苗と種のどちらから始めるか
エキナセアは種からも育てられますが、発芽が二〜三週間とばらつき、花が咲くのは二年目からです。初めてなら春か秋に出回るポット苗から始めると、その年か翌年には花が見られます。園芸品種は種で親と同じ花色にならないものが多いので、色を選びたいときも苗が確実です。種から育てるのは、原種に近い紫花を数多く増やしたいときに向きます。
| 目的 | 向く始め方 | 花が咲く時期 |
|---|---|---|
| 好きな花色を確実に | 園芸品種のポット苗 | 植えた年か翌年の6〜7月 |
| 紫花をたくさん増やす | 種を春にまく | 翌年の6〜7月 |
| 丈夫な株を長く楽しむ | 原種系の苗 | 植えた翌年から毎年 |
| ベランダの鉢で | 矮性品種の苗 | 植えた年の夏 |
花色が濃い八重咲きの品種ほど、暑さや寒さに少し弱い傾向があります。初めてなら一重の紫か白の品種から始めると失敗が少ないです。
良い苗の見分け方
ポットの底から白い根が少し見えて、葉が濃い緑でしっかり広がっている苗を選びます。エキナセアは根が太く深く伸びる性質なので、小さなポットで根がぐるぐる巻いている苗は植えた後の伸びが悪くなります。葉が黄色い、株元がぐらつく、葉に白い粉が付いているものは避けます。
- 葉の色と張りを見る
- 葉が濃い緑でざらざらした手触りなら健康です。葉がしおれて柔らかい、葉先が茶色い苗は根が傷んでいることがあります。
- 株元を触って確かめる
- 株元を指で軽く押して、ぐらつかないものを選びます。ぐらつく苗は根が回っていないか、根腐れの始まりです。
- 根の回り方を見る
- ポットの底を見て、根が少し出ている程度がちょうどよい状態です。根が底で固まりになっている苗は、植えるとき軽くほぐします。
植え時と場所
関東平野部では四月から五月、または九月下旬から十月が植え時です。真夏の植え付けは根付く前に暑さで弱り、真冬は根が動かず活着しません。場所は一日六時間以上日が当たり、雨のあとに水がたまらない所を選びます。半日陰でも育ちますが、茎が伸びて倒れやすく、花数も減ります。
| 時期 | 向き不向き | 注意点 |
|---|---|---|
| 4月〜5月 | 最適 | 梅雨前に根付かせる。夏の水切れに注意 |
| 6月〜8月 | 不向き | 植えるなら夕方、根鉢を崩さず日よけをする |
| 9月下旬〜10月 | 最適 | 冬までに根を張らせる。霜の前に敷きわら |
| 11月〜3月 | 不向き | 根が動かない。ポットのまま春を待つ |
植え穴と植え方
株間は三十〜四十センチと広めに取ります。宿根草なので年々株が横に広がり、二〜三年目には直径四十センチほどになります。植え穴は根鉢の二倍の大きさに掘り、腐葉土と緩効性肥料を混ぜます。深植えは株元が腐る原因なので、根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植えます。
複数株を並べて植えるなら、同じ品種を三株まとめると花期がそろって見栄えがします。違う品種を混ぜるときは、草丈の高い品種を後ろに、矮性の品種を手前に置くと、後ろの株が前を覆う失敗を避けられます。
- 穴を掘る
- 根鉢の二倍の幅と深さに掘り、掘り上げた土に腐葉土を三割と緩効性肥料ひとつまみを混ぜます。水はけの悪い所は軽石も混ぜます。
- 根鉢を軽くほぐす
- ポットから抜き、底で固まった根だけを指で軽くほぐします。根全体を崩すと活着が遅れるので、側面はそのままにします。
- 高さを合わせて植える
- 根鉢の表面が地面と同じか、やや高くなる位置に置いて土を戻します。株元を手で軽く押さえ、たっぷり水をやります。
- 敷きわらをする
- 株元にわらや腐葉土を敷いて乾燥と泥はねを防ぎます。秋植えなら、霜で根が持ち上がるのも防げます。
鉢植えで育てるなら
鉢なら直径二十四センチ以上、深さも二十五センチ以上の鉢に一株が目安です。根が深く伸びるので浅い鉢では夏に水切れしやすく、株も大きくなりません。土は市販の草花用の培養土に軽石を一割混ぜて水はけをよくします。矮性品種を選べば草丈四十センチほどで収まり、ベランダでも育てられます。
| 鉢の大きさ | 株数 | 向く品種 |
|---|---|---|
| 7号(直径21センチ) | 1株 | 矮性品種のみ |
| 8号(直径24センチ) | 1株 | 一般的な品種 |
| 10号(直径30センチ) | 1〜2株 | 高性品種、寄せ植え |
植えた後に弱るときの原因
植えて二週間ほど葉がしおれるのは活着前の一時的なもので、朝に戻っていれば問題ありません。二週間を過ぎてもしおれ続ける、下葉から黄色くなるなら、水のやり過ぎか深植えを疑います。逆に葉がぱりっとしているのに伸びないのは、根が回ったままで新しい根が出ていない状態で、時間が解決します。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 昼しおれて朝戻る | 活着前の水不足 | 朝に水をやり、日よけをして待つ |
| 2週間以上しおれ続ける | 水のやり過ぎ・根腐れ | 水を控え、株元の土を乾かす |
| 下葉が黄色く株元が黒い | 深植え | 掘り上げて根鉢の面を地面に合わせ直す |
| 葉は元気だが大きくならない | 根が回ったまま | そのまま様子を見る、1か月で動き出す |
エキナセアの苗づくりに使うもの
本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。
- ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
- 規格の目安
- 直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。
セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。
- 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
- 規格の目安
- ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。
上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。
種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。
- 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
- 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。
エキナセアの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエキナセアの育て方にまとめています。
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