花が咲くまでの年数
種から育てた株は一年目に葉だけを茂らせ、二年目の初夏に初めて咲きます。苗から植えた株は植えた年に数輪、翌年から本格的に咲きます。株は三〜四年目に最も花数が多くなり、五年を過ぎると中心が古くなって花が減るので株分けで若返らせます。焦らず、一年目は根を育てる年と考えて肥料も控えめにします。
| 株の状態 | 花の様子 | やること |
|---|---|---|
| 種まき1年目 | 咲かない | 葉を茂らせ根を作る、肥料は控えめ |
| 苗植え1年目 | 数輪咲く | 花がらを早めに切って株を育てる |
| 2〜4年目 | 最も多く咲く | 花がら摘みと支柱で長く咲かせる |
| 5年目以降 | 花が減り中心が枯れる | 春か秋に株分けして若返らせる |
花付きを決めるのは日当たり
エキナセアは日当たりが良いほど花数が増え、茎も固く育ちます。一日六時間以上の直射日光が目安で、四時間を下回ると茎が伸びて倒れ、花も小さくなります。鉢植えなら春から夏は一番日の当たる場所に置き、地植えで日陰になってきたなら、秋に株ごと日当たりへ移します。
- 日当たりを確かめる
- 六月の晴れた日に、朝から夕方まで何時間日が当たるか見てみます。建物や木の影で午後が陰るなら、鉢は移動し、地植えは秋に植え替えます。
- 周りの植物を整理する
- 隣の株や背の高い植物が覆いかぶさっていたら、その部分を切って光を入れます。エキナセアは競争に弱く、覆われると咲きません。
- 鉢は季節で動かす
- 春から初夏は日当たり、真夏は西日を避けた場所、秋はまた日当たりへ戻します。移動できるのが鉢植えの利点です。
つぼみから開花までの管理
五月に花茎が伸び始め、六月上旬に先端に緑のつぼみが付きます。つぼみが色づいてから開花まで二週間ほどで、この間に水切れすると花びらが短く縮れます。鉢植えは朝に土を触って確かめ、乾いていればたっぷり与えます。肥料はつぼみが付いてからは与えず、それまでの蓄えで咲かせます。
- つぼみが付いたら肥料を止める
- つぼみが見えてから肥料を与えると、花より葉に力が回って花色が薄くなります。液体肥料も止めて開花を待ちます。
- 水切れさせない
- つぼみが色づいてから咲くまでの二週間は、鉢植えなら毎朝土を確かめます。一度しおれると花びらの伸びが止まります。
- 支柱を立てる
- 花茎が四十センチを超えたら、株の周りに支柱を三本立ててひもで囲います。開いた花は重く、雨で倒れやすくなります。
花がら摘みで次々咲かせる
一輪の花は二〜三週間咲き続けます。花びらが垂れて色があせたら、花茎をたどって下の葉の上で切ります。すると葉の付け根からわき芽(茎の途中から出る新しい芽)が伸びて次の花が咲き、六月から九月まで途切れずに楽しめます。摘まずに置くと種作りに力を使い、七月で花が止まります。
- 花びらが垂れたら切る
- 花びらが下を向いて色があせたころが切り時です。中心の球が茶色くなるまで待つと、次の花が遅れます。
- 葉の上で切る
- 花茎をたどって最初の葉の付け根のすぐ上で切ります。葉を残すと、その付け根から新しい花茎が伸びます。
- 切り花にも使う
- 咲き始めの花を長めに切って切り花にすれば、花がら摘みと同じ効果があります。水揚げがよく一週間ほど持ちます。
二番花は一番花より小さくなります。それでも切り続けたほうが株は疲れず、翌年の花数も減りません。
品種による咲き方の違い
原種に近い紫花は丈夫で花期も長く、二年目から安定して咲きます。白や黄色、オレンジの園芸品種は花色が美しい反面、暑さに少し弱く、一株の寿命も短めです。八重咲きは花が重くて倒れやすく、雨に当たると花が傷みます。育てやすさで選ぶなら一重の紫か白、彩りで選ぶなら暖色系を鉢で管理するのが無難です。
| 系統 | 特徴 | 育て方の注意 |
|---|---|---|
| 原種系の紫花 | 丈夫で花期が長い、種でも増える | 特になし。株分けで若返らせる |
| 白花の品種 | 涼しげで合わせやすい | 花びらが雨で汚れやすい、花がら摘みを早めに |
| 黄・オレンジの品種 | 花色が鮮やか | 暑さに弱め、鉢で西日を避ける |
| 八重咲きの品種 | 花が豪華 | 倒れやすく、支柱が必須 |
花が咲かない・すぐ終わるときの原因
二年目以降なのに咲かないなら、日照不足か肥料の効きすぎ、株の老化のどれかです。葉ばかり茂って茎が柔らかいなら肥料、葉も少なく細いなら日照、株の中心が枯れて周りだけ芽が出るなら老化と判断します。咲いてもすぐ終わるのは、水切れか花がらを残して種を作らせているのが原因です。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が茂り茎が柔らかいのに咲かない | 肥料の効きすぎ | 追肥を止め、翌年は元肥のみ |
| 葉が少なく細く咲かない | 日照不足 | 日当たり6時間以上の場所へ移す |
| 中心が枯れて周りだけ芽が出る | 株の老化 | 秋か春に株分けして外側の芽を植え直す |
| 咲いてもすぐ終わる | 水切れ・花がら残し | 開花中は水を切らさず、花がらを早めに切る |
エキナセアの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
エキナセアの収穫までのコツは作物ページに
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