追肥は二回、球が太り始める前に
追肥(育ちの途中で足す肥料)は二回に分けます。一回目は植え付けの二週間後、根が動き出したころ。二回目は球が直径三センチほどになり、目に見えて太り始めたころです。この二回で最後まで持ちます。
量は一株あたり化成肥料をひと握りの半分ほど。株元に直接まかず、株から十センチ離した位置にまいて土と軽く混ぜ、そのまま株元へ寄せます。根は浅いので、深く掘り込むと根を切ってしまいます。
| 時期 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 植え付け2週間後 | 一回目の追肥 | 外葉が立ち上がり新しい葉が出たころ |
| 球が直径3センチ | 二回目の追肥 | 茎の下が丸みを帯びてきたころ |
| 球が直径6センチ以降 | 追肥は止める | 以後は水だけ。肥料を足すと割れる |
水は乾かす前に均一に
コールラビは球が太る時期に土が乾くと、その時点で表面が固くなり、あとから水をやっても内側だけが伸びて割れます。乾き切る前に与えて、土の湿り気を一定に保つのがいちばんの割れ対策です。
秋まきは雨で足りることが多く、晴天が一週間続いたときだけ朝に与えます。春まきは五月以降に乾きやすくなるので、土の表面が白くなったら株元ではなく条間にたっぷり流し込みます。
- 朝に土を触って決める
- 指の第一関節まで入れて湿っていれば見送ります。乾いていたらその日の朝のうちに与えます。
- 条間に流し込む
- 株元に直接かけると土がはねて葉に病気が付きます。畝の間に静かに流し、横から染み込ませます。
- 敷きわらで乾きを防ぐ
- 株元に敷きわらや刈り草を敷くと乾きが緩やかになり、水やりの回数を減らせます。雑草も抑えられます。
- 球が太ったら控えめに
- 収穫が近づいたら与えすぎないようにします。急にたっぷり与えると球が割れることがあります。
外葉を残し下葉だけ整理する
コールラビの球は、外葉が光合成して作った養分で太ります。だから葉をむやみに落とすと球が太りません。整理するのは、黄色くなった下葉と、地面に触れて傷んだ葉だけにとどめます。
一方で、球のすぐ上から出ている葉が込み合うと、風通しが悪くなって虫がつきます。球の表面に触れている小さな葉は、球が握りこぶしほどになったころに数枚だけ取り除くと形が整います。
葉の付け根から出る細い脇の芽は、見つけたら早めに取ります。放っておくと小さな球がいくつもできて、主となる球が太りません。手で横に倒すように押せば簡単に取れます。
- 黄色い下葉を取る
- 根元から手で下へ引くか、はさみで切ります。地面に触れている葉は腐りやすいので早めに外します。
- 外葉は残す
- 青々とした外葉は球を太らせる工場です。見た目が茂りすぎていても、緑の葉は落とさないようにします。
- 球回りだけ透かす
- 球の表面に張り付いた小さな葉を数枚だけ取ります。取りすぎると日に当たりすぎて表皮が固くなります。
葉を全部かき取ると球はそこで太るのをやめます。収穫直前でも、緑の外葉は最後まで残しておきます。
春まきはとう立ちに気をつける
コールラビは、小さな苗のうちに低温にあうと花芽ができ、球が太る前に花茎が伸びます。春まきで早くまきすぎたときに起きやすく、いったんとう立ちすると球は固くなって元に戻りません。
対策は、三月中旬より前にまかないこと、まいた苗をトンネルや室内で保温して育てることの二つです。本葉が四枚を超えた大きな苗ほど低温に反応しやすいので、大苗を寒い時期に植えないようにします。
- 三月中旬以降にまく
- 早まきは失敗のもとです。三月中旬から四月上旬にまき、育苗は暖かい窓辺かトンネルの中で行います。
- 小さい苗で植える
- 本葉四枚から五枚で植えます。大きくしすぎた苗を寒さにあてると花芽ができやすくなります。
- 植え付け後は保温する
- 四月上旬までの植え付けはトンネルをかけて夜の冷え込みを防ぎます。日中は暑くなるので裾を開けます。
- 花茎が出たら早採り
- とう立ちが始まった株はもう太りません。小さくてもすぐ収穫して食べ、その場所は次の作にまわします。
球が太らないときの切り分け
植えたのに球が丸くならない、という相談は肥料か水か日当たり、あるいは密植のどれかです。一度に全部変えると原因が分からなくなるので、思い当たるものから順に確かめます。
- 葉ばかり大きい
- 肥料の窒素が多すぎます。追肥を止めて水も控えめにし、次の作では元肥を半分に減らします。
- 全体に小さいまま
- 株間が狭いか日照不足です。葉が重なっているなら一株おきに抜いて、残す株に光を当てます。
- 球が固く筋っぽい
- 水切れか収穫遅れです。直径七、八センチまでに採るようにし、乾かさないよう敷きわらを足します。
- 球が割れる
- 乾いたあとの急な雨や水やりが原因です。乾く前に少しずつ与え、割れた株は早めに収穫します。
- 日当たりを数える
- 実際に何時間日が当たっているかを一度計ります。五時間を切る場所では、どう手を尽くしても球は太りません。
コールラビの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
コールラビの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコールラビの育て方にまとめています。
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