季節で変わる水の量
湿り気のある土を好む花で、乾かしすぎると下葉から枯れ上がります。土の表面が乾いたらたっぷり与えるのが基本で、開花中の春は特に切らさないようにします。ただし冬に湿ったままだと根が傷むので、冬は乾いてから一〜二日おいて与えます。
鉢植えは春の開花中に一日で乾くことがあります。朝に土を触って乾いていれば与え、夕方に葉が垂れていれば夕方も与えます。庭植えは根付けば雨だけでほぼ足りますが、春に晴れが一週間以上続くなら朝にたっぷり与えます。
| 時期 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 10月〜11月 | 表面が乾いたらたっぷり | 苗の根付きに水は欠かせない |
| 12月〜2月 | 乾いて一〜二日後、暖かい午前中 | 夕方の水やりは凍る |
| 3月〜5月 | 表面が乾いたらすぐ | 開花中の水切れは花が止まる |
| 6月 | 花後は控えめに | 種を採るなら乾かし気味 |
水やりのやり方
水は株元の土に注ぎます。小さな花に水がかかると花びらが傷み、株の内側が濡れたままだと灰色かび病が出ます。株が密に茂る春は、葉をかき分けて土に直接注ぐつもりで与えます。鉢は底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。
冬の乾いた風は、土の表面より先に葉を乾かします。葉がしおれて縮れているのに土が湿っているなら、風で葉が乾いているので、風の当たらない場所へ移すか、日中に葉へ霧吹きをします。土が乾いていないのに水を足すと根が傷みます。
- 指で土を触って決める
- 指を第一関節まで入れて湿り気を確かめます。乾いていれば与え、湿っているなら見送ります。曜日で決めません。
- 春は朝に、必要なら夕方も
- 開花中の晴れの日は朝に与え、夕方に葉が垂れていればもう一度与えます。この時期の水切れは花数に直結します。
- 冬は暖かい日の午前中
- 冬は乾いてから一〜二日おき、暖かい日の午前中に与えます。夕方までに表面が乾くようにします。
肥料は少なく、春に足す
肥料が多いと葉ばかり茂って花が減り、株が軟らかくなって病気が出やすくなります。植え付け時の元肥(植える前に土へ混ぜる肥料)は緩効性の粒状肥料をひとつまみで十分です。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、生育が始まる二月下旬から開花中の四月まで、薄い液体肥料を月に二〜三回与えます。
冬は肥料を止めます。寒さで根が動かない時期に与えても吸われず、土に残って春に濃くなります。開花の終わりが近づく五月に入ったら肥料を止め、種を採る株だけそのまま育てます。
| 時期 | 肥料 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 10月〜11月 | 緩効性の粒状肥料 | 植え付け時に株元へひとつまみ |
| 12月〜2月中旬 | 与えない | 根が動かない |
| 2月下旬〜4月 | 液体肥料を規定の倍に薄める | 月に二〜三回 |
| 5月以降 | 与えない | 花の終わりと種作り |
花色が薄くなるのは肥料切れよりも日照不足のことが多いです。まず置き場所を見直します。
日当たりと株の形を整える
秋から春は一日中日が当たる場所に置きます。日照が足りないと茎が伸びて倒れ、花が少なくなります。半日陰でも咲きますが、株が締まらず花期が短くなります。四月以降に日差しが強くなって葉が焼けるなら、午後だけ日陰になる場所が向きます。
株が横に広がりすぎて中心が蒸れるなら、三月に伸びすぎた茎の先を軽く摘心(先端の芽を摘んで枝分かれさせること)します。わき芽が増えて花数が増え、株の形も丸くまとまります。つぼみが見えてからの摘心は花を減らすので、二月下旬までに済ませます。
- 日なたに置く
- 秋から春は建物の南側など、一日中日が当たる場所に置きます。茎が伸びて倒れるなら日が足りない合図です。
- 二月下旬までに軽く摘む
- 伸びすぎた茎の先端を、節の上で二〜三センチ摘みます。わき芽が伸びて株が丸くまとまります。
- 混んだ株は間引く
- こぼれ種で密生した株は、株間が十五センチになるよう抜きます。抜いた苗は別の場所へ植えられます。
育ちが悪いときの見分けと立て直し
葉と茎の様子で原因を切り分けます。下葉から枯れ上がるなら乾かしすぎ、下葉が黄ばんで株元が黒いなら水のやりすぎ、茎が伸びて倒れるなら日照不足か肥料の過多、葉が黄色く育たないなら土の酸性です。
立て直しの基本は、水のリズムを直し、日なたへ出し、傷んだ葉を取ることです。ワスレナグサは回復が早く、環境が合えば一〜二週間で新しい葉が動きます。春に株がまとまらないなら、来年は摘心と株間の見直しをします。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 下葉から枯れ上がる | 乾かしすぎ | 水の間隔を短くし葉を霧吹きで湿らせる |
| 下葉が黄ばみ株元が黒い | 水のやりすぎか深植え | 乾くまで与えず株元の土を取る |
| 茎が伸びて倒れる | 日照不足か肥料の過多 | 日なたへ移し肥料を止める |
| 葉が黄色く育たない | 土が酸性 | 苦土石灰を混ぜた土に植え替え |
ワスレナグサの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ワスレナグサの長く咲かせるコツは作物ページに
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