症状から原因を絞る
カランコエは丈夫で病気は多くありませんが、日本の梅雨と真夏の蒸れで灰色かび病や根腐れが出ます。虫はアブラムシとカイガラムシ、ハダニが主です。症状を見たらまず土を触って湿りを確かめ、次に葉の裏と茎の付け根を見てから、下の表で当たりを付けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 先に読む節 |
|---|---|---|
| 花や葉に灰色のかびが生える | 灰色かび病 | 灰色かび病は花がらから広がる |
| 葉に白い粉が広がる | うどんこ病 | うどんこ病は風通しで防ぐ |
| 新芽やつぼみに小さな虫が群れる | アブラムシ | アブラムシとカイガラムシ |
| 葉の裏に白い綿、茎に茶色の殻 | カイガラムシ | アブラムシとカイガラムシ |
| 葉が薄く柔らかく、茎の根元が黒い | 根腐れ | 根腐れと凍結の見分け |
| 葉が透き通って水浸し状 | 凍結 | 根腐れと凍結の見分け |
灰色かび病は花がらから広がる
開花中の冬から春、湿度の高い室内で終わった花に灰色のかびが生え、そこから葉や茎に広がります。花がらを放置することと、葉に水をかけることが主な原因です。見つけたら病気の部分を切り取り、風通しをよくします。
- 花がらをこまめに摘む
- 茶色くなった花は二〜三日に一度摘み取ります。房ごと終わった花茎は付け根で切り、湿った花がらを株の上に落としたままにしません。
- かびた部分を切る
- 灰色のかびが付いた葉や茎は、健全な部分を含めて一センチ下で切ります。切った葉は袋に入れて捨て、鉢の周りに残しません。
- 湿度を下げる
- 室内では窓を少し開けるか、サーキュレーターで空気を動かします。加湿器の近くに置かないことも大切です。
うどんこ病は風通しで防ぐ
春と秋の、昼夜の温度差が大きく乾燥した時期に、葉の表面に白い粉をまいたような斑点が出ます。放置すると葉全体が白くなり、光合成ができず株が弱ります。初期なら葉を拭き取るだけで止まり、広がっていれば花や野菜に使える殺菌剤を使います。
- 初期は拭き取る
- 白い粉が数枚の葉だけなら、湿らせたティッシュで拭き取ります。拭いた葉に再発するようなら、その葉を切り取ります。一枚でも見つけたら周りの葉も裏まで確かめます。
- 鉢の間隔を空ける
- 株が密集すると風が通らず一気に広がります。鉢と鉢の間を手のひら一つ分空け、葉が触れ合わないようにします。
- 広がったら殺菌剤
- 葉の半分以上に広がっていれば、花き類に使える殺菌剤を葉の表と裏に散布します。ラベルの適用作物と回数を守ります。
アブラムシとカイガラムシ
アブラムシは春と秋、新芽やつぼみに群れて汁を吸い、つぼみが変形して開かなくなります。カイガラムシは葉の裏や茎の付け根に白い綿状か茶色の殻状で付き、一年中発生します。どちらも早く見つけるほど手当てが簡単です。
- アブラムシは水で流すか捕る
- 数が少なければ筆や指で落とし、多ければ株元を押さえて葉の裏から水で流します。つぼみに付いたものは綿棒で取ります。
- カイガラムシは歯ブラシでこする
- 殻のあるものは薬が効きにくいので、古い歯ブラシでこすり落とします。白い綿状のものは綿棒に薄めた食器用洗剤を付けて拭き取ります。
- 多発したら殺虫剤
- 株全体に広がっていれば、花き類に使える殺虫剤を使います。カイガラムシは幼虫が動く五〜七月に散布すると効きます。
ハダニは葉の裏に付いて葉がかすれた色になります。乾燥時に出るので、葉の裏に軽く水をかけて数を抑えます。ただし夜に濡れたままにしないよう午前中に行います。
根腐れと凍結の見分け
どちらも葉が柔らかくなり垂れるので、見た目だけでは区別がつきにくい障害です。根腐れは土が湿った状態が続いた後に起き、茎の根元から黒くなります。凍結は寒い夜の翌朝に葉が透き通り、水浸し状になります。起きた時期と土の湿りで判断します。
| 見た目 | 根腐れ | 凍結 |
|---|---|---|
| 葉の様子 | 下葉から黄色く柔らかくなる | 一晩で全体が透き通る |
| 茎の根元 | 黒く柔らかい | 変わらないことが多い |
| 土 | 湿ったまま | 乾いていても起きる |
| 手当て | 抜いて傷んだ根を切り、乾いた土へ | 暖かい室内へ。傷んだ葉は取る |
根元まで腐った株は上部の健全な茎を挿し木で残します。凍結は軽ければ新芽が出て回復します。
被害を防ぐ日常の見回り
- 週一回、葉の裏を見る
- 水やりのついでに葉の裏と茎の付け根、つぼみの周りを見ます。虫もかびも初期に見つければ手で取るだけで済みます。
- 花がらと落ち葉を残さない
- 鉢の土の上に落ちた花や葉は、かびと虫の温床です。見つけたその日に取り除き、土の表面を清潔に保ちます。
- 梅雨前に風通しを整える
- 六月に入る前に密集した枝を透かし、鉢の間隔を広げます。雨の当たらない場所へ移すだけで、梅雨の病気の多くが防げます。
新しく買った株は、他の鉢と離して一〜二週間様子を見てから並べます。持ち込みの虫を広げないためです。
カランコエの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカランコエの育て方にまとめています。
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