採りごろは莢の膨らみで決める
食べるのは若い莢です。花が咲いてから十日前後、長さ十二センチから十五センチになり、中の種の形がまだ目立たないうちが採りごろになります。日数より、莢の膨らみ方で見るほうが確実です。
莢の表面に種の形がぼこぼこと浮き出てきたら、もう硬くなり始めています。折ってみてぱきりと折れるなら食べごろ、しなって折れないなら遅すぎます。
| 状態 | 採りごろか | 食べ方 |
|---|---|---|
| 長さ10センチで細い | もう少し待つ | 量が少なくもったいない |
| 12〜15センチで種が目立たない | 採りごろ | そのままゆでる |
| 種の形が浮き出る | 急いで穫る | 筋を取れば食べられる |
| 硬くて折れない | 遅い | 取り除いて株を休ませる |
はさみで切り、株を傷めない
莢を手で引っ張ると、つるや枝ごと折れることがあります。折れた枝に付いていたつぼみも一緒に失うので、はさみで切るほうが結果的に収量が増えます。
つるありは上のほうの莢を見落としがちです。反対側からも見て、葉の陰に隠れた莢を探します。見落とした莢が硬くなると、株の力を無駄に使うことになります。
- はさみで軸を切る
- 莢の付け根の軸を、はさみで切ります。引っ張ると枝ごと折れ、そこに付いたつぼみも失います。
- 朝のうちに穫る
- 気温の低い朝に穫るとみずみずしさが保てます。日中に穫ると、すぐにしんなりしてしまいます。
- 反対側からも見る
- 支柱の向こう側や葉の陰に莢が隠れています。両側から見て回ると見落としが減ります。
- 硬い莢も外す
- 食べられない莢も株から外します。付けたままだと種を太らせるほうに力が回り、次の花が減ります。
穫り続けるほど長く穫れる
インゲンは莢を残すと、その中の種を成熟させることに力を使い、新しい花を咲かせなくなります。逆に、次々に穫り取っていけば、株は繰り返し花を付けます。収穫は作業であると同時に、株への合図でもあります。
つるありなら、これを続けることで一か月から二か月穫れます。二日に一度は見て回る習慣をつけると、収穫の期間がはっきり伸びます。
| 場面 | 株の反応 | 結果 |
|---|---|---|
| 若いうちに毎回穫る | 次の花を咲かせる | 1〜2か月穫れ続ける |
| 硬い莢を残す | 種を太らせる方に力を使う | 花が減り早く終わる |
| 数日空けて一度に穫る | 採り遅れが増える | 筋が出て食味が落ちる |
保存は生のままより下ゆでして
インゲンは穫ってから硬くなるのが早く、生のまま冷蔵しても数日で筋が目立ってきます。まとめて穫れた日は、その日のうちに固めにゆでて水気を切り、冷凍しておくと無駄がありません。
冷凍したものは、凍ったまま炒め物や煮物に入れられます。ゆですぎると解凍後にぐずぐずになるので、色が変わったらすぐ上げるくらいで十分です。
| 状態 | 保存の仕方 | もつ日数の目安 |
|---|---|---|
| すぐ食べる | そのまま調理する | その日が最良 |
| 数日おく | 袋に入れて冷蔵 | 3〜4日 |
| まとめて穫れた | 固めにゆで水気を切り冷凍 | 1か月ほど |
| 硬くなった莢 | 筋を取り煮物に | 早めに使い切る |
種を採って翌年にまく
収穫の終わりごろ、良い株を数本決めて莢を穫らずに残すと、種が採れます。莢が茶色く枯れて、振るとかさかさ音がするようになったら収穫し、乾かしてから種を取り出します。
採った種は、よく乾かしてから密閉容器に入れ、冷暗所で保存します。翌年の春まで持ちます。ただし品種によっては、同じ性質のものが育たないことがあります。
種を採る株は、収穫用の株とは別に決めます。収穫を続けている株から急に莢を残しても、その年の実の数が減るだけで、良い種になるとは限りません。
- 元気な株を決める
- 病気がなく実付きの良い株を数本選び、印を付けます。その株の莢は穫らずに残します。
- 茶色く枯れるまで待つ
- 莢が完全に茶色く乾き、振って音がするまで待ちます。青いうちに採ると発芽しません。
- 乾かして取り出す
- 莢ごと一週間ほど風通しの良い場所で乾かし、ぱりぱりになってから割って種を取り出します。
- 密閉して保存する
- 種を密閉容器に入れ、冷暗所に置きます。虫が心配なら一週間ほど冷凍してから保存します。
収穫でつまずいたときの切り分け
莢が硬い、途中で穫れなくなった、数が少ないといった悩みは、それぞれ原因が違います。収穫の間隔と株の様子を思い出しながら順に確かめます。
- 見回りの間隔を数える
- 三日以上空けていたなら採り遅れです。二日に一度に変えるだけで、硬い莢はほとんどなくなります。
- 花の落ち方を見る
- 花が咲いても落ちるなら、水切れか高温です。花のころは乾かさず、暑い時期は涼しくなるのを待ちます。
- 追肥を思い出す
- 収穫の途中で莢が細くなったなら肥料切れです。二週間に一度の追肥(育ちの途中で足す肥料)を再開すると持ち直します。
- 終わったら次をまく
- つるなしは二、三週間で終わります。次の収穫がほしいなら、八月上旬までに夏まきをします。
インゲンの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
インゲンの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はインゲンの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。