摘心するかどうかを株の姿で決める
摘心(枝の先端を摘んで脇から枝を出させること)は、ロベリアをこんもり丸く仕上げるための基本作業です。ただし市販の苗はすでに摘心されて枝分かれしているものが多く、その場合は不要です。苗を見て、一本の茎がまっすぐ伸びているなら摘み、根元から複数の枝が出ていればそのまま植えます。
迷ったら株を横から見て、幅より高さが目立つなら摘む、幅の方が広ければ摘まないと判断します。摘んだ後の回復には二週間ほどかかることも覚えておきます。
| 苗の姿 | 摘心 | 理由 |
|---|---|---|
| 一本の茎が5センチ以上伸びている | 先端を摘む | 枝分かれさせて丸く仕立てる |
| 根元から3本以上枝分かれ | 不要 | すでに摘心済み、植えてそのまま |
| 自分で育てた秋まき苗 | 本葉6〜8枚で摘む | 冬の間に枝数を増やせる |
| 匍匐性で枝が垂れ始めた | 軽く先端だけ | 垂れる長さを残しつつ枝数を増やす |
摘心の時期と切る位置
秋まきの苗なら本葉が6〜8枚、草丈5センチほどになったら先端の1〜2センチを指かハサミで摘みます。摘んだ下の葉の付け根から新しい枝が2〜3本出て、2〜3週間で株が横に広がります。春に苗を買った場合は、植え付けてすぐ摘むより、根付いて新しい葉が動いてから摘む方が回復が早いです。
摘心を繰り返すと枝数は増えますが、そのぶん開花が遅れます。花壇で春に咲かせるなら、2月までに2回ほど行い、3月以降は摘まずに花を待ちます。
- 葉の上で先端を摘む
- 先端から数えて2〜3枚目の葉のすぐ上で、茎を指先でつまんで折るかハサミで切ります。葉を残せば、その付け根から枝が出ます。
- 2〜3週間後に新しい枝を確かめる
- 摘んだ位置から枝が2本以上出ていれば成功です。1本しか出ていない場合はその枝を再び摘んで枝数を増やします。
- 2回目は伸びた枝の先を
- 新しい枝が5センチほど伸びたら、その先端も同じように摘みます。この2回で一株から10本前後の枝が出ます。
- 3月以降は摘まない
- 春の開花を待つなら、つぼみができ始める3月には摘心をやめます。摘むと開花が2〜3週間遅れます。
摘んだ先端は挿し芽(切った枝を土に挿して根を出させる増やし方)に使えます。清潔な土に挿し、明るい日陰で湿らせておくと根が出ます。
花後の切り戻しで二番花を咲かせる
4月から咲き続けた株は、5月下旬ごろになると花が減り、枝が伸びて中心が空いてきます。ここで株全体を半分の高さで切り戻すと、3週間ほどで新しい枝がそろって再び咲きます。梅雨に入る前に切ることで、蒸れによる枯れ込みも防げます。
切り戻した後は薄い液肥を与え、新芽が動くまで強い日を避けます。真夏を乗り切れれば9月に再び切り戻して秋の三番花も期待できます。
- 5月下旬に株全体を半分に
- 花が減って枝が目立ってきたら、株全体をハサミで丸く刈り込みます。必ず葉が残る高さで止め、丸坊主にはしません。
- 内側の枯れ枝を抜く
- 刈り込んだ後、株の中心にある茶色く枯れた枝を付け根から抜きます。風が通って新芽が出やすくなります。
- 液肥を一度、日陰で待つ
- 切り戻し直後に規定の倍に薄めた液肥を与え、午後の日を避けた場所で新芽が動くのを待ちます。
匍匐性の仕立て方
枝が垂れる系統は、摘心を強くすると垂れる長さが出ません。苗の段階で一度だけ軽く摘み、その後は伸ばして垂らします。吊り鉢の縁から30〜40センチ垂れたら、先端が枯れ込む前に垂れた枝の3分の1を切ると、根元近くから新しい枝が出て全体の厚みが保てます。
- 苗のうちに一度だけ摘む
- 定植前に先端を軽く摘んで枝数を4〜5本にします。それ以上摘むと垂れる長さが足りません。
- 垂れた枝は先端を見て切る
- 先端の葉が小さくなり花が付かなくなったら、その枝の3分の1を切ります。全部の枝を一度に切らず、数回に分けて姿を保ちます。
- 鉢の向きを変えて均一に
- 日の当たる側だけ枝が伸びるので、週に一度は鉢を回します。垂れる長さがそろい、球のような姿になります。
摘心と切り戻しの失敗と戻し方
摘心で多い失敗は、摘みすぎて開花が遅れる、切り戻しで葉を全部取って枝が枯れる、時期が遅れて梅雨に蒸れるの三つです。株の姿を見て、切る量と時期を調整すれば防げます。
| 失敗 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 春になっても花が咲かない | 3月以降も摘心した | 摘むのをやめて待つ、翌年は2月までに |
| 切り戻した枝が枯れた | 葉を残さず切った | 枯れた枝を抜き、緑の枝からの芽を育てる |
| 切り戻し後に新芽が出ない | 真夏に切った、または根が弱い | 液肥を止め日陰で待つ、9月に再挑戦 |
| 株の中心が空いて外だけ茂る | 切り戻しが遅れた | 今からでも半分に切り、内側の枯れ枝を抜く |
切り戻しで迷ったら「葉が残る高さ」だけ守れば大きな失敗にはなりません。切る時期は多少ずれても株は回復します。
ロベリアの剪定・切り戻しに使うもの
切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。
アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。スプレー式。
株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。
茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。
- 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。
ロベリアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はロベリアの育て方にまとめています。
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