まき時は九月中旬から十月
ワスレナグサは涼しい気候で育つ花で、関東平野部では秋まきが基本です。九月中旬から十月上旬にまくと、霜が降りる前に本葉が五〜六枚になり、冬を越して三月から五月に咲きます。春まきもできますが、株が小さいうちに暑さが来て花が少なくなります。
残暑が厳しい年は発芽の適温である十五〜二十度になるまで待ちます。早くまくと発芽しないか、発芽しても暑さで苗が溶けるように枯れます。日中の最高気温が二十五度を下回るころが、まき始めの目安です。
| 地域 | まき時 | 開花 |
|---|---|---|
| 寒冷地 | 8月下旬〜9月中旬、または春まき | 5月〜6月 |
| 関東平野部 | 9月中旬〜10月上旬 | 3月下旬〜5月 |
| 暖地 | 10月 | 3月〜4月 |
種は嫌光性で、光が当たると発芽しにくい性質があります。まいたあとは必ず薄く土をかぶせます。
種と土の準備
種はごく小さく、一袋に数百粒入っています。直まきもできますが、ポットや育苗箱にまいて苗を作り、本葉が出てから植える方法が管理しやすく、無駄が出ません。土は市販の種まき用の土か、赤玉土小粒と腐葉土を七対三で混ぜたものを使います。
庭に直まきするなら、植える場所を耕して苦土石灰を一握りまき、一週間おいてから腐葉土と緩効性肥料を混ぜます。ワスレナグサは酸性の土を嫌うので、石灰を省くと苗が育ちません。日当たりと水はけのよい場所を選びます。
- 育苗箱かポットにまく
- 種まき用の土を入れて水で湿らせ、種を三粒ずつポットに置くか、育苗箱にばらまきます。指でつまむと多く落ちるので、紙を折ってまくと均一になります。
- 土を薄くかぶせる
- 嫌光性なので、種が見えなくなる程度に二〜三ミリ土をかぶせます。厚すぎると芽が出られず、薄すぎると光が当たって発芽しません。
- 霧吹きか底面給水で湿らせる
- 上から水をかけると種が流れるので、霧吹きで湿らせるか、育苗箱を水を張った受け皿に置いて底から吸わせます。
- 明るい日陰で待つ
- 発芽までは直射日光を避けた明るい日陰に置き、土を乾かさないようにします。七〜十日で芽がそろいます。
植え付けとこぼれ種
本葉五〜六枚の苗を、株間十五〜二十センチで植えます。横に広がって群れ咲くので、単独で植えるより十株以上をまとめて植えると、春に青い絨毯のようになります。深植えを避け、根鉢の上面が土と同じ高さになるようにします。
一度植えると、こぼれ種で毎年同じ場所に生えてきます。花後に種をこぼさせたい場所を決めておき、そこだけ花がらを残せば翌年の苗が手に入ります。夏に生えた小さな苗は暑さで枯れることがあるので、秋に出た苗を残します。
| 場面 | 株間 | 目安 |
|---|---|---|
| 花壇で群れ咲かせる | 十五〜二十センチ | 十株以上をまとめて |
| 鉢や寄せ植え | 十センチ | 六号鉢に三株 |
| こぼれ種の苗 | そのまま間引いて十五センチ | 秋に出た苗を残す |
発芽しない、苗が枯れるときの原因と直し方
種をまいて二週間たっても芽が出ないときは、温度が高すぎるか、土をかぶせずに光が当たっているか、種が流れて偏っているかのどれかです。発芽したのに苗が溶けるように倒れるなら、暑さか水のやりすぎで立ち枯れ病が出ています。
苗が黄色く小さいまま育たないなら、土が酸性に寄っています。ワスレナグサは石灰を嫌わない花で、植え場所に苦土石灰を混ぜると回復します。冬に葉が赤紫になるのは寒さの反応で、春に緑へ戻るので心配いりません。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 二週間たっても芽が出ない | 気温が高い、光が当たった | 涼しくなってからまき直し、薄く覆土 |
| 苗が倒れて溶ける | 立ち枯れ病か過湿 | 水を控え風を通し、倒れた苗を抜く |
| 苗が黄色く育たない | 土が酸性 | 苦土石灰を混ぜた土へ植え替え |
| 冬に葉が赤紫になる | 寒さの反応 | そのままでよい |
発芽後の管理と間引き
芽がそろったら日なたへ移します。日陰のままだと茎が徒長(間延びして弱く伸びること)して倒れます。本葉が二枚になったら生育のよい苗を残して間引き、ポットなら一本にします。育苗箱にばらまいた苗は、本葉二〜三枚で一本ずつポットに移します。
苗は冬に大きく育ちませんが、根は張っています。本葉が五〜六枚になった十一月上旬までに庭や鉢に植え付けると、冬のあいだにしっかり根付きます。遅れた苗はポットのまま軒下で冬を越し、二月下旬に植えます。
- 本葉二枚で間引く
- 混み合った芽を、生育のよいものを残してはさみで切ります。引き抜くと残す苗の根が動くので、切って間引きます。
- 本葉二〜三枚でポットへ
- 育苗箱の苗は根を切らないよう土ごとすくい、九センチポットに一本ずつ植えます。植えたら一週間は日陰で養生します。
- 液肥を薄く
- ポットに移して一週間たったら、規定の倍に薄めた液体肥料を週に一回与えます。濃いと苗が軟らかくなります。
種まきの手順
ワスレナグサは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ワスレナグサの種まきでよくある質問
ワスレナグサの種はいつまく?
ワスレナグサは涼しい気候で育つ花で、関東平野部では秋まきが基本です。九月中旬…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ワスレナグサの種はどうやってまく?
ばらまき / 直まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ワスレナグサの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ワスレナグサの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ワスレナグサは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ワスレナグサの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
ワスレナグサの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
ワスレナグサの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はワスレナグサの育て方にまとめています。
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