一年の流れ
秋まきは九月中旬から十月中旬にまいて小さな株で冬を越し、四月から六月に葉を採り、七月に種を採ります。春まきは三月下旬から五月上旬にまいて五月から六月に葉、七月から八月に種です。両方まけば四月から八月まで葉か種のどちらかを採り続けられます。花が咲いて種を採った株は抜いて片付け、次の種まきに備えます。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 春まき・秋まき株の追肥 | 地温15度、桜の開花ごろから |
| 4月 | 春まき・間引き・秋まき株の収穫 | 本葉2〜3枚から段階的に間引く |
| 5月 | 間引き・追肥・収穫・支柱 | 草丈20センチで追肥、30センチで支柱 |
| 6月 | 収穫・花茎摘み・梅雨対策 | 花茎は先端を摘む、下葉整理 |
| 7月 | 開花・花の収穫・種採り(秋まき) | 穂の7〜8割が茶色になったら切る |
| 8月 | 種採り(春まき)・片付け | 紙袋で2週間乾かし、株は抜く |
| 9月 | 秋まき・土づくり | 9月中旬から、本葉4〜5枚で冬を迎える |
| 10月 | 秋まき・間引き | 10月中旬までにまき終える |
| 11月〜2月 | 冬越し | 不織布の霜よけ、水は月2〜3回 |
3月から4月 春まきと秋まき株の始動
三月、秋まき株の新しい葉が動き始めたら不織布を外し、緩効性肥料をひとつまみ株元にまきます。春まきは三月下旬、桜が咲くころから始め、五月上旬までに終えます。四月は秋まき株の葉が採れ始め、春まき株の間引きが重なる忙しい月です。間引き菜も柔らかいディルとして使えます。
- 秋まき株の追肥
- 三月中旬、新しい葉が出てきたら株から十センチ離して緩効性肥料をひとつまみ。ここから一気に大きくなります。
- 春まきのまき時
- 最低気温が五度を下回らなくなったら地温が上がった目安です。雨の前日にまくと水やりが楽です。
- 四月の間引き
- 春まき株は本葉二〜三枚で五センチ間隔に。抜かずにはさみで地際を切り、残す株の根を動かさないようにします。
5月から6月 収穫の最盛期
秋まき株は五月が葉の最盛期で、六月に花茎が上がります。春まき株は五月に間引きを終えて追肥(育ちの途中で足す肥料)をし、五月下旬から六月に葉を採ります。草丈が三十センチを超えたら支柱で囲い、花茎が伸び始めたら先端を摘んで葉の収穫を延ばします。梅雨前に下葉を整理し、株元に敷きわらをします。
| 月 | 株の姿 | やること |
|---|---|---|
| 5月上旬 | 秋まき株が茂る、春まき株は本葉6枚 | 秋まき株の収穫、春まき株の間引き |
| 5月下旬 | 秋まき株に花茎、春まき株は草丈20センチ | 花茎摘み、春まき株に追肥 |
| 6月上旬 | 春まき株が茂る | 収穫、支柱、梅雨前の下葉整理 |
| 6月下旬 | 秋まき株が開花 | 花の収穫、種採り株を決める |
7月から8月 開花と種採り
七月に秋まき株の種が色づき、穂の七〜八割が茶色になったら穂ごと切って紙袋で乾かします。春まき株は七月に開花し、八月に種が採れます。梅雨明け後は葉が硬くなるので、葉の収穫は終わりと考えます。種を採った株は抜いて片付け、落ちた種はこぼれ種として秋に芽が出ることもあります。夏の水やりは朝からしおれているときだけです。
- 穂の色を見て切る
- 穂を見て、種が茶色く硬くなり先が割れ始めていたら切ります。待ちすぎると種が落ちて散ります。
- 紙袋で乾かす
- 穂を逆さに紙袋に入れて日陰に吊るし、二週間で種を落とします。皿でさらに一週間乾かしてから保存します。
- 株を片付ける
- 種を採り終えた株は抜き取り、次の秋まきに備えて土を休ませます。同じ場所に続けてまくのは避けます。
9月から2月 秋まきと冬越し
九月に苦土石灰と腐葉土で土を整え、九月中旬から十月中旬に秋まきします。本葉四〜五枚で冬を迎えるのが目安なので、十月下旬以降はまきません。十一月下旬に不織布をトンネル状にかけて霜から守り、冬の間は水を月二〜三回に減らします。三月に外して追肥すれば、四月から葉が採れます。
| 月 | 株の姿 | やること |
|---|---|---|
| 9月 | 種まき、発芽 | 10月中旬までにまき終える |
| 10月 | 本葉2〜4枚 | 間引きで10センチ間隔に |
| 11月 | 本葉4〜5枚で生育が止まる | 下旬に不織布の霜よけ |
| 12月〜2月 | 小さな株のまま越冬 | 水は月2〜3回、晴れた日は覆いを開ける |
やり損ねた月の立て直し方
春まきが五月下旬にずれても、六月上旬までにまけば七月に葉が採れます。ただし高温で早く花が上がるので、葉は二〜三週間しか採れないと割り切ります。秋まきが十月下旬にずれたら、プランターにまいて軒下で育て、冬は室内の窓辺に取り込みます。花茎摘みを忘れて花が咲いたら、その株は種採りに回し、葉は別の株から採ります。
| やり損ねたこと | 起きること | 戻し方 |
|---|---|---|
| 春まきが5月下旬 | 早く花が上がり葉が短期間 | 6月上旬までにまき、種採りを目的にする |
| 秋まきが10月下旬 | 小さいまま冬に入り枯れる | プランターで軒下、冬は窓辺に取り込む |
| 花茎摘み | 葉が硬くなる | その株は種採り用にし、別の株から葉を採る |
| 間引きの遅れ | 細長い株が倒れる | 細い株を一気に地際で切り、株間20センチに |
ディルの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ディルの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はディルの育て方にまとめています。
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