実の色と張りで採り時を見る
ジャボチカバの実は開花から一か月ほどで緑から赤紫、黒紫へと変わります。皮が黒くなって艶が出て、指で軽くつまむと少し弾力があるころが採り頃です。熟すと数日で軟らかくなり、樹に付けたまま裂けることもあるので、色づいたら毎日見て判断します。
| 実の見た目 | 状態 | 扱い |
|---|---|---|
| 緑で固い | 未熟 | そのまま待つ |
| 赤紫で少し張りがある | 熟し始め | 二〜三日で採り頃 |
| 黒紫で艶があり弾力がある | 採り頃 | その日に採る |
| 黒で皮にしわが寄る | 採り遅れ | すぐ採って加工に |
| 皮が裂けている | 過熟か雨 | 取り除いて樹を清潔に |
採り方は手でもぐだけ
実は幹や太枝に直接付いているので、はさみはいりません。実を軽くひねると簡単に取れます。皮が薄く傷付きやすいので、握らずに指先でつまみます。幹には翌年の花芽が付く小さな突起があり、乱暴に採るとそこを傷付けるので、引っ張らずにひねります。
- 朝の涼しいうちに採る
- 気温が上がると実が軟らかくなり、つまんだだけで潰れます。朝、実が冷えているうちに採ると傷みません。
- 熟した実だけを選んで採る
- 同じ幹でも熟し方に差があります。黒く艶のある実だけを選び、赤紫の実は数日後に採ります。一度に全部採る必要はありません。
- 浅い容器に一段で並べる
- 重ねると下の実が潰れて汁が出ます。浅い皿やざるに一段で並べ、洗わずにすぐ冷蔵庫の野菜室へ入れます。
日持ちは二日、その日に食べる
ジャボチカバが店に並ばないのは、採ってから二日ほどで発酵が始まるためです。家庭で採れる強みはここにあり、採ったその日にそのまま食べるのが一番おいしい食べ方です。皮ごと口に入れて果肉を吸い、皮と種を出します。皮は渋みがあるので好みで残します。
実の甘さは樹に付けたまま黒くなってから二日ほどで最も強くなります。早く採り過ぎると酸味が残るので、色だけでなく張りと弾力で判断します。
| 用途 | 目安の日数 | やり方 |
|---|---|---|
| そのまま食べる | 採った当日 | 冷やして皮ごと口に入れ果肉を吸う |
| 冷蔵で保存 | 二日まで | 洗わずに浅い容器で野菜室へ |
| ジャムやシロップ | 採った翌日まで | 皮ごと煮て種と皮を漉す |
| 冷凍 | 数か月 | 洗って水気を拭き袋で凍らせる |
加工は皮ごと煮るのが基本
皮に色と香りがあるので、ジャムやシロップは皮ごと煮てから漉します。果肉はブドウに似た白い半透明で、種が一個から四個入っています。実が多く採れた年は冷凍しておき、後でまとめて煮ると無駄がありません。
種は発芽率が高く、湿らせた土にまけば一か月ほどで芽が出ます。実がなるまでは長い年月がかかりますが、観葉植物として育てる楽しみもあります。
- ジャムは皮ごと煮る
- 実を洗って重さを量り、三割ほどの砂糖と一緒に鍋で潰しながら煮ます。十分ほど煮たらざるで漉して皮と種を除き、さらに煮詰めます。
- シロップは砂糖漬けで
- 洗った実と同量の砂糖を瓶に交互に入れ、冷蔵庫で一週間置きます。出てきた液を炭酸で割ると香りが楽しめます。
- 冷凍は一粒ずつ
- 洗って水気を拭き、重ならないように並べて凍らせてから袋にまとめます。凍ったまま口に入れると小さなシャーベットになります。
採り終えた後の管理
実を採り終えた樹は次の花に向けて栄養を蓄えます。成木は年に二回から三回花を付けることがあり、六月に採ったあと九月にまた咲く年もあります。採り終えたら幹に残った実や花の残りを取り除き、置き肥を一回足します。十月以降の収穫のあとは肥料を足さず、冬支度に入ります。
収穫した実の数を年ごとに記録しておくと、樹の成長と肥料の効き具合が分かります。年々増えていれば管理は合っていると判断できます。
- 幹に残った実を取り除く
- 採り残した過熟の実や裂けた実は幹で腐り、カビや虫を呼びます。すべて取り除き、幹を軽く拭いておきます。
- 六月の収穫後は置き肥を足す
- 初夏に実を採った年は七月の置き肥を通常通り与えます。秋にもう一度花が付くことがあります。
- 十月の収穫後は肥料を止める
- 秋の収穫が終わったら肥料を足さず、十月末で置き肥を取り除きます。冬の取り込みに向けて水も少しずつ減らします。
花が咲かない・実が付かないときの原因
ジャボチカバの一番多い相談は、何年育てても花が咲かないことです。原因のほとんどは樹の若さで、実生なら八年以上待つ必要があります。幹が親指より太くなり、樹皮がはがれてまだらになってきたら花が近い合図です。それでも咲かないなら日照と肥料を見直します。
| 状態 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 幹が細く花が咲かない | 樹が若い | 気長に育て、幹の太さを目安に待つ |
| 枝が細長く葉がまばら | 日照不足 | 五月から十月は終日日なたに置く |
| 葉は茂るが花が付かない | 窒素が多い肥料 | リン酸多めの肥料に替え量を減らす |
| 花は咲くが実にならない | 開花中の水切れ・強風 | 開花中は水を切らさず風を避ける |
| 実が小さいまま落ちる | 夏の水切れ | 朝夕の水やりと表面の覆い |
ジャボチカバの収穫に使うもの
木の実は、落として拾うと傷みます。高さのあるところから、傷めずに下ろすための道具です。
- 収穫ばさみ(先丸)探す言葉「収穫ばさみ 果樹 先丸」
- 規格の目安
- 刃先が丸く、刃渡り 5cm 前後。
引っぱって穫ると、枝が裂けて翌年の芽まで落ちます。軸を残して切るのが基本です。
- 高枝切りばさみ(採果器付き)探す言葉「高枝切りばさみ 採果」
- 規格の目安
- 伸ばして 2〜3m。切った実を受ける籠の付いたもの。
脚立で無理な姿勢を取るより安全です。籠付きなら、切った実がそのまま落ちません。
- 収穫かご・コンテナ探す言葉「収穫かご 果樹 コンテナ」
- 規格の目安
- 20L 前後。浅めのものは実を重ねずに済みます。
深い容器に積むと、下の実が自分の重さで傷みます。柔らかい果実ほど浅い容器で。
- 保存用の緩衝材探す言葉「果物 緩衝材 ネット」
- 規格の目安
- 果実用のネットキャップか、新聞紙。
一つずつ包むと、傷んだ実から隣へ移りません。長く置く実ほど効きます。
- 手の届く高さに仕立てているなら、高枝切りばさみは要りません。低く保つほうが管理も楽です。
- 専用の収穫かごでなくても、浅い箱に新聞紙を敷けば足ります。
ジャボチカバの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はジャボチカバの育て方にまとめています。
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