つるが伸びる前に支柱を立てる
つるむらさきは支柱がないと地面をはい、葉が土で汚れて傷みます。草丈が二十センチになったら支柱を立てます。伸びてから立てるとつるが絡まり合って、ほどくときに折れます。
つるは二メートルから三メートル伸びるので、支柱は高さ二メートル以上のものを使い、ネットを張って面で受けるのがいちばん楽です。ベランダなら手すりにネットを固定する形でも育ちます。
- 草丈二十センチで立てる
- 株から十センチ離した位置に支柱を挿します。株元の真横に挿すと根を切ってしまうので離します。
- ネットを張る
- 支柱を二本立てて上をつなぎ、目の大きいネットを張ります。つるが自分で絡むので誘引の手間が減ります。
- 最初だけ結ぶ
- つるの先をネットに軽く結んで方向を教えます。二日ほどで自分から巻きつき、あとは放っておけます。
夏は乾かさない
つるむらさきは暑さに強い一方、乾燥すると葉が固くなり、独特のぬめりも減ります。水を切らさなければ真夏でも柔らかい葉が採り続けられるので、水やりが味に直結する作物です。
露地なら二日から三日に一度、朝にたっぷり与えます。株元に敷きわらを五センチ入れておくと、夏の水やりの回数が半分になります。プランターは土の量が少ないので、真夏は毎朝与えます。
| 時期 | 露地の水やり | プランターの水やり |
|---|---|---|
| 6月 | 乾いたら | 二日に一度 |
| 7月〜8月 | 二〜三日に一度、朝に | 毎朝。暑い日は夕方も |
| 9月〜10月 | 四日に一度 | 二日に一度 |
追肥は月に一回
つるむらさきは摘んでは伸びるを繰り返すので、肥料が切れると葉が小さくなり、ぬめりも薄くなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は六月から九月まで月に一回、株の周りに化成肥料をひと握りの半分ほど施します。
葉の色が薄い黄緑になったら肥料切れの合図です。逆に葉ばかり濃く茂って葉柄が太くなりすぎたら、与えすぎなので一回抜きます。摘む量が多い株ほど肥料を使うので、収穫量に合わせて加減します。
- 株元から離してまく
- 株から十五センチ以上離した場所に化成肥料をまき、軽く土と混ぜます。株元に直接置くと根が傷みます。
- 水を与えてなじませる
- まいたあとに畝全体へたっぷり水を与えます。乾いたままでは肥料が溶けず、根まで届かないので効きません。
- 葉の色で加減する
- 葉が黄緑なら次の追肥を早め、濃い緑で茂りすぎなら一回抜きます。色を見て決めるのが確実です。
摘心でわき芽を増やす
本葉が七枚から八枚になったころ、つるの先を摘みます。摘心(先端を摘んで枝分かれさせること)をすると、下の節からわき芽が伸び、収穫できるつるの数が二倍から三倍になります。摘んだ先端はそのまま食べられます。
その後も収穫がそのまま摘心を兼ねます。伸びたつるの先を二十センチほど切るたびに、切り口の下から新しいつるが出るので、株はどんどん枝分かれして茂ります。
- 本葉七枚で先を摘む
- つるの先端を指でつまんで折ります。はさみを使う場合は、葉の付け根がふくらんだ節のすぐ上で切ります。
- わき芽を伸ばす
- 一週間ほどで下の節から新しいつるが二本ほど出ます。これをネットに誘引して伸ばします。
- 収穫で摘心を続ける
- 以降は先端二十センチを摘む収穫が、そのまま摘心になります。摘むほど株が茂ります。
混みすぎたときの整理
夏の盛りには葉が重なり合い、内側が暗くなって蒸れます。蒸れた場所は葉が黄色くなって落ち、ハダニも出やすくなります。八月に一度、内側の古い葉と細いつるを整理して風を通します。
整理は思い切ってよく、全体の三割ほどの葉を落としても株はすぐ回復します。切ったつるは畑に放置せず持ち出します。地面に置くとナメクジやヨトウムシの隠れ家になります。
| 状態 | すること | 時期 |
|---|---|---|
| 内側の葉が黄色い | 古い葉を落として風を通す | 8月 |
| 細いつるが混み合う | 根元から切って本数を減らす | 8月〜9月 |
| ネットからはみ出す | 先端を摘んで長さを止める | 随時 |
葉が小さくなるときの原因と直し方
夏の途中から葉が小さく固くなる株は、肥料切れか水切れか、摘みすぎのどれかです。葉の色が薄ければ肥料、朝から葉がしおれていれば水、つるの本数が多すぎて全部細ければ摘みすぎです。
肥料切れなら追肥、水切れなら朝の水やりと敷きわらで数日のうちに戻ります。摘みすぎの場合は、二週間ほど収穫を止めて葉を残し、株に力をためさせると太いつるが戻ってきます。
| 症状 | 考えられる原因 | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 葉が黄緑で小さい | 肥料切れ | 化成肥料を施し水を与える |
| 朝から葉がしおれる | 水切れ | 朝にたっぷり与え敷きわらを足す |
| つるが全部細い | 摘みすぎ | 二週間収穫を休んで葉を残す |
| 葉が厚く濃いが伸びない | 肥料の与えすぎ | 追肥を一回抜いて水だけにする |
つるむらさきは丈夫なので、原因さえ当たれば一週間から二週間でたいてい戻ります。株を抜いてしまう前に一度手当てを試します。
つるむらさきの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
つるむらさきの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はつるむらさきの育て方にまとめています。
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