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レンズ豆の病害虫と障害

レンズ豆の病害虫と障害|過湿による根の傷みを見分ける

レンズ豆の栽培イメージ

読むのに約 4

レンズ豆の失敗は過湿による根の傷みが中心です。虫ではアブラムシと豆に付く虫に気を配ります。

症状から原因を見分ける

株が黄色い、下から枯れ上がる、新芽に虫が密集する、収穫した豆に穴がある。レンズ豆の不調は過湿と虫に大きく分かれ、症状を見れば手当ての向きが決まります。

症状原因すること
株全体が黄色くしおれる過湿による根の傷み水やりを止め溝を切って排水する
下葉から枯れ上がる株元の蒸れと病気株間を空けて傷んだ葉を取る
新芽に小さな虫が密集アブラムシ水で流すか指で取る
収穫した豆に小さな穴豆に付く虫一週間冷凍してから保存する

過湿による根の傷みが最も多い

日本でレンズ豆を枯らす原因のほとんどが、水の多さです。土が湿ったままだと根が呼吸できず、株全体が黄色くなってしおれます。病気に見えますが、多くは水のやりすぎか畑の水はけです。

手当ては水を止めることと、畝の周りに溝を切って水を逃がすことです。すでに根が傷んだ株は戻りにくいので、次の年に向けて畝を高くし、水はけのよい場所を選び直します。

水やりを止める
しおれているからと水を足すと悪化します。まず土を掘って湿り気を確かめ、湿っていれば与えません。
溝を切って水を逃がす
畝の低い側に溝を切り、水の逃げ道を作ります。雨のあと水がたまる位置を見て決めます。
次は畝を高くする
二十センチ以上高い畝を立て、砂や完熟堆肥を混ぜて水の抜ける土に作り変えておきます。

しおれが水切れか過湿かは、土を掘れば分かります。湿っているのにしおれていれば根の傷みです。

株元の蒸れから出る病気

株が込み合って風が通らないと、下葉から黄色くなって枯れ上がり、株元が茶色く変色します。梅雨に近づくほど出やすくなるので、株間を確保して風を通すことが予防になります。

傷んだ葉は早めに取り除き、畝に置かずに畑の外で処分します。株元に敷きわらをして泥はねを防ぐと、雨で病原菌が葉に付くのを減らせます。

株間を確かめる
二十センチより狭ければ間引きます。込み合った株は下から傷み、そこから広がっていきます。
傷んだ葉を取る
黄色や茶色に変わった葉は根元から取り、袋に入れて畑の外で処分します。畝には残しません。
敷きわらで泥はねを防ぐ
株元に薄く敷きわらをします。雨で土がはねて葉に付くのを防ぎ、病気の広がりが減ります。

アブラムシと莢を食べる虫

春に気温が上がると、新芽や花の付け根にアブラムシが密集します。汁を吸われた株は伸びが止まり、花付きも悪くなります。増える前に見つけて水で流すか指でつぶします。

莢ができるころには、莢に穴を開けて中の豆を食べる虫が付くことがあります。数は多くありませんが、見つけた莢は取り除いて処分し、畑に残さないようにします。

週に一度は新芽を見る
新芽と花の付け根を確かめます。数匹のうちに気付けば指でつぶすだけで終わり、薬も要りません。
水で洗い流す
勢いのある水をかけて落とします。落ちた虫は株に戻りにくく、これだけで数がかなり減ります。
穴の開いた莢を取る
小さな穴の開いた莢は中に虫がいます。見つけたら摘み取り、畑の外で処分しておきます。

鳥と保存中の虫

まいた直後の種と、乾いてきた莢は鳥に狙われます。まいた日から不織布や防鳥網をかけ、収穫が近づいたら畝の上に網を張っておくと被害が減ります。

収穫後の豆にも虫が付きます。畑にいるうちに卵を産み付けられているので、乾かしたあと袋ごと一週間冷凍してから密閉容器に入れると、保存中に穴だらけになるのを防げます。

まいた日に覆いをかける
不織布を畝にかけて裾を土で押さえます。鳥が畝に降りられなくなり、種が掘られません。
収穫前に網を張る
莢が色づいたら畝の上に網を張ります。乾いた莢を鳥がついばむことがあるので早めにかけます。
収穫後は一週間冷凍
乾かした豆を袋に入れて冷凍庫に一週間置きます。卵も幼虫も死に、保存中の被害が防げます。

連作と土の疲れ

豆類は続けて同じ場所に作ると、土の中の病原菌が増えて生育が悪くなります。レンズ豆も同じで、他の豆類を作った場所も含めて三年から四年あけて回すのが安全です。

根に付く粒々は窒素を作る菌の巣で、収穫後に根を土に返すと次の作物の肥料になります。豆のあとに葉物を作ると育ちがよくなるので、輪作の順番に組み込むと畑全体が回ります。

前の作物が何だったかを覚えていないと輪作は回りません。畝ごとに年と作物を書いた記録を一つ作っておくと、三年あけるという約束が守れます。

三年あけて回す
枝豆やインゲンなど他の豆類も含めて、同じ場所に続けて作りません。畝ごとに記録を残します。
根は土に返す
刈り取りのあと根を掘り返さず土に残します。根に付いた粒々が次の作物の肥料になります。
次は葉物を作る
豆のあとの畝は窒素が増えています。小松菜やほうれん草など葉物を作ると育ちがよくなります。

レンズ豆の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレンズ豆の育て方にまとめています。

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