症状から原因を見分ける
マンゴーの病害虫は、屋外の雨の季節と室内の乾いた季節で顔ぶれが変わります。葉や実の見た目から原因を絞り、季節と照らして判断します。
| 症状 | 原因 | 出やすい時期 |
|---|---|---|
| 葉や実に黒い斑点、実が黒く腐る | 炭疽病 | 梅雨・秋雨 |
| 花穂や新芽が白い粉で覆われる | うどんこ病 | 2〜4月の開花期 |
| 枝や葉裏に白や茶色の小さな殻 | カイガラムシ | 室内管理の冬 |
| 葉がかすれて白っぽくなる | ハダニ | 乾燥した室内・真夏 |
| 葉先が茶色く枯れ込む | 寒害・乾燥・肥料焼け | 冬・植え付け直後 |
| 葉が黄色くなって落ちる | 根腐れ | 冬の水のやり過ぎ |
炭疽病は雨を避けて防ぐ
炭疽病はマンゴーで最も多い病気で、葉に黒い斑点、実には黒くへこんだ病斑ができ、熟す前に腐ります。雨で胞子が広がるので、梅雨と秋雨の時期に発生します。鉢植えなら雨よけの下に置くだけでかなり防げます。
炭疽病の菌は枯れ枝や落ち葉の中で冬を越します。秋に鉢の表面を掃除し、枯れた枝を切り取っておくと翌年の発生源を減らせます。
- 雨に当てない
- 梅雨入り前に軒下や透明な屋根の下へ移します。実がついている時期は特に、実が濡れ続ける状態を避けます。
- 病斑の出た葉と実を取り除く
- 黒い斑点が出た葉と実は早めに切り取り、鉢の周りに落ちた葉も片づけます。放置すると胞子が次の葉に移ります。
- 殺菌剤で予防する
- 梅雨入り前と開花前に、果樹に使える殺菌剤を散布します。発病してからでは止まりにくいので予防で使います。
- 風通しを作る
- 枝が混んでいると葉が乾かず病気が出ます。収穫後の剪定で内側の枝を抜き、風が通る樹形にします。
実についた病斑は収穫後に広がります。少しでも黒い点のある実は早めに食べ切ります。
うどんこ病は花穂を守る
うどんこ病は二月から四月の開花期に花穂や新芽に白い粉のようなかびが出ます。花穂が覆われると受粉できず、その年の実がなくなります。室内の風通しの悪さと乾燥した空気で出やすく、開花前の予防が肝心です。
- 花穂が伸び始めたら観察する
- 毎朝、花穂の付け根や新芽を見て白い粉がないか確かめます。初期なら濡らした布でふき取るだけでも広がりを抑えられます。
- 殺菌剤を開花前に使う
- 花穂が伸びて花が開く前に、うどんこ病に効く果樹用の殺菌剤を一度散布します。開花中は薬剤が受粉を妨げることがあるので避けます。
- 風を通す
- 室内では扇風機を弱く回すか、晴れた日に窓を開けて空気を動かします。空気がよどむと再発します。
室内で増える虫の対策
冬に室内へ取り込んだ鉢では、カイガラムシとハダニが増えます。屋外にいる間に葉の裏を洗ってから入れるのが一番の予防で、室内でも週に一度は葉裏を見て早めに取ります。
| 虫 | 見た目 | 対策 |
|---|---|---|
| カイガラムシ | 枝や葉裏の白や茶色の殻、ベタつく排せつ物 | 歯ブラシでこすり落とす。幼虫期に殺虫剤 |
| ハダニ | 葉がかすれて白っぽい。葉裏に小さな点 | 葉裏に霧吹きで水をかける。ひどければ殺ダニ剤 |
| アブラムシ | 新芽や花穂に群がる緑や黒の小虫 | 指で払うか野菜用の殺虫剤 |
| アザミウマ | 花穂が茶色くなり実の表面がかすれる | 開花期に殺虫剤。青い粘着シートで捕らえる |
カイガラムシの成虫は殻で薬が効きません。五月から七月に出る幼虫を狙って殺虫剤を使います。
病気ではない障害の見分け方
葉先が枯れる、葉が落ちるといった症状は病気とは限りません。寒さ、乾燥、肥料の過不足、根腐れなど管理の問題で起こることが多く、薬を使っても直りません。葉の見た目と直前の管理を突き合わせて判断します。
| 見た目 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉の先だけ茶色く枯れる | 寒さか乾いた風 | 10度以上を保ち、暖房の風を避ける |
| 葉の縁が焼けたように枯れる | 肥料のやり過ぎ | 鉢に水をたっぷり通して肥料分を流す |
| 下の葉から黄色く落ちる | 根腐れ | 水を止め、土が乾いてから根を確かめて植え替える |
| 新芽が黒ずんで止まる | 低温 | 暖かい場所へ移し、枯れた部分を切る |
| 葉が白く抜ける | 日焼け | 屋外へ出すときは半日陰で慣らす |
薬を使うときの注意
マンゴーは家庭園芸向けの登録農薬が少ない果樹です。使うときは果樹全般かマンゴーに使えると表示のある製品を選び、開花中と収穫前の日数の決まりを守ります。室内で散布すると壁や家具に付くので、散布は屋外か風呂場で行い、乾いてから戻します。
- 表示を確かめる
- 製品の適用作物に果樹類かマンゴーの記載があるものを使います。野菜専用の薬は避けます。
- 散布は屋外で
- 鉢を屋外に出し、風のない朝か夕方に葉の裏まで薬液をかけます。乾いてから室内へ戻します。
- 同じ薬を続けない
- 同じ殺菌剤を毎回使うと病原菌に効かなくなります。成分の違う二種類以上を順番に使い、散布した日と薬の名前をラベルに書いて鉢に貼っておくと管理しやすいです。
マンゴーの収穫までのコツは作物ページに
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