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マンゴーの苗選びと植え付け

マンゴーの苗選びと植え付け|日本で育てられる品種と鉢植えの始め方

マンゴーの栽培イメージ

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マンゴーは熱帯の果樹ですが、鉢植えなら関東でも育てられます。接ぎ木苗の選び方と植え方をまとめます。

まず自分の環境で育てられるか決める

マンゴーは霜に当たると枝先から枯れ込む果樹で、関東平野部の露地では冬を越せません。地植えは沖縄や暖地の無霜地帯に限られ、それ以外は鉢植えで冬に室内へ取り込む前提になります。最初にこの分岐を決めてから苗を買います。

実生(種から育てた苗)は実がなるまで五年から八年かかり、親と同じ味になりません。家庭では接ぎ木苗を買うのが近道で、植え付けから二年から三年で最初の実を見られます。

地域育て方冬の扱い
沖縄・小笠原など無霜地地植えも可そのまま屋外で越冬
九州南部・四国南部の暖地軒下の鉢植えが安全霜の夜だけ室内か不織布で覆う
関東平野部・中間地鉢植えのみ最低気温10度を切ったら室内へ
寒冷地鉢植えと加温設備が前提冬は暖房のある部屋で管理

最低気温が5度を下回ると葉が傷み、0度で枝が枯れます。10度を目安に取り込むと安全です。

品種は樹勢の弱いものが鉢向き

国内で流通する苗は「アーウィン」がほとんどで、宮崎や沖縄の赤いマンゴーもこの品種です。樹勢が比較的おとなしく、鉢植えでも実がつきやすいので初心者はこれを選びます。黄色い「キーツ」や「ナムドクマイ」は樹が大きくなりやすく、鉢では樹形の維持に手間がかかります。

品種実の姿鉢植えでの育てやすさ
アーウィン赤く色づく300〜500グラム最も育てやすく苗も入手しやすい
キーツ緑のまま熟す大玉樹が大きくなりやすく鉢では実つきが不安定
ナムドクマイ黄色の細長い実暑さに強いが樹勢が強く剪定の手間が多い
矮性系(ドワーフ品種)小玉樹が小さく室内管理向き

苗のラベルに品種名がないものは実生の可能性があります。接ぎ木の継ぎ目が幹の下部にあるかを確かめて買います。

苗を選ぶときに見るところ

苗は春から初夏に出回ります。買う時期は四月から六月が最適で、植え付け後に暖かい季節が続くので根が動きやすいです。秋に買った苗は根が張る前に冬を迎えるため、翌春まで鉢を替えずに置きます。

接ぎ木部分を確かめる
幹の下から十から二十センチのところに接ぎ木の継ぎ目があり、しっかりふさがっているものを選びます。テープが巻いたままでも構いませんが、継ぎ目がぐらつく苗は避けます。
葉の色と枝の太さを見る
濃い緑で厚みのある葉が付き、幹が鉛筆より太い苗が丈夫です。新芽が赤茶色に伸びているのは生育中の証拠で問題ありません。葉先が枯れ込んでいる苗は寒さや乾燥で傷んでいます。
根鉢の状態を見る
ポットの底から白い根が少し見えている程度が適当です。根が黒くぐるぐる巻いているものや、土が乾き切ってポットから抜けるものは、植え付け後の立ち上がりが遅れます。

鉢植えの植え付け手順

マンゴーの根は水はけの悪い土を嫌います。市販の果樹用培養土赤玉土の中粒を二割ほど混ぜ、鉢底石を厚めに入れて水が抜ける鉢にします。最初の鉢は苗のポットより二回り大きい八号から十号が目安です。

根鉢は崩さない
マンゴーは根を傷めると回復が遅い果樹です。ポットから抜いたら根をほぐさず、底で固まった根だけ軽く指で広げて植えます。
接ぎ木部分を土の上に出す
継ぎ目が土に埋まると穂木側から根が出て台木の意味がなくなります。継ぎ目が土面より五センチ以上上に出る深さに植えます。
支柱を立てて固定する
植えた直後は根が張っておらず、風で揺れると細い根が切れます。鉢の縁に支柱を立て、幹をひもで八の字に結んで固定します。
たっぷり水を与える
鉢底から流れ出るまで水を与え、一週間ほどは直射日光を避けた明るい場所に置きます。葉がしゃんとしたら日なたへ移します。

鉢底石は鉢の高さの二割程度入れます。マンゴーは過湿で根腐れを起こしやすく、排水が最初の失敗を防ぎます。

地植えできる地域の植え方

無霜地帯で地植えする場合は、日当たりと水はけのよい場所を選び、植え穴を直径と深さ五十センチほど掘ります。掘り上げた土に腐葉土をバケツ一杯混ぜ、盛り土をして高植えにすると雨の多い時期の根腐れを防げます。植え付けは三月から五月に行い、支柱で固定して根付くまで週二回ほど水を与えます。

時期作業目安
3〜5月植え穴掘りと植え付け穴は直径・深さ50センチ、高植えにする
植え付け後1か月水やりと固定週2回たっぷり、支柱で幹を固定
6〜9月根付きの確認新芽が伸びたら根付いた合図

植え付け後に元気がないときの原因

植え付けから一か月たっても新芽が動かず、葉が垂れたり落ちたりするときは、根か環境に原因があります。葉の見た目で切り分けます。

症状考えられる原因手当て
葉が黄色くなって落ちる水のやり過ぎで根が傷んでいる土が乾くまで水を止め、風通しのよい場所へ
葉先が茶色く枯れ込む寒さか強い乾燥10度以上を保ち、葉水で湿度を補う
新芽が黒く枯れる炭疽病か寒害枯れた部分を切り取り、雨に当てない
葉は緑のまま新芽が出ない根がまだ動いていない暖かくなるのを待つ。肥料は与えない

植え付け直後の肥料は根を傷めます。新芽が伸び出したのを確かめてから、少量の緩効性肥料を置きます。

マンゴーの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

マンゴーの収穫までのコツは作物ページに

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