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ライムの苗選びと植え付け

ライムの苗選びと植え付け|寒さに弱い柑橘を鉢で育てる始め方

ライムの栽培イメージ

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ライムは柑橘の中でも寒さに弱く、関東では鉢植えで冬に軒下や室内へ移すのが基本です。品種の違いと植え方をまとめます。

まず地植えか鉢植えかを決める

ライムはレモンよりさらに寒さに弱く、氷点下二度前後で葉が傷み、氷点下四度を下回ると枝が枯れます。関東平野部の露地では冬を越せない年があるため、鉢植えにして冬は軒下か室内の明るい場所へ移すのが安全です。地植えは冬の最低気温が氷点下にならない暖地に限ります。

一本で実がなる自家結実性があり、受粉樹は不要です。接ぎ木苗なら植え付けから二年から三年で収穫でき、実生(種から育てた苗)は五年以上かかるうえにとげが多く、家庭では接ぎ木苗を選びます。

地域育て方冬の扱い
九州南部・四国南部など暖地地植えも可霜の夜だけ不織布で覆う
関東平野部・中間地鉢植えが基本最低気温3度を切ったら軒下か室内へ
寒冷地鉢植えと室内管理11月から4月は室内の窓辺

レモンが越冬できる場所でもライムは傷むことがあります。レモンより一段寒さに弱いと考えて備えます。

品種の違い

苗で流通するライムは主に「タヒチライム」と「メキシカンライム」の二種類です。タヒチライムは種がなく実が大きめで、寒さにやや強く鉢植え向きです。メキシカンライムは小玉で香りが強く、いわゆるキーライムですが、寒さにより弱く、とげも多いです。

品種実の姿特徴
タヒチライム50〜80グラムで種なし寒さにやや強く、とげが少ない。初心者向き
メキシカンライム30〜40グラムで種あり香りが強いが寒さに弱く、とげが多い
ライムカット・四季なり系小玉で年に数回咲く鉢で長く楽しめるが実は小さい

ラベルに「ライム」とだけある苗はタヒチライムのことが多いです。迷ったらタヒチライムを選びます。

苗を選ぶときに見るところ

苗は三月から五月に多く出回ります。植え付け後に暖かい季節が続くので根が動きやすく、春に買うのが安全です。秋に買った苗は根が張る前に冬を迎えるため、翌春まで鉢を替えずに軒下で管理します。

接ぎ木の継ぎ目を確かめる
幹の根元近くに継ぎ目があり、しっかりふさがっているものを選びます。継ぎ目より下から出る枝は台木のカラタチなので、あれば切ります。
葉の色と数を見る
濃い緑で厚みのある葉が多く付いた苗が丈夫です。葉が黄ばんでいたり、葉が少なくて枝だけ長い苗は根が傷んでいます。
根鉢の状態を見る
ポットの底から白い根が少し見えている苗を選びます。根が黒く巻いているものや、土が乾き切って軽いものは避けます。

鉢植えの植え付け手順

柑橘は水はけと通気のよい土を好みます。市販の柑橘用か果樹用の培養土赤玉土の中粒を二割ほど混ぜ、鉢底石を入れて水が抜ける鉢にします。最初の鉢は苗のポットより二回り大きい八号から十号が目安で、深さのある鉢のほうが根が伸びやすいです。

根鉢の外側を軽くほぐす
ポットから抜き、根鉢の外側の根が巻いていれば軽く指でほぐします。中心の根は崩さず、白い根を傷めないようにします。
接ぎ木部分を土の上に出す
継ぎ目が土面より五センチ以上上に出る深さに植えます。埋まると穂木から根が出て、台木の寒さへの強さが生かせません。
支柱を立てて水を与える
鉢の縁に支柱を立て、幹をひもで八の字に結んで固定します。鉢底から流れるまで水を与え、一週間は半日陰に置きます。
枝先を軽く切り詰める
植え付け時に枝先を五センチほど切ると、根と枝の釣り合いが取れて活着が早くなります。花芽が見えていれば取り、根に力を回します。

植え付けから一か月は肥料を与えません。新芽が伸び出したのを確かめてから、柑橘用の緩効性肥料を少量置きます。

地植えできる地域の植え方

暖地で地植えする場合は、冬の北風が当たらない南向きの場所を選び、三月中旬から四月に植えます。植え穴は直径と深さ五十センチほど掘り、掘り上げた土に腐葉土をバケツ一杯と苦土石灰を一握り混ぜます。柑橘は根が浅く広がるので、株元を厚く覆って乾きと寒さを和らげます。

時期作業目安
3月中旬〜4月植え穴掘りと植え付け穴は直径・深さ50センチ、やや高植え
植え付け後1か月水やりと固定週2回たっぷり、支柱で幹を固定
11月防寒株元を厚く覆い、寒冷紗で北風をよける

植え付け後に元気がないときの原因

植え付けから一か月たっても新芽が動かず、葉が落ちるときは根か環境に原因があります。柑橘は葉を落として耐える性質があるので、幹が緑で枝先が生きていれば回復の見込みがあります。

症状原因手当て
葉が黄色くなって落ちる水のやり過ぎで根が傷んだ土が乾くまで水を止め、風通しのよい場所へ
葉が緑のまま丸まって落ちる急な環境変化・寒さ半日陰で慣らし、5度以上を保つ
新芽が黒く枯れる寒害枯れた部分を切り、暖かい場所で回復を待つ
葉は緑のまま新芽が出ない根がまだ動いていない暖かくなるのを待つ。肥料は与えない

柑橘の苗は葉を全部落としても幹が生きていれば春に芽を吹きます。枝を少し削って緑なら諦めずに待ちます。

ライムの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

ライムの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はライムの育て方にまとめています。

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