水やりは乾いてからたっぷり
直根が深く伸びるので、地植えは根付いた後は雨だけでほとんど足ります。夏の晴天が十日続いたときだけ朝にたっぷり与えます。プランターは表面が乾いて指を差し込んでも湿りを感じないころに、底から流れるまで与えます。毎日少しずつは根腐れの元で、梅雨に株元が腐る原因になります。
| 時期 | 地植え | プランター |
|---|---|---|
| 発芽まで | 表面が乾いたら毎日 | 表面が乾いたら毎日 |
| 本葉〜草丈30センチ | 1週間雨がなければ | 表面が乾いた翌日 |
| 開花〜結実 | 10日雨がなければ | 土の中まで乾いたら |
| 冬(秋まき) | 与えない | 月2〜3回、暖かい日の午前 |
夕方にしおれても朝に戻っていれば水は足りています。朝からしおれているときだけ与えます。
肥料は少なめで香りを守る
肥料が効きすぎると葉ばかり茂って香りが薄くなり、茎が柔らかく倒れやすくなります。元肥(植えるときに入れる肥料)は緩効性肥料ひとつまみで十分です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は草丈が二十センチを超えたころと、葉を多く摘んだ後の二回で足ります。葉の色が濃い緑なら省いて構いません。
- 草丈二十センチで一回目
- 株の周りに化成肥料をひとつまみまき、土と混ぜます。葉の色が薄い黄緑になっているときだけ与えます。
- 収穫後に二回目
- 葉を多く摘んで株が小さくなったら、同じ量をもう一度施します。新しい葉が出るのを助けます。
- 液体肥料は薄めに
- プランターで葉の色が抜けてきたら、規定の倍に薄めた液体肥料を二週間に一回。濃いと徒長(ひょろ長く伸びること)して倒れます。
花茎を摘んで葉の収穫を延ばす
ディルは気温が上がると株の中心から花茎が伸び、花が咲くと葉が硬くなって香りも落ちます。春まきは五月下旬、秋まきは六月ごろから花茎が上がります。葉を採り続けたいなら、花茎が伸び始めたら先端を摘み取ります。すると脇から葉が出て収穫が二〜三週間延びますが、いずれ花は上がるので、種を採る株も別に残しておきます。
- 花茎を見つけたら摘む
- 株の中心から葉のない太い茎が伸びてきたら花茎です。つぼみが見える前に先端を指で摘み取ります。
- 種採り株は残す
- 二〜三株は花茎を摘まずに咲かせ、種を採ります。花は黄色い傘形で、ピクルスの香り付けにも使えます。
- 延ばせるのは二〜三週間
- 摘んでも次の花茎が上がります。二回目の花茎が出たら、葉の収穫は終わりと判断して種採りに切り替えます。
とう立ち(花茎が伸びて花が咲く状態になること)は気温で決まるので、完全には止められません。秋まきにするのが一番の対策です。
梅雨の蒸れと風通し
株が茂った状態で梅雨に入ると、株元の風通しが悪くなって下葉から黄色く枯れ、ひどいと株元が腐ります。梅雨前に地面に触れる下葉を取り、混み合った細い茎を地際で切って風を通します。プランターは雨の当たらない軒下へ移します。地植えは畝を高くして株元に敷きわらをすると、泥はねと蒸れの両方が減ります。
- 下葉を取る
- 地面に触れている葉、黄色くなった葉を付け根から摘みます。株元に光と風が通るようにするのが目的です。
- 混んだ茎を間引く
- 一株から何本も茎が立って絡み合っていたら、細い茎を地際で切ります。太い三〜四本を残せば十分です。
- 敷きわらを敷く
- 泥はねを防ぐために株元にわらや刈った草を敷きます。雨で土がはねると葉に病気が付きやすくなります。
夏の管理
梅雨明け後の猛暑では、葉が硬くなって香りも落ち、花が一気に上がります。夏は葉の収穫より種採りの季節と考えます。プランターは西日を避けた場所へ移し、地植えは敷きわらを厚くして地温を抑えます。水は朝、土を触って確かめて乾いていればたっぷり、湿っていれば与えません。夏の追肥は株を弱らせるので与えません。
| 場面 | 起きやすいこと | やること |
|---|---|---|
| 梅雨明け直後 | 花が一斉に上がる | 種採り株以外は抜いて片付けてもよい |
| 西日の当たる場所 | 葉焼け | プランターは東側へ移す |
| 夕立の後 | 倒れ | 支柱で囲い、倒れた茎は切る |
| 猛暑が続く | 水切れ | 朝に確かめてたっぷり、夕方は与えない |
葉が黄色い・すぐ花が咲くときの原因
下葉から黄色くなるなら過湿か肥料切れです。土が湿っているなら水を止め、乾いているのに黄色いなら薄い液体肥料を与えます。まだ小さいのに花が咲くのは、春まきが遅れて高温期に当たったか、水切れで株が急いで種を作ろうとしたためです。次は秋まきにするか、春まきを三月下旬に早めます。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 下葉が黄色く土が湿っている | 水のやり過ぎ | 乾くまで水を止め、下葉を取る |
| 下葉が黄色く土が乾いている | 肥料切れ | 薄い液体肥料を2週間に1回 |
| 小さいのに花が咲く | 遅い春まき・水切れ | 秋まきにする、春まきは3月下旬に |
| 葉は茂るが香りが薄い | 肥料過多 | 追肥を止め、乾かし気味にする |
ディルの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ディルの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はディルの育て方にまとめています。
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