追肥は二回でまとめる
エンダイブは植え付けから収穫まで六十日ほどかかります。追肥(育てながら足す肥料)は植え付け二週間後と、その三週間後の二回で足ります。一回あたり化成肥料をひと株にひとつまみ、株の周りに円を描くように置きます。
肥料を株の中心にかけると、葉の付け根で溶けて焼けます。必ず外葉の先が落ちる位置、株元から十五センチほど離した場所にまき、軽く土と混ぜて株元に寄せます。
- 植え付け二週間後に一回目
- 新しい葉が動き出したころに施します。株元から十五センチ離した円周にまき、指で土と混ぜます。
- 三週間後に二回目
- 株が手のひらほどに広がったら二回目です。ここで最後にし、軟白を始める前には施しません。
- 葉色を見て加減する
- 葉が濃い緑で厚みがあるなら足りています。黄緑で薄いときだけ、二回目を少し多めにします。
軟白を始めてからの追肥は不要です。肥料が効いていると中で葉が伸び続け、包んだ中が蒸れて腐ります。
乾かすと苦みが強くなる
エンダイブの苦みは、乾きと高温で強くなります。もともとほろ苦さが持ち味の野菜ですが、水切れをさせると食べられないほど苦くなり、葉先が茶色く枯れ込みます。土の湿り気を一定に保つことが味を決めます。
秋の露地なら雨で足りることが多く、晴天が一週間続いて表面が白く乾いたら朝に与えます。株の上からかけると中心に水がたまるので、株の間の土にゆっくり流し込みます。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 植え付け直後 | 根が付くまで二日おき | 根鉢が乾くと活着しない |
| 葉が広がる時期 | 一週間乾いたら朝に | 株の中心にかけない |
| 軟白中 | 土だけを控えめに | 包んだ中を濡らさない |
プランターは深さと株数を絞る
プランターでも育ちますが、株が大きく広がるので、標準サイズの六十五センチの箱に二株までにします。深さは二十センチ以上が必要です。詰めて植えると外葉が重なり、軟白のときに必ず腐ります。
土の量が少ないぶん乾きやすく、乾けばそのまま苦みになります。朝に土を触って乾いていたら、鉢底から流れ出るまで与えます。受け皿にたまった水はそのつど捨てます。
- 六十五センチに二株
- 深さ二十センチ以上の箱に、株間三十センチで二株植えます。三株入れると軟白のときに中が蒸れます。
- 朝に土を触る
- 表面が乾いていたら底から流れるまで与えます。湿っていれば見送ります。夕方の水やりは蒸れを呼びます。
- 液肥は二週に一回
- 水やりで肥料が流れ出るので、薄めた液体肥料を二週に一回与えます。表示より濃くしないようにします。
株を大きくしてから軟白に入る
軟白(光を遮って葉を白くやわらげる作業)は、株が十分に大きくなってからです。直径が二十五センチほどに広がり、中心の葉が立ち上がってきたころが始め時で、それより早いと小さいまま仕上がってしまいます。
軟白に入る前に、傷んだ外葉や地面についた葉は取り除きます。傷んだ葉を包み込むと、そこから腐りが広がって株ごと駄目になります。
- 大きさを確かめる
- 株の直径が二十五センチほどになり、中心の葉が立ってきたら軟白の適期です。手で葉を寄せてみて厚みを確かめます。
- 傷んだ葉を外す
- 黄色くなった葉、地面についた葉を根元から取り除きます。残したまま包むと中から腐ります。
- 晴れの続く日に始める
- 葉が乾いている晴天の日に始めます。雨のあとや朝露の残る時間は避け、昼前後に作業します。
霜と寒さから守る
エンダイブは軽い霜には耐えますが、強い霜が続くと外葉が溶けたように傷みます。十一月下旬に初霜の予報が出たら、不織布をべた掛けするか、トンネルを張って保温します。
寒さに当たると葉が厚くなり甘みも乗るので、少しの冷え込みはむしろ味方です。土が凍る日が続くようになったら、残った株は採り切って冷蔵で保存します。
- 初霜の前に不織布
- 予報が出たら不織布を株の上に直接かけます。裾を土や重しで押さえ、風でめくれないようにします。
- 冷え込みが強ければトンネル
- 支柱を差してトンネルにすると、内部が数度高く保てます。晴れた日中は裾を開けて蒸れを逃がします。
育ちが悪いときの切り分け
葉が広がらない、苦みが強い、葉先が枯れる。エンダイブの不調は水と肥料と株間のどれかに行き着きます。二つ以上を同時に変えると原因が分からなくなるので、一つずつ確かめます。
- 葉先が茶色く枯れる
- 乾きか肥料の濃さです。まず水やりを一定にし、それでも進むなら追肥を止めて様子を見ます。
- 苦みが強すぎる
- 乾きと高温、そして軟白をしていないことが原因です。水を切らさず、収穫前に必ず軟白します。
- 株が広がらない
- 株間が狭いか肥料不足です。隣と葉が触れているなら一株抜き、葉色が薄いなら追肥を一回足します。
- 中心が茶色く腐る
- 株の中心に水がたまっています。上からの水やりを止め、株の間の土に与えるように変えます。
エンダイブの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
エンダイブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエンダイブの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。