地植えと鉢植えで違う水やり
地植えは根付いてしまえば雨だけで育ち、夏に二週間以上雨が降らないときだけ根元にたっぷり与えます。鉢植えは正反対で、細かい葉が多く蒸散が激しいため、夏は朝夕二回必要になることもあります。一度しおれると葉が落ちて戻りにくいので、乾かし気味ではなく切らさない管理です。
水切れしたかどうかは、細かい葉が閉じ気味になり、全体が灰色がかって見えることで分かります。この段階で水をやれば翌朝には開きますが、葉がぱらぱら落ち始めたら手遅れに近いので、鉢は毎朝持ち上げて重さを確かめる習慣を付けてください。
| 時期 | 地植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 植え付け直後以外は不要 | 表土が乾いたらたっぷり |
| 6〜9月 | 二週間雨がなければ根元に | 毎朝、猛暑日は夕方も |
| 10〜11月 | 不要 | 乾いたら与える、回数は減る |
| 12〜2月 | 不要 | 乾いて数日後に日中少量 |
鉢を持ち上げて重さを確かめる習慣が一番確実です。表面が乾いて見えても中が湿っていることがあります。
肥料はほとんど要らない
ミモザはマメ科で、根に住む菌が空気中の窒素を取り込みます。そのため肥料を与えすぎると葉ばかり茂って花が減り、枝が徒長(ひょろ長く伸びること)して風で折れやすくなります。地植えなら無肥料で構いません。
鉢植えで葉色が黄色っぽくなり、新芽の伸びが明らかに鈍いときだけ、花後の四月にリン酸とカリの多い緩効性肥料を少量置きます。秋の肥料は花芽を葉に変えてしまうので与えません。
- 葉色で判断する
- 銀色がかった青緑が本来の色です。黄緑に薄くなったら不足、濃い緑で葉が大きいなら過剰です。
- 与えるなら花後に一回
- 四月に鉢の縁に沿って規定量の半分の緩効性肥料を置きます。株元に直接触れないようにします。
- 液体肥料は使わない
- 効きが早い液体肥料は徒長の原因になります。使うなら春に一度、規定の倍に薄めたものにとどめます。
夏の管理
暑さには強く、関東の夏で弱ることはほとんどありません。問題は鉢植えの水切れと、台風です。鉢は八月までに置き場所を確かめ、台風の予報が出たら壁際に寄せて倒しておくか、鉢ごと横に寝かせて枝を守ります。地植えは支柱の結び目が緩んでいないか、風の前に確かめます。
- 鉢の置き場所を変える
- 西日が当たるコンクリートの上は鉢内が高温になります。午後に日陰になる場所か、すのこの上に移します。
- 台風前に固定する
- 地植えは支柱の麻ひもを結び直します。鉢は建物の陰に移すか、あらかじめ寝かせておくと枝が折れません。
- 夏は切らない
- 枝が伸びて気になっても七月以降は切りません。翌年の花芽が枝先にできています。どうしても邪魔な枝は、花の後まで待ってから付け根で切ります。
冬の管理と寒さ対策
耐寒性は氷点下五度程度で、関東平野部の露地なら防寒なしで越冬します。ただし植えて一年目の若木と鉢植えは寒風で葉が傷むので、北風を避けた場所に置きます。つぼみは冬の間に少しずつ膨らみ、暖冬の年は二月上旬から咲き始めます。
| 状態 | 冬の対応 | 注意 |
|---|---|---|
| 地植え三年目以降 | 特に何もしない | 雪の重みで枝が折れたら春に切る |
| 地植え一二年目 | 根元に腐葉土を敷く | 北風が強ければ寒冷紗で囲う |
| 鉢植え | 軒下か南側の壁際へ | 室内には入れない、暖房で花が早く終わる |
鉢植えの植え替え
鉢植えは二年に一度、花後の四月に植え替えます。生長が早いので根詰まりも早く、放っておくと水が染み込まなくなって突然枯れます。一回り大きい鉢に移すか、これ以上大きくしたくなければ根鉢の外側を三分の一ほど切り落として同じ鉢に新しい土で戻します。
- 根詰まりの合図を見る
- 水を与えてもすぐ流れ出る、鉢底から根が出ている、葉が小さくなった、のどれかがあれば植え替えの時期です。
- 根を切ったら枝も減らす
- 根を三分の一切ったら、枝葉も同じ割合で切り詰めてつり合いを取ります。剪定と同時に行うと効率的です。
- 植え替え後は日陰で一週間
- 根を切った直後は水を吸う力が落ちています。風のない明るい日陰に置き、新芽が動いたら日なたへ戻します。
葉が落ちるときの原因の切り分け
ミモザの葉が黄色くなって落ちるのは、水切れ、根詰まり、根腐れ、寒風、のどれかです。土の湿り具合と季節から原因を絞ります。一度に大量に落ちても幹が生きていれば春に芽吹きますので、幹の樹皮を削って緑色か確かめてから判断します。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 夏に下葉から黄色く落ちる | 水切れ | 朝夕の水やりに増やす |
| 水をやってもすぐ乾く | 根詰まり | 花後に植え替え、応急は鉢ごと水に浸ける |
| 土が湿ったまま葉が落ちる | 根腐れ | 水を止め、鉢なら乾いた土に植え替え |
| 冬に葉先が茶色く縮れる | 寒風の傷み | 春まで放置、四月に傷んだ枝を切る |
ミモザの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
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