収穫の時期を見分ける
マカダミアは枝からもぐより、熟して落ちた実を拾うのが基本です。花から六〜八か月たった九月から十一月、緑の外皮が茶色くなって割れ、中の丸い茶色の殻ごと地面に落ちます。落ちた実は熟しているので、拾えばそのまま乾燥に回せます。
枝についたまま外皮が割れて中の殻が見えているものは、軽く引くと外れます。外れないものはまだ早いので残し、数日おきに確かめます。
| 見た目 | 状態 | 判断 |
|---|---|---|
| 外皮が緑で硬い | 未熟 | 待つ |
| 外皮が茶色く割れ始めた | 熟し始め | 落ちる実を拾い始める |
| 外皮が割れて茶色の殻が見える | 適期 | 軽く引いて外れれば採る |
| 殻ごと地面に落ちている | 完熟 | 毎日拾う |
落ちてから一週間以上地面に置くとカビが出ます。落ち始めたら毎日拾うか、木の下にネットを敷きます。
拾い方と外皮のむき方
落ちた実は外皮がついたままのものと、殻だけになったものが混ざります。外皮は手でむけますが、乾くと硬くなるので拾ったその日にむきます。むいた殻は水に浮かべて選別し、浮いたものは中身が入っていないので除きます。拾った実はその日のうちに外皮を外し、殻だけにして広げます。
- 木の下にネットを敷く
- 九月に入ったら木の下に古いシーツやネットを敷いておきます。落ちた実が見つけやすく、土に触れないのでカビも出にくくなります。
- 外皮をその日にむく
- 緑や茶色の外皮は、割れ目に親指を入れて開くとむけます。硬くてむけないものは一晩水に浸けてからむきます。
- 水に浮かべて選別
- 殻だけになった実をバケツの水に入れ、浮いた実を除きます。沈んだ実だけをざるに広げます。
外皮の汁は手や服につくと落ちにくいです。手袋をして作業します。
乾燥のさせ方
拾いたての実は水分が多く、そのまま割ると中身が柔らかく味がありません。風通しのよい日陰で二〜三週間乾かし、殻の中で実が縮んで振るとカラカラと音がするまで待ちます。乾いた実は割ると中身が白く硬く、油の香りがします。乾き方が足りないと保存中にカビが出るので、急がず確かめてから袋に入れます。
- 日陰で二〜三週間
- ざるや網に一層に広げ、直射日光を避けた風通しのよい場所に置きます。毎日かき混ぜて全体に風を当てます。
- 振って音を確かめる
- 殻を耳の近くで振り、中で実が動く音がすれば乾いています。音がしなければさらに一週間乾かします。
- 仕上げに低温で乾かす
- オーブンを五十度前後に設定し、一〜二時間乾かすと保存性が上がります。高温は油が傷むので避けます。
室内の暖房のない部屋でも乾かせます。雨の日は必ず室内に取り込みます。
硬い殻の割り方
マカダミアの殻は木の実の中でも特に硬く、普通のくるみ割り器では割れません。万力で挟む、専用の割り器を使う、殻の継ぎ目に金づちを当てる、の三つの方法があります。割る前によく乾かしておくと、中身が殻から離れてきれいに取り出せます。
| 道具 | やり方 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 万力 | 殻を挟んでゆっくり締める | 数が少ないとき、中身がきれい |
| 専用の割り器 | 殻を固定してハンドルを回す | 数十個以上を割るとき |
| 金づち | 殻の継ぎ目を上にして布で包み叩く | 道具がないとき、中身が砕けやすい |
| ペンチ | 小さめの殻を挟む | 力が要るので少数向き |
破片が飛ぶので布で包み、目を守って作業します。子どもだけで割らせないでください。
保存と食べ方
よく乾いた殻付きの実は、涼しく乾いた場所で半年から一年保ちます。殻を割ると油が空気に触れて傷みやすくなるので、食べる分だけ割ります。むいた実は密閉して冷蔵か冷凍します。百三十度前後のオーブンで十〜十五分軽く焼くと香りが立ち、塩をふると市販品に近い味になります。
| 状態 | 保存場所 | 目安の期間 |
|---|---|---|
| 殻付き・乾燥済み | 冷暗所の紙袋か網袋 | 6か月〜1年 |
| 殻をむいた生の実 | 冷蔵の密閉容器 | 1〜2か月 |
| 殻をむいた実 | 冷凍 | 半年 |
| 焼いた実 | 常温の密閉容器 | 2〜3週間 |
マカダミアは犬に有害です。殻や実を落とさないよう、ペットのいる家では片付けに気をつけます。
実が少ない・悪いときの見直し
花は咲くのに実がつかない、実が小さい、中身が入っていない、といったときは、木の年齢、受粉、夏の水、肥料の順に原因を確かめます。マカダミアは一本でも実がつきますが、別の品種があると結実率が上がります。多くの場合、若木であるか夏の水切れが原因です。
| 状態 | 原因 | 翌年の手当て |
|---|---|---|
| 花は咲くが実がつかない | 若木・開花中の雨 | 四〜六年待ち、開花中は雨を避ける |
| 実が六月に全部落ちる | 水切れ・受粉不足 | 夏の水やりと筆での受粉 |
| 殻の中が空 | 夏の乾燥 | 七〜八月の水やりと日よけ |
| 実が小さい | 枝の混みすぎ・日照不足 | 春の剪定と日なたへ |
鉢植えでは年に数個から数十個が目安です。市販品のような量は期待せず、育てる楽しみと考えます。
マカダミアの収穫に使うもの
木の実は、落として拾うと傷みます。高さのあるところから、傷めずに下ろすための道具です。
- 収穫ばさみ(先丸)探す言葉「収穫ばさみ 果樹 先丸」
- 規格の目安
- 刃先が丸く、刃渡り 5cm 前後。
引っぱって穫ると、枝が裂けて翌年の芽まで落ちます。軸を残して切るのが基本です。
- 高枝切りばさみ(採果器付き)探す言葉「高枝切りばさみ 採果」
- 規格の目安
- 伸ばして 2〜3m。切った実を受ける籠の付いたもの。
脚立で無理な姿勢を取るより安全です。籠付きなら、切った実がそのまま落ちません。
- 収穫かご・コンテナ探す言葉「収穫かご 果樹 コンテナ」
- 規格の目安
- 20L 前後。浅めのものは実を重ねずに済みます。
深い容器に積むと、下の実が自分の重さで傷みます。柔らかい果実ほど浅い容器で。
- 保存用の緩衝材探す言葉「果物 緩衝材 ネット」
- 規格の目安
- 果実用のネットキャップか、新聞紙。
一つずつ包むと、傷んだ実から隣へ移りません。長く置く実ほど効きます。
- 手の届く高さに仕立てているなら、高枝切りばさみは要りません。低く保つほうが管理も楽です。
- 専用の収穫かごでなくても、浅い箱に新聞紙を敷けば足ります。
マカダミアの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はマカダミアの育て方にまとめています。
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