花芽がいつどこにできるかを知る
ミモザの花芽は七月から八月に、その年に伸びた枝の先端近くに作られます。秋には小さな粒として目に見え、冬の間に少しずつ膨らんで二月から三月に開きます。つまり花を見るためには「春に伸びた枝を夏以降切らない」ことがすべてです。
自分の木の花芽を確かめるには、九月ごろに枝先を手に取って見ます。葉の付け根に緑色の小さな粒がびっしり並んでいれば花芽で、何もなければその枝には翌春の花は付きません。粒の数を見れば、翌年の花の量もおおよそ予想できます。
| 時期 | 枝先の様子 | してよいこと |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 新芽が勢いよく伸びる | 剪定、整枝 |
| 7〜8月 | 枝先に花芽ができる | 水やりのみ、切らない |
| 9〜11月 | 粒状のつぼみが見える | 観察のみ |
| 12〜1月 | つぼみが膨らむ | 寒風を避ける |
| 2〜3月 | 開花 | 切り花、花後に剪定 |
若木が咲くまでの年数
苗から植えた場合、花付き苗なら翌年も咲くことが多いですが、小さな挿し木苗や実生苗は三年ほど葉だけの期間があります。この間は樹形を作ることに専念し、咲かなくても管理が間違っているわけではありません。幹が親指より太くなった頃が、花が付き始める目安です。
- 一年目は形を作る
- 花を期待せず、支柱に沿わせて幹をまっすぐ育てます。六月までに伸びすぎた枝を詰めて骨格を作ります。
- 二年目に枝を増やす
- 花後の時期に枝先を切り詰めて分岐させます。花の付く枝先の数を増やす準備です。この年の夏に枝先に粒が見えたら、翌年から咲きます。
- 三年目から咲く
- 幹が太くなり枝数が増えると、夏に花芽を付ける余裕ができます。この年から本格的に咲きます。
花数を増やす管理
花は枝先に付くので、枝先の数を増やすほど花が増えます。花後の剪定で枝先を三分の一詰めると、一本の枝から二三本の枝が出て翌年の花が倍になります。日当たりは一日六時間以上が目安で、日陰の側の枝は花が少なくなります。肥料は逆効果で、与えないほど花が付きます。
花芽の付き方は枝の勢いにも左右され、勢いよく伸びすぎた枝は徒長(細く長く間延びして伸びること)していて花が付きにくいです。六月に飛び出した枝を詰めておくと、落ち着いた枝に花芽が乗ります。
- 花後に枝先を詰める
- 残す枝の先端を三分の一ほど切ると、切り口の下から複数の枝が出ます。これが翌年の花の付く枝です。
- 日当たりを確保する
- 周りの木や建物で午後日陰になるなら、鉢は移動し、地植えは周りの木を透かします。日陰側の枝に花が少ないなら、日照不足と判断できます。
- 肥料を止めてみる
- 葉が濃くて花が少ないなら肥料過多です。一年肥料を止めて様子を見ると、翌年は花が戻ることが多いです。
切り花とドライフラワー
ミモザは切り花として人気ですが、水揚げが悪く花がすぐしぼみます。切ったらすぐ切り口を十字に割り、熱湯に数秒浸けてから深水に入れると数日持ちます。ドライフラワーにするなら、満開になる前の五分咲きで切り、風通しの良い日陰に逆さに吊るすと色が残ります。
| 用途 | 切る時期 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 生け花 | 三分から五分咲き | 切り口を割って熱湯に数秒、深水で |
| ドライフラワー | 五分咲きまで | 束ねて日陰に逆さ吊り、二週間 |
| リース | 満開直前 | 生のうちに巻いてそのまま乾かす |
満開で切ると乾かしたときに花がぽろぽろ落ちます。咲き切る前に切るのがコツです。
花後の扱い
咲き終わった花を放置すると、豆のようなさやができて木の体力を消耗します。花が茶色くなったら剪定を兼ねて花の付いた枝ごと切り落とします。この作業がそのまま翌年の花のための剪定になるので、花が終わったらすぐ取りかかるのが一番効率的です。
- さやを作らせない
- 花がらの付いた枝先を切り詰めます。さやができてしまっていても、緑のうちに取れば消耗は小さくて済みます。
- 剪定と同時に行う
- 花がら摘みを別に行う必要はなく、花後の強剪定で枝ごと落とせば済みます。切った枝は花がらごと袋に入れ、庭に散らさないようにします。
咲かない、つぼみが落ちるときの原因
つぼみは付いたのに冬の間に茶色くなって落ちるのは、鉢の水切れか強い寒風です。冬でも鉢は乾いたら水を与え、北風を避けます。室内に取り込むと暖房で一気に咲いてすぐ終わるので、屋外の軒下が向いています。つぼみ自体が付かないなら、剪定時期か肥料の問題です。
鉢植えでつぼみが落ちるときは、鉢を持ち上げて重さを確かめ、軽ければ水切れです。冬は乾きにくいと思い込んで放置すると、晴天続きの一月に意外と乾きます。土が湿っているのに落ちるなら寒風なので、置き場所を建物の南側に変えます。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| つぼみが付かない | 夏以降の剪定、肥料過多、若木 | 花後だけ切る、肥料を止める、待つ |
| つぼみが冬に落ちる | 水切れ、寒風 | 冬も鉢は乾いたら水、北風を避ける |
| 咲いたがすぐ終わる | 室内の暖房、暖冬 | 屋外の軒下で管理する |
| 片側だけ咲かない | 日照不足 | 鉢を回す、周りの木を透かす |
ミモザの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ミモザの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はミモザの育て方にまとめています。
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