用途に合わせた摘み方を選ぶ
レモンバームは用途によって摘む部位と量が変わります。お茶に使うなら若い葉を数枚ずつ、乾燥保存なら茎ごとまとめて切ります。下の表で目的に合う摘み方を確かめてから収穫すると、株を弱らせずに長く採り続けられます。
| 用途 | 摘む部位 | 量とタイミング |
|---|---|---|
| 生のままお茶や料理に | 先端の若い葉を三〜四枚 | 使う直前に少しずつ |
| 乾燥させて保存する | 茎ごと二十センチほど | 花が咲く前に株の三分の一まで |
| 冷凍して保存する | 葉だけを摘む | 収穫後すぐに処理 |
| 株を整える切り戻しを兼ねる | 全体を半分の高さで | 六月と九月の二回 |
収穫の時期と時間帯
苗を春に植えた場合、草丈が二十センチを超える六月ごろから収穫できます。香りの成分は花が咲くと葉から減っていくので、蕾が見え始めたころまでが盛りです。時間帯は朝露が乾いた午前中がもっとも香りが強く、夕方は日中の暑さで香りが飛んでいます。
二年目以降は五月から霜が降りる十一月まで、切り戻しを繰り返しながら三〜四回収穫できます。一度に株の三分の一以上を取らないのが長持ちのコツです。
- 朝露が乾いてから摘む
- 午前九時から十一時ごろ、葉が乾いた状態で摘みます。濡れた葉は乾燥に時間がかかり、色が黒ずみます。
- 節の上で切る
- はさみで葉の付け根のすぐ上を切ると、残した節から二本の新しい芽が出て株が横に広がります。
- 花芽が見えたら早めに摘む
- 六月下旬ごろ茎の先に小さな蕾が付き始めたら、その部分を優先して切ります。花を咲かせると葉が硬くなります。
乾燥保存の手順
レモンバームは乾燥させると香りがかなり弱まります。そのため乾燥は短時間で仕上げるのが肝心で、風通しの良い日陰で三〜五日、あるいは低温の食品乾燥機で数時間が目安です。天日に当てると葉が茶色くなり香りも飛びます。
- 茎ごと束ねてつるす
- 五〜六本を輪ゴムでまとめ、直射日光の当たらない風通しの良い場所に逆さにつるします。梅雨時はエアコンの効いた室内が向きます。
- 葉がぱりっとしたら外す
- 指で触って葉がぱりっと割れる状態になったら乾燥完了です。茎から葉を外し、手でもまずにそのまま保存します。
- 密閉容器で光を避ける
- 乾燥剤を入れた密閉容器に入れ、暗い場所で保存します。香りは三か月ほどで薄れるので、早めに使い切ります。
電子レンジで乾かすときは、キッチンペーパーに葉を広げ、二十秒ずつ様子を見ながら加熱します。一気に加熱すると焦げます。
冷凍とその他の保存
生の香りを残したいなら冷凍が向きます。葉を刻んで製氷皿に入れ、水を注いで凍らせれば、お茶や飲み物にそのまま入れられます。オイルやビネガーに漬ける方法もあり、こちらは一〜二か月で使い切ります。
- 洗って水気を取る
- 葉をさっと洗い、キッチンペーパーで押さえて水気を取ります。水が残ると霜が付いて香りが落ちます。
- 製氷皿に入れて凍らせる
- 刻んだ葉を製氷皿の各枠に入れ、水を注いで凍らせます。凍ったら袋に移して一か月以内に使います。
- 砂糖漬けにする
- 葉と同量の砂糖を交互に重ねて瓶に詰めると、シロップとして飲み物に使えます。冷蔵で二週間が目安です。
収穫で株を弱らせたときの立て直し
一度に葉を取りすぎると、光合成する葉が減って新芽の出が遅れます。特に夏の暑い時期に株元近くまで刈り込むと、そのまま枯れ込むことがあります。株の様子を見て回復を待ち、必要なら手当てをします。
| 状態 | 原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 切り口から新芽が出ない | 刈り込みすぎか真夏の高温 | 半日陰に移し、薄い液体肥料を週一回与える |
| 新芽が出るが葉が小さい | 肥料切れ | 緩効性肥料を株元に少量足す |
| 株元が黒く柔らかい | 蒸れによる腐れ | 腐った部分を切り取り、健全な茎を挿し木で残す |
| 収穫後に葉が黄色くなる | 根詰まり | 秋に一回り大きな鉢へ植え替える |
収穫の量と回数の目安
一株からどれだけ採れるかは株の年数と大きさで変わります。目安を知っておくと、お茶にする分と乾燥に回す分の配分が決めやすくなります。下の表は六号鉢と地植えの一株で、一年間に見込める量を大まかにまとめたものです。株が小さいうちは欲張らず、二年目からが本番だと考えてください。
乾燥用にまとめて採るなら、六月と九月の切り戻しを兼ねた収穫が量も香りも一番です。お茶用の少量摘みは株の姿を見ながら毎日でも構いません。花が咲いてしまった株は香りが落ちているので、花茎ごと切り戻して次の葉を待ちます。
| 株の大きさ | 一回の収穫量 | 年間の回数 |
|---|---|---|
| 一年目の六号鉢 | 生葉でひとつかみ | 二〜三回 |
| 二年目以降の六号鉢 | 生葉で両手いっぱい | 三〜四回 |
| 一年目の地植え | 茎ごと十本ほど | 二〜三回 |
| 二年目以降の地植え | 茎ごと三十本以上 | 四〜五回 |
収穫した直後に薄い液体肥料を一度与えると、次の葉が出るまでの日数が数日縮まります。
レモンバームの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
レモンバームの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレモンバームの育て方にまとめています。
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