採りごろは莢の色と音で決める
莢が緑から黄色を経て茶色く変わり、振るとかさかさと音がするようになったら採り時です。株全体の七割ほどの莢がこの状態になったころに、株ごと刈り取ります。
一莢ずつ完熟を待つと、先に熟した莢がはじけて豆が落ちます。多少青い莢が残っていても、株ごと刈って乾かせば追熟するので、待ちすぎないほうが結果がよくなります。
| 莢の見た目 | 中の豆 | すること |
|---|---|---|
| 緑でふくらんでいる | まだ柔らかい | そのまま待つ |
| 黄色く色が抜けてきた | 固まり始めた | 数日から一週間で採り時 |
| 茶色く乾いて音がする | 固く乾いている | 株ごと刈り取る |
| 黒ずんで割れている | 落ちているか傷んでいる | 採り遅れ。次は早めに刈る |
晴れた日の朝に刈り取る
刈り取りは、二日か三日晴れが続いたあとの朝に行います。株が濡れていると乾かすのに時間がかかり、その間にかびが出ます。朝露が引いた午前中がちょうどよい時間です。
株元を地際で刈るか、根ごと引き抜きます。豆がこぼれやすいので、大きな袋やシートを下に敷いて、その上で作業すると落ちた豆も拾えます。
- 晴天が続いた朝に刈る
- 二日から三日晴れたあとの、露が引いた午前中に刈ります。雨の直後は乾かすのに苦労します。
- シートを敷いて作業する
- 株の下にシートや大きな袋を敷き、その上で刈ります。はじけて落ちた豆も拾い集められます。
- 地際で刈るか引き抜く
- はさみで地際を刈るか、根ごと引き抜きます。根に付いた粒々は窒素を作る菌の巣で、土に返すと肥料になります。
刈り取りのとき莢を強く握るとはじけます。株の茎を持ってそっと運びます。
雨に当てずに乾かす
刈り取った株は、屋根のある風通しのよい場所に吊るすか広げて乾かします。軒下やベランダ、物置の中が向いています。直射日光に当てる必要はなく、風が通ることのほうが大事です。
一週間から十日ほどで、莢がぱりぱりに乾いて手で割れるようになります。この状態まで乾かしてから脱穀すると、豆に傷が付かず保存もききます。
- 束ねて吊るす
- 数株ずつ茎を紐でしばり、逆さに吊るします。下に袋を置いて落ちた豆を受けておきます。
- 風の通る場所に置く
- 軒下や物置など、雨が当たらず風が抜ける場所を選びます。閉め切った場所では蒸れてかびます。
- 一週間から十日待つ
- 莢を手で割ってみて、ぱりぱりと割れれば十分です。しなるようならもう数日置きます。
脱穀と選別
十分に乾いたら、袋に入れて上から軽くたたくか、手でもむと莢が割れて豆が出ます。家庭の量なら、大きな袋の中で作業すると豆が飛び散らずに済みます。
豆と莢のくずが混ざるので、風のある日に高い位置から低い容器へ落とすと、軽いくずが飛んで豆だけが残ります。うちわであおいでも同じことができます。
- 袋に入れてたたく
- 乾いた株を丈夫な袋に入れ、外から軽くたたきます。強くたたくと豆が割れるので加減します。
- ふるいでくずを分ける
- 目の粗いふるいにかけて茎と大きな莢を取り除きます。残ったくずは次の風選で飛ばします。
- 風でくずを飛ばす
- 風のある日に、高い位置から低い容器へゆっくり落とします。軽いくずだけが飛んでいきます。
- 傷んだ豆を手で除く
- 黒ずんだ豆や穴の開いた豆を手で取り除きます。混ざったままだと保存中に広がります。
収量の見込みを知っておく
レンズ豆は一株から採れる量が多くありません。うまくいっても一株で二十グラムから三十グラム、スプーン数杯ほどです。まとまった量を食べたいなら、それなりの面積が要ります。
初めての年は収量を期待するより、自分の畑で育つかどうかを確かめ、翌年まく種を残すことを目標にすると気が楽です。種が採れれば、翌年から面積を広げられます。
莢は一つに一粒か二粒しか入りません。株全体で百から二百の莢が付けば上出来で、そこから逆算すると必要な株数が見えてきます。畑の広さと相談して株数を決めます。
| 大きさ | 株数の目安 | 採れる量の目安 |
|---|---|---|
| プランター一つ | 三株 | 六十グラムから九十グラム |
| 一平方メートルの畝 | 十五株から二十株 | 三百グラムから六百グラム |
| 畝を三本 | 五十株以上 | 一キロ前後 |
収穫でつまずいたときの見分け
莢が黒い、中身が入っていない、豆が落ちてしまった、刈った株がかびた。原因は時期と天気と乾かし方に分かれます。次の年の刈り取りの日を決める材料になります。
- 莢が黒く中の豆も黒い
- 雨に当たりすぎました。次は莢が茶色くなり始めた段階で刈り、屋根の下で追熟させます。
- 莢の中が空
- 花のころの高温か水切れです。開花期が暑くならないよう、次はまく時期を早めて五月中に穫り終えます。
- 豆が畑に落ちている
- 刈り遅れです。七割の莢が茶色くなったら刈ります。シートの上に落ちた豆も拾えば食べられます。
- 干した株にかびが出た
- 濡れたまま干したか風が通っていません。束を細くし、風の抜ける場所に掛け直します。
レンズ豆の収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
レンズ豆の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレンズ豆の育て方にまとめています。
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