一年の流れ
ミモザは冬の終わりに咲く木なので、一般的な花木とは一年のリズムがずれます。春に切って夏に花芽を作らせ、秋冬は何もしないのが基本です。作業が集中するのは三月から六月だけです。
月ごとの予定より、木の姿を見て判断する方が確実です。花が茶色くなったら切り始め、六月末で手を止め、枝先に粒が見えたら触らない、の三つを守れば大きな失敗はありません。
| 月 | 主な作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 1月 | つぼみの観察 | 鉢は寒風を避ける |
| 2月 | 開花始まる | 暖冬なら上旬から |
| 3月 | 開花最盛期、切り花 | 下旬から剪定開始 |
| 4月 | 強剪定、植え付け、植え替え | 一年で一番忙しい月 |
| 5月 | 新芽が伸びる、整枝 | 伸びすぎた枝を詰める |
| 6月 | 整枝の最終期限 | 月末で剪定を終える |
| 7月 | 花芽を作り始める | 切らない、鉢は水切れ注意 |
| 8月 | 花芽形成、台風対策 | 支柱を確かめる |
| 9月 | 秋の植え付け適期 | 剪定はしない |
| 10月 | 特になし | 鉢の水やりを減らす |
| 11月 | 落ち葉の掃除 | 肥料は与えない |
| 12月 | つぼみが見え始める | 鉢は軒下へ |
冬から早春(12〜3月)
十二月には枝先に小さな粒状のつぼみが見えます。この時期に切ってしまうと花がなくなるので、枯れ枝以外は触りません。二月に入って最高気温が十度を超える日が続くと、黄色いふわふわの花が一斉に開きます。花は二三週間で終わり、色が茶色くなり始めたら剪定の準備です。
寒冷地では開花が三月下旬にずれ、剪定も四月中旬以降になります。暖地では一月中に咲き始めることがあり、剪定は二月からでも構いません。どちらも「花が終わったらすぐ」の原則は同じです。
- 十二月につぼみを確かめる
- 枝先に粒状のものが見えれば来春咲きます。見えなければ夏に切りすぎたか肥料過多なので、翌年の管理を見直します。
- 二月に切り花を楽しむ
- 咲いた枝を切って室内に飾るのは、剪定の前倒しになるので問題ありません。水揚げは切り口を割って熱湯に数秒浸けます。
- 三月下旬に剪定を始める
- 花が七割ほど茶色くなったら待たずに切り始めます。四月中旬までに終えると新芽の勢いが最も良くなります。
春から初夏(4〜6月)
四月は剪定、植え付け、植え替え、鉢植えの肥料と作業が重なります。剪定で切った直後から新芽が勢いよく伸びるので、五月に伸びすぎた枝を整え、六月末で手を止めます。この三か月で一年分の形を作ると考えてください。
鉢植えの肥料は葉の色を見て判断し、銀色がかった青緑なら不要です。黄緑に薄い株だけ、四月に少量の緩効性肥料を鉢の縁に沿って置きます。地植えは無肥料で構いません。
| 月 | やること | やらないこと |
|---|---|---|
| 4月 | 強剪定、植え替え、必要なら少量の肥料 | 深植え、根をほぐす |
| 5月 | 伸びた枝の整枝、支柱の結び直し | 液体肥料の連用 |
| 6月 | 月末までに整枝を終える、ひこばえ除去 | 七月に持ち越す剪定 |
夏(7〜9月)
枝先で翌年の花芽が作られる大切な時期です。剪定は枯れ枝を落とすだけにとどめ、鉢植えは水切れに気をつけます。八月から九月は台風の季節で、根の浅いミモザは倒れやすいので、支柱の確認と鉢の避難を予報が出た時点で済ませます。九月は秋の植え付け適期ですが、剪定は翌春まで待ちます。
- 七月は水だけ
- 鉢植えは毎朝たっぷり与え、猛暑日は夕方も確かめます。肥料も剪定もしません。葉が閉じ気味なら水が足りていない合図です。
- 八月は台風に備える
- 地植えは支柱の麻ひもを結び直します。鉢は避難場所を決めておき、予報が出たら移動します。
- 九月に植え付けるなら
- 気温が下がり始めた九月中旬以降に植えます。根付くまで支柱を立て、冬までに根を張らせます。
秋(10〜11月)
ミモザは常緑なので秋に葉は落ちませんが、古い葉が少し黄色くなって落ちるのは自然です。この時期は何もしないのが正解で、肥料を与えると花芽が葉芽に変わり、剪定をすると花芽を落とします。鉢植えは水やりの回数を減らし、乾いてから与えるサイクルに戻します。
- 落ち葉を掃除する
- 根元に積もった葉はカイガラムシの隠れ場所になります。まとめて取り除きます。枝の付け根に白い綿があれば、この時期にこすり落とします。
- つぼみの元を観察する
- 十一月には枝先に小さな粒が並んでいるのが見えます。これが翌春の花です。粒が見えない枝は夏に切ったか日陰の枝なので、来年の剪定で整えます。
年によって予定がずれるときの判断
暖冬で一月に咲き始めることもあれば、寒い年は三月中旬まで開かないこともあります。剪定の開始は月ではなく「花が茶色くなったら」で決め、終了は「六月末」を固定します。この二つを守れば、年ごとの変動があっても翌年の花は確保できます。
| 場面 | 見るところ | 判断 |
|---|---|---|
| 一月に咲き始めた | 花の終わり | 終わったら二月でも剪定してよい |
| 三月中旬でも咲かない | つぼみの膨らみ | 膨らんでいれば待つ、なければ剪定 |
| 寒冷地で葉が傷む | 幹の緑色 | 幹が生きていれば四月に切り戻す |
ミモザの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ミモザの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はミモザの育て方にまとめています。
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