のやりすぎになる

植え替えの手順

鉢から抜いたら古い植え込み材を落とし、茶色く柔らかい根を切ります。白く固い根は残します。葉のない古いバルブは二つほど残して切り離し、新しいバルブが鉢の中央から外側に向かって伸びる余地を作るように据えます。植え替え直後は根が傷んでいるので、一週間は水を控えて乾かし気味にします。

鉢から抜いて古い材を落とす
鉢の縁を軽くたたいて株を抜き、古いバークや水ごけを根の間から落とします。固く絡んでいれば水で洗い流します。
傷んだ根を切る
茶色く柔らかい根、中が空になった根を清潔なはさみで切ります。白く固い根は長くても残します。
古いバルブを整理する
葉のない古いバルブは新しいバルブに二つほど付けて残し、それより古いものは切り離します。三つ以上残すと新芽が弱ります。
新しいバルブを外側に向けて据える
鉢の底に大粒のバークを敷き、古いバルブを鉢の縁側、新しいバルブと新芽が鉢の中央に向くように置きます。
植え込み材を詰める
バルブの付け根が植え込み材の表面に出る深さで、割りばしで突きながらすき間なく詰めます。ゆるいと株がぐらつきます。

株分けで増やす

株が大きくなってバルブが十個以上になったら、植え替えのときに株分けができます。一株にバルブが三つ以上、そのうち葉のある新しいバルブが二つ以上付くように分けます。細かく分けすぎると花が咲くまでに二年から三年かかります。分けた株は同じ手順で植え、一か月は肥料を与えません。

バルブ三つ以上で分ける
バルブの間のつながりを見て、葉のあるバルブが二つ以上、合計三つ以上になるように手で割るかナイフで切ります。
切り口を乾かす
切り口に園芸用の殺菌剤か草木灰を付け、半日ほど日陰で乾かしてから植えます。湿ったまま植えると腐ります。
古いバルブから芽を出す
切り離した葉のないバルブも捨てずに、水ごけに浅く植えて明るい日陰に置くと数か月で芽が出ることがあります。

バルブが四つ以下の株は分けずに植え替えだけにします。小さく分けるほど回復に時間がかかり、花まで遠くなります。

植え替え後に弱ったときの原因と直し方

植え替え後にバルブがしわになる、新芽が出ないというときは、根の傷みか水の管理に原因があります。一か月ほど様子を見て、新芽が動かなければ鉢を抜いて根の状態を確かめます。

状態原因直し方
バルブがしわになる根を切りすぎて水を吸えない葉水を増やし、明るい日陰で新根を待つ
新芽が出ない植え替えが遅く根が動いていない日に当てて水を控えめに待つ
株がぐらつく植え込み材がゆるい支柱で固定するか詰め直す
株元が黒く腐った深植えか水のやりすぎ腐った部分を切り、浅く植え直す
翌年の花が少ない分けすぎた正常。二年目から回復

シンビジウムの植え替えに使うもの

植え替えは、鉢を大きくする作業ではなく、根を新しくする作業です。同じ鉢に戻す選択もあります。

  • 鉢(ひと回り大きいもの)探す言葉「植木鉢 8号 スリット」
    規格の目安
    直径で 3cm(1 号)だけ大きいもの。スリット鉢は根が回りにくく、鉢底で根が団子になりません。

    急に大きくすると、根の届かない土が長く湿ったままになり、根腐れの原因になります。

  • 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、水はけ重視。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個で約 8L、10 号鉢で約 15L。

    古い土は粒が潰れて水はけが落ちています。土を替えることが植え替えの目的の半分です。

  • 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
    規格の目安
    軽石。ネット入りは次の植え替えでそのまま取り出せます。

    底に石を敷くと、鉢底の穴が土でふさがりません。ネット入りなら繰り返し使えます。

  • 根切りばさみ探す言葉「根切りばさみ 園芸」
    規格の目安
    刃が厚く、土をかんでも欠けないもの。

    固まった根鉢は、外側を切ってほぐさないと新しい根が出ません。普通のはさみは土で切れなくなります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 同じ鉢に戻すなら、新しい鉢は要りません。根を切って土を替えるだけで十分です。
  • 鉢底ネットは、スリット鉢なら要りません。

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