品種のタイプで草丈と使い道が違う
ゴデチヤは草丈15センチほどの低いものから90センチ近くになるものまで幅があります。花色は赤、ピンク、オレンジ、紫、白、複色とそろい、花弁にはサテン生地のような光沢があります。どこにどう飾りたいかで品種のタイプを選ぶと、仕立て方も決まります。
| 品種の例 | 草丈の目安 | 特徴と向く使い方 |
|---|---|---|
| サティンシリーズ | やや低め | 花径5センチほど、鉢やプランター向き |
| ドワーフ・ゼム | 20センチほど | 倒れにくくこんもり茂る、花壇の縁取り |
| ジューン | 40〜60センチ | 茎先に10輪ほど、株元から枝分かれして切り花向き |
花数は株元の枝数で決まる
ゴデチヤの花は、枝の先の方に上を向いて集まって咲きます。一本の茎につく花は限られるため、株元から出る枝の数がそのまま花数になります。冬の間に根をしっかり張らせ、春に枝を多く出させることが、たくさん咲かせるいちばんの近道です。
- 冬までに根を張らせる
- 適期にまいて冬の前に植え付けを済ませると、冬の間に根が張り、春の枝分かれがよくなります。まき遅れた株は枝が少なく、花数も減ります。
- 株間を詰めすぎない
- 株どうしが混み合うと、日の当たらない下の方から枝が出にくくなります。高性種は20センチ、わい性種は15センチの株間を守ります。
- 春は日によく当てる
- 春の生育期に日照が足りないと、茎だけが長く伸びて枝が増えません。鉢植えは日当たりのよい場所に移し、向きをときどき変えます。
摘芯でブーケのように咲かせる
高く育つ品種は、放っておくと一本立ちで細長く伸び、倒れやすくなることがあります。茎の先を摘む摘芯をすると、わき芽が伸びて枝数が増え、低めにまとまった株になります。摘んだ分だけ開花はやや遅れますが、花の数は増えます。
- 根付いてから摘む
- 植え付けた苗が根付き、新しい葉が伸び始めたころが摘芯の時期です。弱っている苗を摘むと回復が遅れるので、元気な株だけ行います。
- 先端を指で摘み取る
- 茎の先端を、いちばん上の葉のすぐ上で指先かはさみで摘み取ります。すると下の葉の付け根からわき芽が伸びて、枝が増えていきます。
- つぼみが見えたら止める
- つぼみが見えてから摘むと、その分の花がなくなってしまいます。摘芯は春のうち、つぼみができる前に済ませます。
倒れないように支える
高性種は花が咲きそろうと先端が重くなり、雨や風で倒れやすくなります。倒れてから起こすと茎が折れたり曲がったりするので、つぼみが見え始めたころに先回りして支えておきます。わい性種は倒れにくいので、支柱はほとんど要りません。
倒れてしまった株は、無理にまっすぐ起こさず、曲がった部分より下を支柱に結んで支えます。茎は日の方へ向かって起き上がろうとするので、数日たつと先端が上を向いて咲き続けます。折れた茎は切り花にして楽しみます。
- 細い支柱を添える
- 株の横に細い支柱を立て、茎をひもで八の字にゆるく結びます。きつく縛ると茎が太ったときに食い込むので、指一本分のゆとりを残します。
- 群植はひもで囲う
- まとめて植えた場所は、四隅に支柱を立ててひもで囲うと、株どうしが寄りかかり合って倒れにくくなります。見た目も自然に仕上がります。
- 雨の前に点検する
- 強い雨の予報が出たら、結び目のゆるみや傾いている株がないかを確かめます。濡れた花は重くなるので、早めに支えを足します。
切り花にして蕾まで咲かせる
ゴデチヤは水揚げと花もちがよく、切り花に向く花です。切ったあとも茎の先の小さな蕾が順に開いていくため、長い間楽しめます。株に残した花も、咲き終わったものを摘み取ると見た目がすっきりし、種作りに力を取られにくくなります。
- 数輪開いたら切る
- 茎の先で数輪が開き、残りが蕾の状態で切ると、花瓶の中でも蕾が次々と咲きます。切るのは気温の低い朝がよく、切ったらすぐ水につけます。
- 水の中で切り直す
- 生ける前に茎の先を水の中で斜めに切り直し、水につかる部分の葉を取ります。花瓶の水はこまめに替えて、切り口のぬめりを防ぎます。
- 株の花がらを摘む
- 株に残した花がしぼんだら、花の付け根から摘み取ります。しぼんだ花弁が葉に張り付いたままだと、蒸れて病気の入り口になります。
咲かない、花が少ないときの原因
ゴデチヤは暑さに弱く、梅雨が明けるころには自然に花を終えて枯れる一年草です。花が少ないまま暑くなると取り返しがききません。原因の多くは、まき時と日当たり、肥料の加減のどれかにあります。
| 症状 | 考えられる原因 | 次にすること |
|---|---|---|
| つぼみがつかない | まき遅れ、日照不足 | 翌年は適期にまき、日なたに植える |
| 葉ばかり茂る | 肥料の与えすぎ | つぼみが見えたら追肥を止める |
| 花が小さく少ない | 株間が狭い、苗が弱い | 株間を守り、1鉢1本で育てる |
| 咲いてすぐ終わる | 暑さ、水切れ | 早めに咲かせる、鉢は乾きを確かめる |
よくある質問
よくある失敗と戻し方は?
ゴデチヤは暑さに弱く、梅雨が明けるころには自然に花を終えて枯れる一年草です。花が少ないまま暑くなると取り返しがききません。原因の多くは、まき時と日当たり、肥料の加減のどれかにあります。
ゴデチヤの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ゴデチヤの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゴデチヤの育て方にまとめています。
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