秋まきのほうが太りやすい
コールラビはキャベツやブロッコリーと同じアブラナ科で、涼しい気候を好みます。春まきは生育の後半に気温が上がって茎が固くなりやすく、秋まきは気温が下がる中で太るので、みずみずしく甘い球になります。
関東の平地なら、春は三月中旬から四月上旬にまいて六月に収穫、秋は八月下旬から九月中旬にまいて十一月に収穫します。種まきから収穫まではおよそ六十日から八十日で、大玉の品種はもう少しかかります。

| 作型 | 種まき | 収穫 | 要点 |
|---|---|---|---|
| 春まき | 3月中旬〜4月上旬 | 6月 | 気温が上がる前に太らせる。小玉で収穫 |
| 秋まき | 8月下旬〜9月中旬 | 11月〜12月 | 主力。虫が減り球が締まる |
| 寒冷地の夏まき | 6月〜7月 | 9月〜10月 | 涼しい地域はこの作型が向く |
ポットにまいて苗を作る
直まきもできますが、苗を作ってから植えるほうが管理しやすく、虫の食害も避けられます。九センチのポットか育苗トレイに種まき用の土を入れ、一か所に三粒ずつまいて五ミリほど覆土します。
発芽の適温は二十度から二十五度で、三日から五日で芽が出ます。八月まきは日なかの地温が高すぎることがあるので、明るい日陰に置いて発芽させ、芽が出たらすぐ日の当たる場所に移します。
- 三粒ずつまく
- ポットの中央に浅いくぼみを三か所作り、一粒ずつ置いて五ミリの土をかぶせます。指で軽く押さえて密着させます。
- 発芽まで乾かさない
- はす口のジョウロで静かに与え、土の表面を乾かさないようにします。乾くと発芽が止まり、揃わなくなります。
- 本葉が出たら二本に
- 本葉が一枚から二枚のころ、育ちの悪い一本をはさみで地際から切ります。抜くと隣の根を傷めます。
- 本葉三枚で一本に
- 本葉が三枚になったら、いちばん茎が太くまっすぐな株だけを残します。残す株は葉の色が濃いものを選びます。
- 防虫ネットをかける
- アブラナ科は発芽直後から虫が付きます。育苗中もネットや不織布をかけ、外に置くときは必ず覆います。
苗が徒長(茎が細く間のびすること)したら、日照不足か水の与えすぎです。日に当てて水を控え、植え付け時に深めに植えます。
植え付けは本葉四、五枚で
苗を作り始めてからおよそ三週間、本葉が四枚から五枚になったら畑に植えます。それ以上大きくすると根がポットの中で回り、植えたあとの伸びが鈍って球が小さくなります。
株間は二十センチから二十五センチ、条間は三十センチほど取ります。コールラビは球が地面の上で太るので、思うほど広さは要りませんが、葉が重なると光が足りず球が太りません。
- 二週間前に土を作る
- 苦土石灰を一平方メートルに百グラムまいて耕します。アブラナ科は酸性の土を嫌うので、この作業は省けません。
- 一週間前に元肥を入れる
- 完熟堆肥を二キロと化成肥料をひと握り混ぜ、幅六十センチ、高さ十センチの畝を立てて表面をならします。
- 浅く植える
- 根鉢の上面が地面と同じ高さになるように植えます。深植えにすると茎の下部が埋まり、球の形がゆがみます。
- たっぷり水を与える
- 植えたらすぐ株元に水をやり、根と土を密着させます。植え付け直後の乾きが根づきをいちばん妨げます。
- その日のうちに覆う
- 植え付けと同時に防虫ネットのトンネルをかけます。あとからでは、すでに卵を産み付けられていることがあります。
プランターでも作れる
コールラビは根が浅く、深さ二十センチほどのプランターで育ちます。六十五センチの標準的なプランターなら二株が目安です。三株入れると葉が重なり、球が握りこぶしより小さいままで止まります。
土は市販の野菜用培養土をそのまま使えます。プランターは肥料が水と一緒に流れ出るので、植え付けの二週間後から二週に一回、化成肥料を少量か薄めた液体肥料を与えて切らさないようにします。
- 深さ二十センチ以上
- 野菜用の標準プランターに培養土を入れ、六十五センチの長さなら二株を等間隔で植えます。詰めると太りません。
- 日当たりを優先する
- 半日陰では球が太りません。一日五時間以上日が当たる場所に置き、風で倒れない位置を選びます。
- 肥料を切らさない
- 植え付け二週間後から二週に一回、化成肥料をひとつまみか薄めた液体肥料を与えます。切らすと球が止まります。
芽が出ないときの切り分け
コールラビの種は発芽しやすい部類ですが、真夏のまきどきだけは失敗が出ます。原因はほとんどが温度と水で、まき直しは一週間以内なら十分間に合います。
- 五日たっても出ない
- 土が乾いたか、地温が三十度を超えています。明るい日陰に移し、乾かさないように与えてもう一度待ちます。
- 芽が出て倒れる
- 苗立枯病です。使い古しの土に多いので、種まき用の新しい土を使い、水の与えすぎをやめます。
- 芽が細く伸びすぎる
- 日照不足です。芽が出たらすぐ日の当たる場所へ移し、水は表面が乾いてから与えるようにします。
- 双葉に穴が開く
- キスジノミハムシなど小さな虫です。発芽直後からネットで覆い、見つけたら手で取り除きます。
種まきの手順
コールラビは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
コールラビの種まきでよくある質問
コールラビの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
コールラビの種はどうやってまく?
直まき / 育苗が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
コールラビの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
コールラビの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
コールラビは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
コールラビの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
コールラビの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコールラビの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。