一年の流れを表で見る
暖かい地域での秋まきを基準にした一年の流れです。10月上旬にまき、冬を苗で越させて、5月から6月に咲かせます。夏の暑さには耐えられないため、梅雨のころには花を終えて片付けます。
表の時期は目安で、その年の気温によって前後します。秋が暑い年は種まきを少し待ち、発芽に向く15度から20度の気温になってからまきます。
| 時期 | 主な作業 | ポイント |
|---|---|---|
| 10月上旬 | ポットに種まき | 1鉢3〜4粒、うすく覆土 |
| 10月中旬〜下旬 | 間引きと液肥 | 本葉が出たら1本に絞る |
| 11月中旬ごろ | 植え付け | まいて40日前後、本葉4枚が目安 |
| 12月〜2月 | 冬越し | 肥料は止め、霜柱に注意 |
| 3月〜4月 | 追肥、摘芯、支柱 | 春の生育に合わせて先回り |
| 5月〜6月 | 開花、切り花、花がら摘み | 風通しを保ち病気を防ぐ |
| 6月下旬以降 | 片付け、採種 | 暑さで枯れる前に種を採る |
秋は苗を仕上げて植え付けまで
秋の作業は種まきから植え付けまでに集中します。この時期の仕上がりが冬越しと春の花数を左右するので、まき遅れないことと、根を崩さずに植えることの二つを意識します。
植え付けが遅れて12月にずれ込むと、根が張る前に寒さが来て、春の立ち上がりが鈍くなります。種まきが遅れた年は、植え付けを急ぐより、ポットのまま日当たりのよい軒下で冬を越させ、春早くに植える方が株を傷めずに済みます。
- 10月上旬に種まき
- 小さなポットに3粒から4粒まき、うすく土をかけます。発芽に向く気温なら5日から7日で芽が出るので、それまで乾かさないように見守ります。
- 10月中に1本立ち
- 本葉が出始めたら混んだところから間引き、最後は1鉢1本にします。同じころから薄い液体肥料を与えて、苗を育てます。
- 11月に植え付け
- 種まきから40日前後、本葉が4枚ほどになり根が底から見えたら植えます。植える場所には前もって苦土石灰をまいて耕しておきます。
冬は見回りだけにとどめる
12月から2月は、株がほとんど動かないように見える時期です。この間に土の中で根を広げているので、肥料や植え替えで手を加える必要はありません。霜と乾きすぎにだけ気を配ります。
| 月 | 主な作業 | 注意すること |
|---|---|---|
| 12月 | 敷きわら、鉢の置き場所の見直し | 冷たい北風の当たる場所を避ける |
| 1月 | 霜柱で浮いた株の押さえ直し | 株元に土を寄せる |
| 2月 | 鉢の水やりは暖かい日の午前中に | 肥料はまだ与えない |
寒さに比較的強い花ですが、苗が小さいうちに強い霜に当たると傷みます。冷え込みが厳しい夜だけ不織布をかけると安心です。
春は生育に先回りする
3月に入って暖かくなると、株が急に大きくなり始めます。この時期の作業は、伸びてから慌てるより先回りして済ませた方が楽です。つぼみが見え始めたら、育てる管理から咲かせる管理に切り替えます。
| 月 | 主な作業 | 注意すること |
|---|---|---|
| 3月 | 追肥の再開、摘芯 | 葉色が濃ければ肥料は控える |
| 4月 | 支柱立て、アブラムシの見回り | 新芽とつぼみの裏を確かめる |
| 5月 | 開花、切り花、花がら摘み | 開花が近づいたら病気に注意 |
初夏の開花と片付け
5月から6月が花の盛りです。暑さに弱いため、梅雨に入り気温が上がると株が弱り、花を終えていきます。種を採る株を決めたら、ほかの株は見苦しくなった段階で抜いて、次の植物のために場所を空けます。
| 月 | 主な作業 | 注意すること |
|---|---|---|
| 6月 | 花がら摘み、採種する株の選定 | 蒸れやすいので風通しを確保 |
| 6月下旬〜7月 | 採種、株の片付け | 根を抜いたら土を日に当てて乾かす |
種を採らない株は、花が見苦しくなった段階で抜いてかまいません。暑さで枯れた株を残しておくと、蒸れて病害虫のすみかになります。
寒い地域の春まきの場合
冬の冷え込みが厳しい地域では春にまきます。発芽に向く温度を確保するため、3月から4月に室内の窓辺や簡易な温室でまきます。育て方は秋まきと同じで、まいてから40日前後で植え付けの大きさになります。開花は秋まきより遅れます。
| 時期 | 主な作業 | ポイント |
|---|---|---|
| 3月〜4月 | 室内でポットに種まき | 夜の冷え込みに当てない |
| まいて40日前後 | 遅霜の心配がなくなってから植え付け | 本葉4枚、根が底から見えたら |
| 植え付け後 | 追肥、摘芯、支柱 | 秋まきの春の作業と同じ |
予定が遅れたときの立て直し
まき遅れや植え遅れがあっても、その年の開花をあきらめる必要はありません。遅れた分は株が小さくなるので、株間を少し詰めて植え、花数を株の数で補います。どうしても間に合わないときは、春に苗を買って植える方法もあります。
- 10月中にまけなかった
- 暖かい地域でも11月に入ってからまくと、冬までに苗が育ちきりません。ポットのまま軒下で冬を越させ、春になってから植え付けます。
- 春に苗を買って植える
- 種まきが間に合わなかった年は、春に出回る苗を買って植えます。根がポットの中で巻いていない、小さく締まった苗を選び、根鉢を崩さずに植えます。
よくある質問
いつ?
10月上旬: ポットに種まき。10月中旬〜下旬: 間引きと液肥。11月中旬ごろ: 植え付け。12月〜2月: 冬越し。
よくある失敗と戻し方は?
まき遅れや植え遅れがあっても、その年の開花をあきらめる必要はありません。遅れた分は株が小さくなるので、株間を少し詰めて植え、花数を株の数で補います。どうしても間に合わないときは、春に苗を買って植える方法もあります。
ゴデチヤの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ゴデチヤの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゴデチヤの育て方にまとめています。
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