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フェンネルの病害虫と障害

フェンネルの病害虫と障害|アブラムシとキアゲハの幼虫を見つけて取る

フェンネルの栽培イメージ

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フェンネルは香りで虫が少ない作物ですが、アブラムシとキアゲハの幼虫は毎年付きます。株元の蒸れと倒伏を含め、症状から原因を見分けて対処します。

症状から原因を見分ける

フェンネルは強い香りで多くの虫を遠ざけますが、セリ科を好むキアゲハの幼虫と、柔らかい新芽に付くアブラムシは例外です。病気は少なく、株元の蒸れによる腐りと、風で倒れる倒伏が主な障害になります。葉と株元を見て原因を切り分けます。

薬に頼る前に、株間水やりと肥料を確かめるのが先です。窒素が多いとアブラムシが増え、水が多いと株元が腐ります。虫は見つけて取り除けば数が少ないので、毎朝の見回りがいちばんの予防になります。

症状考えられる原因対処
新芽や花茎に小さな虫が群がるアブラムシ指でつぶす。水で流す
葉が丸ごとなくなり黒い糞があるキアゲハの幼虫見つけて取り除く
株元が黒く柔らかい根元の腐り(水の与えすぎ)水を控え、株間を広げる
茎が根元から倒れる倒伏(風、肥料過多)支柱を立て、切り戻す
葉が細く黄色い水切れか根の傷み土を掘って根を確かめる

アブラムシは花茎と新芽を見る

五月から七月にかけて、伸び始めた花茎の先と新芽に黒いアブラムシが群がります。数が少ないうちは指でつぶすか、霧吹きの水で流せば済みます。放っておくと排せつ物で葉がべたつき、黒いすす状のかびが広がります。

肥料が多いと株が柔らかくなって付きやすくなるので、追肥(育ちの途中で足す肥料)が多くないかも確かめます。テントウムシがいれば食べてくれるので、見つけても取り除きません。数が増えたときは野菜用の殺虫剤を表示どおりに使います。

花茎の先を毎朝見る
水やりのついでに花茎の先端と新芽を見ます。黒い粒が固まっていればアブラムシです。数匹なら指でつぶします。
水で洗い流す
霧吹きや弱いシャワーで花茎と葉の裏を洗い、虫を落とします。一回では戻ってくるので、朝の水やりに合わせて数日続けます。
付いた花茎ごと切る
花茎の先に固まって付いているなら、その部分ごと切って処分するのがいちばん早い方法です。葉を使うなら花茎は要りません。
増えたら野菜用の薬を使う
株全体に広がったら野菜用の殺虫剤を使います。収穫までの日数を確かめ、使う前に摘める葉は摘んでおきます。

キアゲハの幼虫は糞を手がかりに探す

フェンネルはキアゲハがいちばん好む植物の一つで、五月から十月にかけて何度も卵を産み付けます。幼虫は黒と緑の縞模様で、大きくなると一匹で一晩に枝一本分の葉を食べ切ります。葉の食べ跡と株元の黒い粒状の糞を見つけたら幼虫を探します。

数が少ないので薬は要りません。見つけて手で取り除くか、別の場所へ移します。大株なら多少食べられても株は枯れないので、蝶を育てる楽しみとして共存する人もいます。葉を穫りたい株だけ防虫ネットで守るのが現実的です。

食べ跡と糞を探す
細い葉が枝ごとなくなり、株元に黒い粒の糞があれば幼虫がいます。茎の陰や葉の付け根を探します。
手で取り除く
見つけたら割り箸などで取って別の場所へ移します。小さい幼虫は黒くて鳥の糞に似ているので見逃しに注意します。触ると臭いのある角を出しますが害はありません。
穫りたい株だけネットで守る
葉を穫りたい株には目の細かい防虫ネットをかけて産卵を防ぎます。大株は高さがあるので、鉢植えや若い株を優先して守ります。

株元の蒸れと倒伏

梅雨時に株元が込んでいると、茎の付け根が黒く柔らかくなって倒れます。水の与えすぎと排水の悪さが重なると晴れた日にも起きます。予防は株元に水をかけないこと、株間を広くとること、雨の日に水を与えないことです。

多年草の系統は六月以降に一メートルを超え、風で根元から倒れます。倒れた茎は起こしても戻らないので、根元から三十センチで切り戻して新しい芽を待ちます。肥料が多いと茎が柔らかく倒れやすくなるので、倒れる株は翌年の追肥を減らします。

株元を触って確かめる
株元が黒く柔らかければ腐りが始まっています。周りの土を乾かし、傷んだ茎を切り取ります。株全体が柔らかければ抜き取ります。
支柱で先に支える
茎が五十センチを超えたら支柱を立てて八の字に結びます。倒れてからでは遅いので、五月のうちに立てます。
倒れた茎は切り戻す
根元から三十センチほどで切り、株元が浮いていれば土を寄せて押さえます。二週間ほどで株元から新しい芽が出ます。

セリ科の連作は根の病気を呼びます。フローレンス系統を毎年同じ場所で作らず、ニンジンやパセリのあとも避けます。

病害虫でつまずいたときの切り分け

葉がなくなる、べたつく、株が倒れる、葉が黄色い。見た目が似ていても原因が違い、対処を間違えると悪化します。株元、葉の裏、株のまわりの糞の順に確かめてから手を打ちます。

一晩で枝の葉がなくなった
キアゲハの幼虫です。株元の糞を手がかりに幼虫を探して取り除きます。株は枯れないので、葉を穫りたい株だけネットをかけます。
花茎が黒くべたつく
アブラムシの排せつ物です。花茎ごと切るか水で流し、追肥が多ければ減らします。テントウムシがいれば残します。
晴れているのに株が倒れる
株元の腐りか根の傷みです。株元を触って柔らかければ切り取り、固ければ支柱で支えて水を控えます。
葉が細く黄色くなる
水切れか根の傷みです。土を掘って根が白ければ水切れなので朝に与え、黒ければ水の与えすぎなので乾かします。

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