症状から原因を切り分ける
ミモザは病気に強く、枯れる原因はほぼ虫と物理的な要因です。葉が黒くべたつく、幹が傾く、急に葉が落ちる、の三つが代表的な症状で、それぞれ対応が違います。
まず枝や葉に触れて、べたつきや白い綿があるかを確かめます。次に幹を軽く押して、根元がぐらつかないかを見ます。この二つで原因の多くは絞れます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 葉や枝が黒くすすけている | カイガラムシの排せつ物 | 枝の付け根で虫を探す |
| 白い綿のような塊が枝にある | イセリアカイガラムシ | 歯ブラシでこすり落とす |
| 幹が傾いた、根元がぐらつく | 風による根の浮き | すぐ支柱で固定し土を踏み固める |
| 急に葉が落ちて枝が枯れる | 根詰まり、根腐れ、幹の傷 | 土の湿りと幹の傷を確かめる |
| 枝にこぶができて枯れる | 枝枯れ、こぶ病 | こぶの下で切り落として処分 |
カイガラムシは冬に落とす
ミモザで最も多い害虫はカイガラムシで、白い綿のような塊を作るイセリアカイガラムシと、茶色い粒状のものが付きます。汁を吸われて樹勢が落ち、排せつ物にすす病が生えて葉が黒くなります。成虫は殻に守られて薬が効きにくいので、見つけたらこすり落とすのが基本です。
- 使い古しの歯ブラシでこする
- 枝や幹に付いた成虫を歯ブラシや割り箸でこすり落とします。落とした虫は土に残さず、袋に入れて捨てます。
- 幼虫が動く五月から七月に薬
- 殻のない幼虫が出る時期なら庭木用の殺虫剤が効きます。葉裏と枝の付け根まで届くようかけます。
- 冬にマシン油乳剤
- 十二月から二月に庭木用のマシン油乳剤をかけると、殻ごと窒息させられます。開花前に済ませます。
- 混んだ枝を抜く
- 風通しが悪いと再発します。花後の剪定で内側の枝を抜き、日と風が通る形にします。枝の付け根が見える程度まで透かすのが目安です。
風で倒れる、幹が折れる
根が浅く横に広がるため、背が高くなるほど風で倒れやすくなります。台風のあとに幹が傾いていたら、根が半分浮いています。放置すると枯れるので、その日のうちに引き起こして支柱で固定し、根元の土を足して踏み固めます。折れた枝は付け根できれいに切り直します。
- 傾いたらすぐ起こす
- 二人で幹を引き起こし、三方向から支柱を打って麻ひもで固定します。浮いた根の周りに土を足して水を注ぎます。
- 上部を軽くする
- 根が傷んだ分だけ枝葉を減らします。時期が悪くても、倒木の後は樹形の三分の一ほどを落として構いません。
- 翌年から高さを抑える
- 倒れた木は二度と高くしないことです。毎年花後に切り詰め、脚立なしで手が届く高さに保ちます。
植えて二年以内の若木は支柱を外さないこと。根が張る前に外して倒れるのが一番多い失敗です。
根詰まりと根腐れ
鉢植えで突然葉が落ちて枯れ込む原因の多くは根詰まりです。根が鉢いっぱいに回って水が入らなくなり、水を与えているのに水切れの状態になります。逆に水はけの悪い土や受け皿の水で根が腐ると、土は湿っているのに葉が落ちます。鉢を抜いて根を見れば区別できます。
| 状態 | 根の見た目 | 対応 |
|---|---|---|
| 水がすぐ流れ出る | 白い根が鉢の形に固まっている | 根の外側を三分の一切って植え替え |
| 土が乾かず臭う | 根が茶色くぬるつく | 傷んだ根を切り乾いた土に植え替え、水を控える |
| 根は白いが葉が落ちる | 問題なし | 水切れか寒風。管理を見直す |
こぶ病と枝枯れ
枝の途中にこぶ状のふくらみができ、その先が枯れることがあります。細菌によるこぶ病で、治す薬はありません。こぶの下十センチほどで切り落とし、切ったはさみは消毒します。剪定の切り口から入ることが多いので、太い枝を切ったあとは癒合剤を塗って傷口を塞いでおきます。
- こぶを見つけたら切る
- こぶの下の健全な部分で切り落とし、切った枝は庭に残さずゴミに出します。こぶが幹に近い場合は、幹まで広がる前に早めに切ります。
- はさみを消毒する
- 切ったあとのはさみは他の枝に移さないよう、消毒用アルコールか熱湯で消毒してから次を切ります。
- 切り口を保護する
- 直径二センチ以上の切り口には癒合剤を塗り、雨水と菌の侵入を防ぎます。塗るのは切った直後で、乾いてから塗っても効果が落ちます。
枯れかけた木の立て直し
葉がほとんど落ちても、幹の樹皮を削って緑色なら生きています。枯れた枝を緑の部分まで切り戻し、水を控えめにして新芽を待ちます。ミモザは寿命が十年から二十年と短めの木で、老木が弱ったときは無理に延命するより、若木を植え直す方が現実的です。
- 生きている部分を探す
- 枝先から順に樹皮を削り、緑色が出る位置を探します。そこまで切り戻し、緑が出なければ幹まで切ります。
- 肥料と強い日差しを避ける
- 弱った木に肥料は逆効果です。鉢なら半日陰に移し、新芽が数枚開くまで水だけで管理します。
- 更新の判断
- 植えて十年を超え、毎年花が減って枝枯れが増えるなら寿命です。挿し木は難しいので、苗を買って植え直します。
ミモザの長く咲かせるコツは作物ページに
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