まず枯れ方と土の状態で切り分ける
ロベリアの株が傷んだとき、病害虫が原因であることは意外と少なく、多くは蒸れ、水切れ、根腐れといった環境の問題です。株のどこから枯れているか、土は湿っているかを見れば、原因の見当が付きます。
株の外側から枯れるなら水切れか日焼け、内側から枯れるなら蒸れ、株全体が一度にしおれるなら根腐れか立枯れです。土が乾いてしおれているなら水をやって半日で戻るか見て、湿っているのにしおれるなら根を疑います。
| 症状 | 出る場所 | 疑うもの |
|---|---|---|
| 株の内側から茶色く枯れる | 中心、地面に近い枝 | 蒸れ、風通し不足 |
| 全体がしおれ枝先から枯れ込む | 株全体 | 水切れ |
| 土が湿っているのにしおれる | 株全体、根 | 根腐れ |
| 新芽に小さな虫、葉がべたつく | 枝先、つぼみ | アブラムシ |
| 花や葉に灰色のかび | 咲き終わった花、込んだ葉 | 灰色かび病 |
| 葉が細かくかすれて白っぽい | 葉の表面 | ハダニ |
蒸れによる枯れ込みは梅雨前の対策で防ぐ
ロベリアの最大の敵は梅雨から夏の高温多湿です。株が茂って中心に風が通らなくなると、内側の枝から茶色く枯れ、雨が続くとそこから灰色かび病が広がります。5月下旬に株を半分に切り戻し、内側の枝を透かして風を通すのが最も効果のある予防です。
鉢植えなら梅雨の間は雨の当たらない軒下へ移し、露地なら株元にわらを敷いて泥はねを防ぎます。株元の土が乾く時間を作ることが、蒸れを防ぐ一番の手当てです。
- 梅雨前に切り戻す
- 5月下旬から6月上旬に株全体を半分の高さで刈り込み、内側の重なった枝を付け根から抜きます。葉は必ず残します。
- 枯れた枝はすぐ抜く
- 茶色くなった枝を見つけたら、湿った日を避けて晴れた日の午前に付け根から抜き、株の中に残しません。
- 鉢は台に乗せて浮かせる
- 鉢を直接地面に置くと底が湿って蒸れます。鉢台やレンガに乗せ、枝が地面に触れないようにします。
アブラムシとハダニは早めに見つける
春の新芽やつぼみにアブラムシが付き、放つと花がゆがみ、排泄物で葉が黒くなります。乾燥が続く5月以降はハダニが葉の裏に付き、葉がかすれて白っぽくなります。どちらも数が少ないうちなら水で流すだけで抑えられます。
- 枝先とつぼみを毎朝見る
- アブラムシは新芽の先やつぼみの間に集まります。数匹なら指でつぶすか、粘着テープで取ります。
- 葉の裏に水をかける
- ハダニは乾燥で増えるので、葉の裏に霧吹きや勢いのある水をかけます。数日続けると減ります。
- 多いときは草花用の薬
- 株全体に広がったら草花用の殺虫剤を葉の表と裏に散布します。開花中は訪れる虫に配慮して夕方に行います。
肥料が多いとアブラムシが付きやすくなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は薄く、葉色を見て加減します。
灰色かび病と立枯れは湿り気を断つ
灰色かび病は咲き終わった花や込み合った葉に灰色のかびが生え、雨が続くと株全体に広がります。花がらを取り、風通しをよくして発生を抑えます。苗の時期に根元から倒れて枯れる立枯れは、土の菌と過湿が原因で、清潔な土と乾かし気味の管理で防ぎます。
一度出た病気の株は治りにくいので、初期のうちに患部を切り取り、広がるなら草花用の殺菌剤を使います。同じ薬を続けると効きにくくなるので、種類を変えて使います。
- 花がらを取り、株を透かす
- 咲き終わった花は晴れた日に取り、込んだ枝を数本抜きます。かびの出た部分は袋に入れて処分します。
- 水は株元に、葉にかけない
- 水やりは葉や花にかからないよう株元へ静かにやります。夕方に葉が濡れたまま夜を迎えると病気が出ます。
- 苗床は清潔な土で
- 立枯れが出た土は使い回さず、新しい種まき用土でまき直します。容器も洗って乾かします。
枯れたときの原因の見分けと立て直し
ロベリアが突然枯れたとき、水切れ、根腐れ、暑さのどれかを見分けると、残った株を守れます。土を触って湿り気を確かめ、枝を切って中が緑かどうかを見るのが基本です。
枝を切って中が緑なら株はまだ生きているので、枯れた部分を取り除き、鉢なら明るい日陰に移して新芽を待ちます。中まで茶色なら回復は見込めないので、抜いて土を入れ替えます。
| 見た目 | 判断 | 立て直し |
|---|---|---|
| 全体がしおれ土は乾いている | 水切れ | すぐ水をやり日陰へ、枯れた枝先を切る |
| 全体がしおれ土は湿っている | 根腐れ | 水を止めて風通しへ、回復しなければ処分 |
| 7月に急に茶色くなった | 暑さと蒸れ | その株は終わり、秋に種をまき直す |
| 枝を切ると中が緑 | まだ生きている | 緑の高さまで切り戻し、液肥を薄く |
| 枝の中まで茶色 | その枝は枯れた | 付け根から抜き、他の枝の様子を見る |
一年草として扱う以上、夏に枯れるのは異常ではありません。無理に薬で延命するより、秋の種まきに気持ちを切り替える方が花壇はきれいに保てます。
ロベリアの長く咲かせるコツは作物ページに
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