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ミニトマトの月別の作業

ミニトマトの月別の作業|4月から11月までのやることカレンダー

ミニトマトの栽培イメージ

読むのに約 4

苗の準備から秋の片付けまで、月ごとに何を優先するかを整理しました。

一年の流れは三つの山でできている

ミニトマトの栽培は、五月の定植活着、七月の最盛期、八月の切り戻しという三つの山に分かれます。このうち見落とされやすいのが八月で、ここで株を更新できるかどうかが、九月以降も穫り続けられるかの分かれ目になります。

逆に六月から七月は、わき芽(葉のつけ根から出る芽)かき(余分な芽を根元から取ること)と誘引を週に一度こなしていれば大きな失敗は起きません。作業量の山と、判断の山がずれている点を意識して計画を立ててください。

支柱に誘引され、花と実を付けたミニトマトの株
生育期は誘引・わき芽かき・収穫が同時に進みます。週ごとの見回りで整えます。
時期ここで決まること
定植と活着5月根の深さと株の骨格
収穫の最盛7月実の品質と株の疲れ方
株の更新8月秋に穫り続けられるか

月別のやることカレンダー

以下は中間地の平地を基準にした目安です。暖地は全体をおよそ二週間早め、寒冷地は二週間から三週間遅らせて読んでください。梅雨入りと梅雨明けの時期がずれる年は、病害虫の警戒時期も同じだけ前後します。

主な作業ねらい
4月苗の物色、畝立てと元肥地温を上げ、定植適期を待つ
5月定植、仮支柱、本支柱、芽かき開始活着させ、仕立ての形を決める
6月誘引、追肥開始、マルチと雨よけ梅雨の病気を入れない
7月収穫最盛、下葉かき、水切れ注意実の品質を保ち株を疲れさせない
8月摘心か切り戻し、追肥、遮光の検討秋果のための株の更新
9月更新枝の誘引、追肥、収穫再開涼しくなり味が乗る時期
10月色づきの遅れに合わせ収穫、摘心残す実を絞って熟させる
11月最終収穫、青い実の処理、片付け翌年のために残渣を残さない

表の作業日が来たから動くのではなく、株の状態が条件を満たしたかで判断してください。年によって二週間はずれます。

4月から5月は待つことが仕事

四月から五月にかけては、作業そのものより待つ判断が中心になります。地温が上がるのを待ち、活着するのを待つ。この二つを焦ると、六月以降の伸びが取り返せなくなります。

畝立ては二週間前
定植の二週間前までに元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)を入れて耕し、黒マルチを張ります。土になじむ時間をとると、植えたあとの根の傷みが減ります。
酸度を確かめる
適正は6.0から6.5です。極端に酸性でなければ石灰は要らず、毎年入れ続けると逆に土が硬くなっていきます。
風の日はあんどん
定植直後に強風の予報が出たら、肥料袋などで囲って風を切ります。株元が揺れると活着が目に見えて遅れます。

四月に暖かい日が続いても、五月の連休前後に冷え込む年があります。定植を早めるほど、あんどんや不織布での保温が必要になります。

6月から7月は週一回の巡回で足りる

六月から七月は作業が定型化します。同じ三つを週に一度こなすだけで、判断に迷う場面はほとんどありません。そのぶん、季節の切り替わりの合図だけは見落とさないようにしてください。

週に一度まとめて
わき芽かき、誘引、追肥(育てている途中で足す肥料)を同じ日にこなします。わき芽は一週間で10センチ伸びるので、間隔があくほど作業が重くなります。
梅雨入り前の準備
敷きわらやマルチ、簡易な雨よけはこの時期に済ませます。降り出してからでは、下葉はすでに泥はねを受けています。
梅雨明けの切り替え
水の要求量が急に増えます。プランターは朝一回から朝夕二回へ。この見落としが、七月末にまとめて出る尻腐れの正体です。

8月以降は株を作り直す期間

八月は最高気温が35度を超えると花粉の働きが落ち、着果しにくくなります。実がつかないのは肥料や水の問題ではなく高温が原因なので、慌てて追肥せず、涼しくなるまで株を保たせることを優先してください。

この時期に摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)や切り戻しで株を更新しておくと、九月からの気温低下に合わせて新しい花房が動き出します。十月以降は着色に日数がかかるようになり、最低気温が10度を下回ると赤くなるのが目に見えて遅くなります。

気温の目安株にすること
8月日中35度を超え着果しない摘心か切り戻しで更新する
9月最高30度前後まで下がる更新枝を誘引し追肥する
10月最低10度を下回る日が出る残す実を絞って熟させる
11月5度を切ると株が止まる最終収穫と残渣の片付け

片付けは十一月中に済ませます。ナス科の残渣を畑に残すと、病原菌や卵が越冬して翌年の発生源になります。

地域と作型で二週間ずれる

ここまでの表は中間地の平地が基準です。暖地は全体をおよそ二週間早め、寒冷地は二週間から三週間遅らせて読んでください。梅雨入りと梅雨明けがずれる年は、病害虫を警戒する時期も同じだけ前後します。

地域定植収穫の中心
暖地4月下旬から5月上旬6月中旬から10月
中間地5月上旬から中旬7月から10月中旬
寒冷地5月下旬から6月上旬7月下旬から9月

秋まで穫るか夏で終えるかでも暦は変わります。八月に切り戻さない前提なら、九月以降の欄は読み飛ばして構いません。

ミニトマトの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

ミニトマトの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はミニトマトの育て方にまとめています。

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