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クチナシの増やし方

クチナシの増やし方|六月の挿し木と秋の実からの種まき

クチナシの栽培イメージ

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挿し木は花後の枝を使えば高い確率で根が出ます。一重種は実からも増やせますが、花が咲くまで年数がかかります。

挿し木と種まきのどちらを選ぶか

クチナシは挿し木で簡単に増やせる木で、親と同じ花が咲きます。八重咲きは実が付かないので挿し木しかありません。一重種は秋の実から種をまくこともできますが、開花まで三〜四年かかり、花の形が親と変わることもあります。

目的向く方法開花までの目安
同じ花を確実に増やす挿し木2〜3年
八重咲きを増やす挿し木のみ2〜3年
たくさんの苗を作る種まき(一重種)3〜4年
大きな株を早く取り木1〜2年

挿し穂は花後の充実した枝から

挿し木の適期は六月から七月で、花後の剪定で出た枝を使えば無駄がありません。今年伸びた枝で、緑色から少し茶色みを帯び始めた固さのものが向きます。まだ軟らかい枝先はしおれやすく、古い茶色の枝は根が出にくいです。

枝は十センチ前後に切り、上の葉を二〜三枚残して下の葉を落とします。葉が大きければ半分に切って蒸散を減らします。切り口は鋭い刃で斜めに切り直し、一時間ほど水に浸けてから挿します。

枝の固さで選ぶ
指で曲げて折れずにしなり、皮が緑から茶色に変わりかけている枝を選びます。花がらの付いていた枝も使えます。
十センチに切る
節の下で切り、上の葉を二〜三枚残します。下の葉は手でもぎ取らず、はさみで付け根から切ります。
水揚げして挿す
切り口を水に一時間浸け、赤玉土や鹿沼土の小粒に割り箸で穴を開けて、深さ三〜四センチに挿します。

一度に十本ほど挿すと、根が出た株を選べます。挿し穂は切ったらすぐ使い、袋に入れて持ち歩くときも乾かさないようにします。

挿してからの管理は乾かさず日陰で

挿した鉢は明るい日陰に置き、土を乾かさないようにします。根が出るまで一か月から一か月半かかり、その間は葉から水が抜ける一方なので、ビニール袋をかぶせて湿度を保つと成功率が上がります。

根が出たかは、挿し穂を軽く引いて抵抗があるかで確かめます。新芽が伸び始めたら根が出た合図で、九月ごろに一本ずつ鉢上げします。冬は軒下で管理し、翌春に庭か大きめの鉢に植えます。

袋で湿度を保つ
鉢ごと透明な袋をかぶせ、支柱で葉に触れないようにします。数日に一度袋を開けて空気を入れ替え、かびを防ぎます。
引いて確かめる
一か月たったら挿し穂を軽く引きます。抵抗があれば根が出ています。抜けるなら切り口を見て、黒ければ挿し直します。
鉢上げは九月
根が三〜五センチ伸びたら、酸性寄りの土で三号鉢に一本ずつ植えます。根を切らないよう土ごと移します。
一年目の冬は軒下
小さな苗は寒風で枯れやすいので、軒下の日だまりで冬を越させます。水は表土が乾いたら与えます。

挿し木の一年目に蕾が付いたら摘み取ります。株を大きくするほうが先で、咲かせると成長が止まります。

実から育てる種まき

一重のクチナシは十一月ごろにオレンジ色の実を付けます。実は熟すと表面にしわが寄り、割ると中に赤い果肉に包まれた種が詰まっています。果肉を洗い落としてすぐまくか、乾かさずに湿った砂に埋めて春まで保存します。

発芽は春で、ばらつきがあります。苗は成長がゆっくりで、開花まで三〜四年かかります。実生の株は一重で、親より花が小さいこともありますが、丈夫で生垣向きの株が得られます。

熟した実を選ぶ
オレンジ色が濃くなり、表面に少ししわが寄った実を採ります。緑が残る実は種が未熟です。
果肉を洗い落とす
実を割って種を取り出し、水の中でもみ洗いして果肉を落とします。果肉が残ると発芽を抑えます。
浅くまいて春を待つ
赤玉土の小粒に一センチ間隔でまき、五ミリほど土をかけます。冬は乾かさず軒下に置き、春の発芽を待ちます。

種は乾くと発芽しにくくなります。すぐまけないときは湿らせたキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。

根が出ないときの原因と直し方

挿し木がうまくいかない原因は、枝の固さの選び違い、乾き、直射日光の三つがほとんどです。切り口が黒く腐っていれば水のやり過ぎか土が古く、しおれて枯れたなら乾きか日光です。

同じ枝でも十本挿せば七〜八本は根が出ます。一本だけ挿して結果を判断せず、複数本を挿して確率で考えるほうが確実です。失敗した挿し穂は抜いて切り口を見ておくと、次に直す点がはっきりします。

状態疑う原因次に直すこと
数日でしおれて枯れた枝が軟らかすぎた、直射日光少し固い枝を選び、明るい日陰に置く
切り口が黒く腐った水の与え過ぎ、古い土新しい土を使い、袋で湿度を保ち水は控える
葉は残るが根が出ない古い枝、時期が遅い6月〜7月の今年の枝でやり直す
根は出たが鉢上げ後に枯れた根を切った、冬の寒風土ごと移し、一年目の冬は軒下で

クチナシの挿し芽・株分けに使うもの

挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。

  • 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
    規格の目安
    赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
    規格の目安
    粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。

    根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。

  • 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。

    根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
  • 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。

クチナシの長く咲かせるコツは作物ページに

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