置き場所と土の乾き方で水やりを決める
レモンバームは同じシソ科でもローズマリーのような乾燥好みではなく、やや湿り気のある土を好みます。ただし常に湿っていると根が傷むので、表面が乾いたら与えるのが基本です。置き場所によって乾く速さが大きく違うため、下の表で自分の環境を確かめてください。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意すること |
|---|---|---|
| ベランダの鉢植え・日なた | 春秋は二〜三日に一回、夏は毎日 | 夏の午後は日陰に移す |
| ベランダの鉢植え・半日陰 | 表面が乾いてから、四〜五日に一回 | 受け皿の水は捨てる |
| 庭の地植え・一年目 | 根付くまで週二回、以後は雨任せ | 十日以上雨がなければ与える |
| 庭の地植え・二年目以降 | 真夏の乾燥期だけ | 朝に株元へ与える |
水やりの手順
水は葉にかけず株元へ与えます。葉が濃く茂る株は上から水をかけても土に届きにくく、葉の間が蒸れて病気の原因になります。夏は朝のうちに与え、日中の高温時は避けます。
- 土を触って乾きを確かめる
- 指を第一関節まで土に入れ、湿り気を感じなければ水やりのころです。表面が白っぽくなるだけでは中はまだ湿っていることがあります。
- 株元にゆっくり注ぐ
- 葉をかき分けて株元にじょうろの口を近づけ、鉢底から流れ出るまで注ぎます。地植えは株のまわりに水がたまる程度に与えます。
- 受け皿の水を捨てる
- 鉢の受け皿に残った水は必ず捨てます。ためたままにすると根が酸素不足になり、下葉から黄色く落ちます。
- 夏は葉の様子を夕方に見る
- 夕方に葉が垂れていたら夕方にもう一度株元へ与えます。翌朝に戻っていれば問題ありません。
追肥は控えめに
レモンバームは肥料が多いと葉ばかり大きくなって香りが薄れ、アブラムシも付きやすくなります。植え付け時に元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)として緩効性肥料を少量入れれば、一年目はほとんど追肥(育ちの途中で足す肥料)が要りません。
追肥するのは収穫で葉を大きく減らしたあとと、春の芽出しのころです。液体肥料なら規定より薄めにして月一〜二回、固形なら株元に小さじ一杯ほどを目安にします。
| 時期 | 肥料の種類 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月 | 緩効性の固形肥料 | 6号鉢で小さじ一杯 |
| 6〜7月の収穫後 | 薄めた液体肥料 | 規定の倍に薄めて月二回 |
| 8月 | 与えない | 暑さで弱るため休む |
| 9月下旬〜10月 | 緩効性の固形肥料 | 春と同じ量 |
葉の色で足りない・多すぎるを判断する
肥料の過不足は葉の色と大きさに出ます。全体に薄い緑で葉が小さいなら足りず、葉が大きく濃緑で香りが弱いなら多すぎます。株の姿を見てから足すか止めるかを決め、迷ったら足さないほうが失敗しません。
- 下葉から黄色くなるなら
- 肥料切れか根詰まりです。液体肥料を薄めて与え、鉢植えで二年目以上なら春に一回り大きな鉢へ植え替えます。
- 葉が大きく香りが薄いなら
- 肥料が多すぎます。追肥をやめ、収穫を兼ねて上から三分の一を切り戻すと、新しく出る葉は香りが戻ります。
- 葉先が茶色く縮れるなら
- 肥料焼けか乾燥です。固形肥料が株元に触れていれば取り除き、水をたっぷり与えて様子を見ます。
夏と冬の管理
レモンバームは暑さにも寒さにもある程度耐えますが、真夏の西日と乾燥で葉が焼け、冬は地上部が枯れます。夏は午後に日陰になる場所が理想で、鉢植えなら移動します。冬は枯れた茎を株元で切り、鉢植えは軒下に置けば翌春に芽吹きます。
- 七月に一度切り戻す
- 梅雨明け前に全体を半分ほどの高さに切ると風通しが良くなり、蒸れによる株の枯れ込みを防げます。切った葉は乾燥させて保存します。
- 冬前に株元を整理する
- 十一月ごろ、枯れ始めた茎を地際から五センチほど残して切ります。株元に落ち葉や腐葉土を軽くかけると寒冷地でも越冬しやすくなります。
- 冬の水やりは控える
- 地上部がない冬は土が乾いてから数日後に少量与える程度で足ります。鉢植えを凍らせないよう、夜は軒下へ入れます。
三年ほど同じ鉢で育てると中心が弱ってきます。春に株分けをして若い部分を植え直すと勢いが戻ります。
水やりと追肥でよくある失敗と戻し方
水やりと肥料の失敗は、どちらも葉の姿に出てから気づくことがほとんどです。原因が水なのか肥料なのかを切り分けるには、まず土を触って湿り具合を確かめ、次に株元の固形肥料が残っているかを見ます。早めに手当てすれば、レモンバームは二〜三週間で新しい葉を出して立ち直ります。
- 水のやりすぎで下葉が落ちたとき
- 土が湿ったまま下葉が黄色く落ちるなら根が弱っています。受け皿の水を捨て、表面が乾くまで水を止めて風通しの良い場所に移します。
- 水切れで葉が縮れたとき
- 葉がぱりぱりに縮れた枝は戻らないので切り取り、株元にたっぷり水を与えます。残った節から二週間ほどで新芽が出ます。
- 肥料焼けで葉先が枯れたとき
- 固形肥料が株元に触れていたら取り除き、鉢底から流れるまで水を三回ほど通して余分な肥料を洗い流します。
レモンバームの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
レモンバームの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレモンバームの育て方にまとめています。
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