苗の種類で実がなるまでの年数が決まる
ジャボチカバは生育がゆっくりで、種から育てた実生苗は実がなるまで八年から十年以上かかります。接ぎ木苗や取り木苗、すでに実を付けたことのある大苗なら二年から三年で実が見られます。苗を選ぶ段階で、待てる年数を決めてから買います。
店頭では品種名が書かれていないことも多いですが、実の大きさや皮の厚さが違う数系統が流通しています。大粒系は実が付くまでやや長く、小粒系は早く実る傾向があります。初めてなら実付きの実績がある苗を選ぶのが確実です。
| 苗の種類 | 実がなるまでの目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 実生の小苗 | 8〜10年以上 | 気長に育てたい、安く始めたい |
| 接ぎ木・取り木苗 | 2〜4年 | 早く実を見たい |
| 実を付けたことがある大苗 | 翌年〜2年 | 確実に収穫したい、費用は高い |
実がなるまでの年数は幹の太さで見当が付きます。幹が親指より太くなってから花が付き始める樹が多いです。
日本では鉢植えが基本
ジャボチカバは霜に当たると葉が傷み、マイナス二度前後で枝が枯れ込みます。関東平野部の露地では冬を越せないため、鉢植えにして冬は室内に取り込みます。暖地の無霜地帯なら地植えも可能ですが、それでも若木のうちは鉢で育てるのが安全です。
鉢植えでも樹高一メートル半ほどで実を付けます。大きな鉢ほど実の数は増えますが、冬の移動が重くなるので、家の中に入れられる大きさを先に決めてから鉢の号数を選びます。十号鉢なら大人一人で動かせます。
- 鉢は一回り大きいものを
- 苗のポットより一回りから二回り大きい鉢を選びます。小苗をいきなり大鉢に植えると土が乾かず根腐れします。六号から始めて二年ごとに大きくします。
- 用土は水持ちと水はけの両立
- 赤玉土の小粒五にピートモス三、腐葉土二を混ぜます。ジャボチカバは乾燥に弱い一方で停滞水も嫌うので、保水しつつ余分な水が抜ける配合にします。弱酸性を好むので石灰は入れません。
- 根鉢は崩さない
- 根が細く傷みやすいので、根鉢をほぐさずそのまま植えます。根が固く回っている場合だけ、底の部分を軽くほぐします。
- 植えたら日陰で二週間
- 植え付け直後は明るい日陰に置き、葉がしおれなくなったら徐々に日なたへ出します。植え付け直後の直射日光は葉焼けの原因です。
植え付けは五月から六月
植え付けと植え替えは気温が安定して二十度を超える五月から六月が適期です。熱帯の樹なので、寒い時期に根を動かすと回復せずに枯れます。秋以降に購入した苗は、そのまま冬を越して翌年五月まで待ちます。
| 月 | 植え付けの可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 3月〜4月 | 避ける | 気温が低く根が動かない |
| 5月〜6月 | 適期 | 根が最もよく再生する |
| 7月〜8月 | 可、日陰で管理 | 暑さで水切れしやすい |
| 9月以降 | 避ける | 冬までに根付かない |
置き場所は日なたで風を避ける
五月から十月は屋外の日なたに置きます。日照が足りないと枝が細く伸びて花が付きません。ただし真夏の西日が強く当たる場所では葉の縁が茶色く焼けるので、午後は建物の陰になる場所が理想です。乾いた強風にも弱く、葉が傷むのでベランダでは風下側に置きます。
- 春は徐々に日に慣らす
- 冬を室内で過ごした株を急に直射日光に出すと葉焼けします。五月に半日陰で一週間、次に午前だけ日が当たる場所で一週間過ごさせてから日なたに移します。
- 鉢の下に台を置く
- 地面に直置きすると夏に鉢の中が高温になります。すのこや鉢台で数センチ浮かせると根の温度が下がり、鉢底の通気も良くなります。
植え替えは二年に一回
生育がゆっくりなので毎年の植え替えは不要ですが、二年に一回は根の状態を確かめます。鉢底から根が出る、水がすぐ抜けなくなる、幹の太さに対して鉢が小さく見える、のどれかが出たら植え替えの合図です。五月に一回り大きい鉢へ根鉢を崩さず移します。
- 根鉢の外側だけ軽く削る
- 古い根が固く回っているときだけ、根鉢の外側一センチほどを手で削ります。中心部の根は触りません。
- 同じ深さに植える
- 以前より深く植えると幹の下部が腐ります。土の表面の位置を以前と同じにし、鉢の縁から三センチほど下げて水を溜める余地を作ります。
- 植え替え後の肥料は一か月待つ
- 新しい根が出る前に肥料を与えると根を傷めます。新芽が伸び始めてから、薄めの液体肥料から再開します。
植え付け後に葉が落ちるときの原因
ジャボチカバは環境が変わると葉を落として反応します。植え付け直後に一部の葉が落ちても、枝が緑で新芽が動けば回復します。葉が落ちる理由はほとんどが水と温度なので、まずそのふたつを確かめて判断します。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉がぱりぱりに乾いて落ちる | 水切れ | 鉢底から出るまで与え、表面を覆う |
| 葉が黄色くなり土が湿ったまま | 根腐れ | 水を控え、ひどければ植え替え |
| 葉先や縁が茶色く焼ける | 強い日差しか乾いた風 | 半日陰へ移し風を避ける |
| 葉は緑のまま落ちる | 急な環境変化 | そのまま管理し新芽を待つ |
ジャボチカバの植え付けに使うもの
木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。
数量は苗木 1 本を単位にしています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。
- 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
- 規格の目安
- 幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。
幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
- 規格の目安
- 粒状で長く効くタイプ。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。
植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。
- 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
- 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。
ジャボチカバの収穫までのコツは作物ページに
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