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ライムの月別の作業

ライムの月別作業カレンダー|鉢植えで冬越しから収穫までを回す一年

ライムの栽培イメージ

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関東の鉢植えを前提に、軒下や室内への出し入れと肥料の時期を軸に、一年の作業を月ごとに並べます。

一年の全体像

ライムの一年は、三月の剪定と肥料、五月の開花、七月の摘果、九月から十一月の収穫、十一月の取り込みという流れです。作業が集中するのは三月と七月で、冬は寒さ対策が中心です。

主な作業置き場所
1月寒さ対策・水控えめ軒下か室内の窓辺、3度以上
2月観察・水控えめ同上。暖房の風を避ける
3月剪定・春肥・植え替え最低気温5度を超えたら日なたへ
4月新芽が伸びる・アゲハの卵を取る日当たりのよい屋外
5月開花・受粉屋外。雨の日は軒下
6月生理落果・夏肥屋外。梅雨は雨よけ
7月摘果・水やり屋外
8月水やり・害虫の観察屋外、猛暑日は半日陰
9月秋肥・収穫始まり屋外
10月収穫屋外
11月収穫・軒下か室内へ取り込む最低気温3度を切ったら移す
12月寒さ対策軒下か室内の窓辺

鉢を出し入れする日は暦ではなく気温で決めます。最低気温が三度を切りそうなら室内へ、五度を三日続けて超えたら屋外へと、天気予報を見て判断してください。

冬 十二月から二月

冬は寒さから守ることが第一です。軒下なら鉢を壁際に寄せて不織布で覆い、氷点下の予報が出た夜は室内に入れます。室内なら日の入る窓辺に置き、暖房の風が直接当たらない場所を選びます。水は土の表面が乾いて二日から三日たってから、暖かい日の午前中に与えます。肥料は与えません。

軒下の防寒
鉢を壁際に寄せ、鉢ごと不織布で包みます。鉢の周りに発泡スチロールや段ボールを置くと根の凍結を防げます。
室内の置き場所
南向きの窓辺で、夜間に五度を下回らない場所に置きます。暖房の風が当たると葉が乾いて落ちるので、風の向きを確かめます。
実がついたまま越冬する場合
収穫しきれない実は樹につけたまま冬を越せます。ただし樹が疲れるので、一月中には全部採ります。

冬に葉が丸まって少し落ちるのは寒さへの反応で、幹と枝先が緑なら心配ありません。枝を爪で軽く削って茶色く乾いていたら寒害なので、三月まで待って枯れた部分を切ります。

春 三月から五月

三月は剪定と春肥、植え替えの季節です。最低気温が五度を超えたら屋外の日なたへ移し、一週間は半日陰で慣らします。四月に新芽が伸び、五月に白い花が咲きます。一本で実がつきますが、雨が続くときは筆で花をなでて受粉を助けます。四月からアゲハチョウが卵を産むので、新芽を毎日見ます。

作業目安
3月上旬剪定・春肥芽が膨らむ前
3月中旬〜4月屋外へ出す・植え替え最低気温5度を超えたら
4月アゲハの卵と幼虫を取る新芽の裏を毎朝見る
5月開花・受粉雨が続けば筆で受粉

屋外へ出した直後に葉が白く抜けるのは日焼けです。室内の弱い光に慣れた葉は直射に耐えないので、最初の一週間は半日陰に置き、葉の色を見て日なたへ移す時期を判断します。

夏 六月から八月

六月に小さな実が自然に落ちる生理落果があり、落ち着いたら夏肥を与えます。七月に実が二センチほどになったら摘果します。八月は乾きに注意し、朝に水を与えて夕方に葉が垂れていれば足します。猛暑日は鉢が熱くなるので、午後の直射を避けるか鉢を二重にします。

六月の夏肥
生理落果が落ち着いた六月中旬から下旬に、柑橘用の緩効性肥料を鉢の縁に一握り置きます。
七月の摘果
葉二十五枚から三十枚に実一個を目安に減らします。十号鉢なら五個から八個が目安です。
八月の水と暑さ対策
朝にたっぷり与え、鉢の周りに日よけを立てて午後の直射を避けます。黒い鉢は根が四十度を超えて傷むので白い鉢カバーを使います。

秋 九月から十一月

九月に秋肥を与え、実が緑のまま十分に大きくなったら収穫を始めます。ライムは緑のうちに採るのが普通で、黄色くなると香りが落ちます。十一月に最低気温が三度を切る前に軒下か室内へ移します。移す前に葉の裏を洗ってカイガラムシやハダニを持ち込まないようにします。

作業目安
9月秋肥・収穫始まり実が直径5センチほどで濃い緑
10月収穫軽く押して弾力が出たら
11月収穫・取り込み最低気温3度が目安。葉を洗ってから移す

室内に取り込む前は、鉢の底穴からナメクジやダンゴムシが入っていないかも確かめます。鉢を斜めにして底を見て、いれば取り除いてから運びます。

やり損ねた月の立て直し方

月ごとの作業を逃しても、次の季節で取り返せるものが多いです。取り返せないのは冬の取り込みで、これだけは樹を枯らす原因になるので最優先にします。

やり損ねた作業起こること立て直し方
冬の取り込み葉が落ち枝が枯れる幹が緑なら春まで待ち、枯れた枝を3月に切る
3月の剪定枝が混んで内側が枯れる6月に軽く抜き、翌年3月に本剪定する
7月の摘果小玉が大量になり翌年休む遅くとも8月中に減らす。翌年は必ず摘果する
肥料葉が黄色くなり実が落ちる気づいたときに与える。10月以降は翌春まで待つ

ライムの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

ライムの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はライムの育て方にまとめています。

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