花が咲く条件
ワスレナグサは冬の寒さに当たったあと、日が長く暖かくなると花芽を作ります。秋に植えて屋外で冬を越した株は三月下旬から咲き始め、五月まで次々と花を上げます。冬に室内で暖かく育てた株は寒さが足りず、花が少なくなります。
花数は日照と株の大きさで決まります。冬までに本葉が十枚以上の株に育ち、春に一日中日が当たれば、一株で数百の小花を付けます。日陰では花が少なく、茎が伸びて倒れます。
| 状態 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 春になっても咲かない | 葉ばかり茂って茎が伸びる | 日なたへ出し肥料を止める |
| 花が少なく小さい | 株が小さく葉が少ない | 来年は十月までに植える |
| 咲いてもすぐ終わる | 水切れで花が止まる | 開花中は毎朝土を確かめる |
花色は青が基本で、ピンクと白の品種もあります。青い花の株は花の中心が黄色く、開き始めはピンクがかることがありますが、異常ではありません。
花がら摘みで花期を延ばす
小さな花が茎の先に次々と咲き、咲き終わった花は種を作り始めます。種ができると株は花を上げるのをやめるので、終わった花茎を切ると次の花が続きます。花が一つずつ小さいので一輪ずつは摘まず、花茎ごと葉の付け根で切ります。
花茎の先の巻いた部分が伸びきって、下のほうの花がすべて茶色くなったころが切る目安です。まだ先端につぼみが残っているなら待ちます。株全体で見て、七割以上の花茎が終わったら、次の節で説明する切り戻しに切り替えます。
- 終わった花茎を見分ける
- 花茎の先の巻きがほどけて伸びきり、下から順に花が茶色くなったら終わりです。先端に青いつぼみが残るなら残します。
- 葉の付け根で切る
- 花茎を指でたどり、葉の付け根まで下りてはさみで切ります。途中で切ると茎が残って見苦しく、枯れ込みます。
- 週に一回まとめて
- 開花中は週に一回、終わった花茎をまとめて切ります。株元に落ちた花がらも拾って捨てます。
四月の切り戻しで二番花を
一番花が七割ほど終わった四月中旬から下旬に、株の高さの半分まで切り戻すと、わき芽(葉の付け根から出る新しい芽)が伸びて五月に二番花が咲きます。切り戻さなくても咲き続けますが、株が乱れて中心が蒸れ、花も小さくなります。
切る位置は葉の付いた節の上にします。葉のない下のほうまで切ると芽が出ずに枯れます。切り戻したら薄い液体肥料を一回与え、水を切らさないようにすると、二週間ほどで新しい花茎が上がります。暖地では五月に暑さが来て二番花が短いこともあります。
| 時期 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 4月中旬〜下旬 | 高さの半分まで切り戻し | 一番花が七割終わったら |
| 切り戻し直後 | 薄い液肥を一回、水を切らさない | 新芽が動くまで |
| 5月 | 二番花の開花 | 二週間ほどで花茎が上がる |
切り戻した茎に付いたつぼみは惜しくても諦めます。残そうとして浅く切ると、株が乱れて二番花が付きません。
花後の扱いと株の更新
ワスレナグサは本来は宿根草ですが、日本の平野部では夏の暑さで枯れるため、一年草として扱います。五月下旬から六月に花が終わったら、種を採る株を残して抜き取り、次の草花を植えます。涼しい寒冷地なら株を残して夏越しさせると、翌年また咲きます。
種を採るなら、花茎を切らずに残し、下のほうの花が茶色くなって種のさやが乾いたら、茎ごと切って紙袋の中で乾かします。袋を振ると小さな黒い種が落ちます。封筒に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、九月中旬にまきます。
- 種を採る株を決める
- 花色や姿のよい株を三〜五株、花がらを摘まずに残します。残りの株は花後に抜いて次の草花に場所を譲ります。
- さやが乾いたら茎ごと切る
- 花茎の下のほうのさやが茶色く乾いたころ、茎ごと切って紙袋に入れ、風通しのよい日陰で一週間乾かします。
- 冷蔵庫で保存
- 袋を振って落ちた種を封筒に入れ、野菜室で保存します。秋まで常温に置くと発芽率が落ちます。
花が咲かない、すぐ終わるときの原因と直し方
花が咲かない原因は、日照不足、肥料の過多、冬に暖かい室内で育てた、植えるのが遅れて株が小さいままの四つがほとんどです。すぐ終わるのは開花中の水切れか、四月以降の急な暑さです。
原因が分かれば翌年に直せます。株が小さいなら来年は九月中旬にまいて十月中に植え、日照が足りないなら置き場所を変えます。室内で冬を越させた株は、翌年は屋外で寒さに当てます。今年の花はあきらめて種を採り、翌年につなぐのも一つの手です。
| 原因 | 今年の様子 | 来年の直し方 |
|---|---|---|
| 日照不足 | 茎が伸びて葉ばかり | 一日中日が当たる場所に植える |
| 肥料の過多 | 葉が大きく濃い緑で花が少ない | 元肥をひとつまみに減らす |
| 冬を室内で過ごした | 株は元気なのに花芽がない | 屋外で寒さに当てる |
| 植えるのが遅れた | 株が小さく花が数輪 | 十月中に本葉五〜六枚で植える |
ワスレナグサの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ワスレナグサの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はワスレナグサの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。