科: ナス科属: Solanum
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のミニトマトは「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る
実際に育てた記録
運営者がミニトマトを育てた記録です。1 株 (記録はこれから)。解説には「目安」しか書けませんが、記録には実際の畑での日付と経過が写真つきで残っています。
ミニトマトを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
定植した日
大玉より収穫期間が長いぶん、定植日を起点にすると「何日目からどれくらい採れたか」が残せます。
わき芽かきの間隔
伸びが早いので、前回いつ取ったかが分かると次の作業が読めます。放任で 2 本仕立てにした場合もその判断を残します。
収穫のピークと終わり
採れ始めから終わりまでの期間を残すと、翌年に何株植えるかが決められます。1 日の収穫量も時々。
収穫までのコツ
ミニトマトを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
第一花房直下のわき芽を残す
ミニトマトは草勢が強く、2本仕立てにすると1本あたりの勢いが落ち着きます。花房直下の芽だけ伸ばし、それ以外は小さいうちに外します。
房ごと色づくまで待って採る
房は付け根から先へ順に熟します。先端まで赤くなってから房ごと切ると一度に収穫でき、日持ちを優先する日は1粒ずつヘタごと摘みます。
収穫を終えた段の葉を外す
採り終えた房より下の葉は光合成より蒸れの原因になります。1段収穫するごとに下葉を2〜3枚落とすと風が通り、株元が見やすくなります。
追肥は第三花房の着果から始める
早くから効かせると茎葉ばかり伸びます。三段目の実がふくらんだ頃から2〜3週おきに少量ずつ与えると、収穫が秋遅くまで続きます。
花房は通路側へ向けて誘引する
花房は茎の同じ側に規則的に出ます。苗を植えるときに花房を通路へ向けておくと、実が葉に隠れず色づきの確認と収穫が速く済みます。
ミニトマトの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
ミニトマトの病害虫(105)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
青枯病
主要病気一般的な内容Ra / Rs
症状 日中に葉が青いまましおれ、朝夕は回復する状態を数日繰り返したのち枯死する。茎を切って水に浸すと白濁した細菌液が糸を引いて出る。
予防 連作を避け、抵抗性台木の接ぎ木苗を使う。排水をよくして高畝にし、根を傷つける深耕や過度な中耕を控える。
対処 有効な治療手段はないため、発病株は土ごと早めに抜き取り処分する。作業に使ったハサミや手を洗い、同じ場所でのナス科の連作をやめる。
接ぎ木苗の利用が最も確実な回避策
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Erwinia tracheiphila、青枯病菌、Ralstonia sp.
萎凋病
主要病気一般的な内容Fol:0,1,2
症状 日中に下葉から萎れ、朝夕は回復する症状を繰り返しながら次第に枯れ上がる。茎を切ると導管部が褐変しているのが特徴である。
予防 抵抗性品種や接ぎ木苗を使い、連作を避ける。排水を改善し、農具や靴による汚染土の持ち込みを防ぐ。
対処 発病株は根ごと抜き取り、圃場外で処分する。薬剤での治療は困難なので、土壌消毒や輪作など次作の対策に切り替える。
地温が高い夏に発病しやすい
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Ceratocystis fimbriata、Fusarium commune、Fusarium commune f. sp. rapae ほか23
疫病
主要病気一般的な内容Pi
症状 葉に暗緑色の水浸状病斑ができ、急速に拡大して褐色に枯れる。葉裏や病斑周縁に白いかびを生じ、茎や果実にも黒褐色の病斑が広がる。
予防 健全な種いも・苗を使い、排水と通風を確保する。雨よけ栽培や敷きわらで泥はねを防ぎ、ナス科の連作を避ける。
対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分する。降雨前に登録のある殺菌剤を予防散布するのが基本で、発生後の回復は難しい。
梅雨期の低温多雨で多発
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26
黄化えそ病
主要病気一般的な内容TSWV
症状 葉に褐色のえそ斑や輪紋が現れ、新芽が萎縮して黒ずむ。果実には同心円状の黄色い輪紋ができ、出荷できなくなる。
予防 育苗期から防虫ネットと青色粘着トラップでアザミウマの侵入を抑える。周囲の花壇や雑草を管理し、感染源を減らす。
対処 治療はできないため発病株は早期に抜き取り、袋に密封して処分する。残る株のアザミウマ防除を系統を変えながら継続する。
果実の輪紋で判別しやすい
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ミカンキイロアザミウマ、Orthotospovirus tomatomaculae、トマト黄化えそウイルス (TSWV) ほか3
オオタバコガ・タバコガ
主要害虫一般的な内容
症状 果実やつぼみに丸い穴が開き、内部が食い荒らされて糞が詰まる。食入部から腐敗が進み、落果や落蕾につながる。
予防 防虫ネットで成虫の産卵を防ぎ、花や新芽の周辺をこまめに点検する。被害果は放置せず早期に取り除く。
対処 被害果ごと幼虫を取り出して処分する。果実に潜る前の若齢期を狙って薬剤を散布するのが効果的だ。
果実に穴を開けて食入する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): オオタバコガ
かいよう病
主要病気Cmm
症状 片側の小葉から縁が枯れ上がり、茎を裂くと導管が褐変している。果実には白い輪に囲まれた鳥目状の斑点ができる。
予防 消毒済みの種子と健全苗を使う。整枝・芽かきのハサミは株ごとに消毒し、なるべく手で乾いた日に行う。
対処 治療できないため発病株は早期に抜き取り処分する。使用した資材と支柱を消毒し、同じ場所でのトマト連作をやめる。
作業器具の消毒が最大の対策
病原・原因(この病名で報告のあるもの): トマトかいよう病菌、Curtobacterium flaccumfaciens、Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii ほか10
空洞果
主要生理障害
時期 低温期の着果(5月)出る場所 果実の内部出やすい条件 低温時の受粉不良
症状 切ると中に隙間があります。大玉ほど目立ちませんが、食感が水っぽくなります。
予防 ミニトマトは着果しやすいので出にくい症状です。出るときは早植えによる低温が原因なので、植え付けを急がないこと。
対処 気温が上がれば自然に解消します。ホルモン処理は不要です。
低温期の着果で多い
コナジラミ類
主要害虫
時期 初夏〜秋(6〜10月)出る場所 葉裏出やすい条件 高温乾燥。株が茂りすぎたとき
症状 葉裏に白い小虫。ミニトマトは葉が密になりやすく、株の内側で気づかないうちに増えます。
予防 わき芽かきで株の中を透かし、葉裏が見える状態にしておくと早く気づけます。黄色粘着トラップも有効です。
対処 葉裏に薬がかかるよう、株の内側から散布します。黄化葉巻病を運ぶので数が少ないうちに。
黄化葉巻病を媒介する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): コナジラミ科
尻腐れ果
主要生理障害
時期 一番果〜二番果(6〜7月)出る場所 果実の先端出やすい条件 水切れのあとの多量の水/窒素過多
症状 実の先が黒くへこみます。大玉より出にくいものの、房の下段でまとまって出ることがあります。
予防 敷きわらで土の乾湿差を減らし、元肥の窒素を控えめにします。ミニトマトは草勢が強く出やすいので、追肥は着果を見てから。
対処 出た実を摘み、水やりを一定にします。房ごと出ているときは、その房を早めに整理して次の房に力を回します。
第 1〜2 果房で多発する
窒素過多
主要生理障害一般的な内容
症状 葉が濃緑色で大きく、茎が太く軟弱に育つ。開花・着果が減り、アブラムシや病害の発生が増える。
予防 元肥と追肥の量を作物ごとの基準に合わせ、前作の残肥や堆肥由来の窒素も見込む。有機質肥料の多投を避ける。
対処 追肥を止め、潅水でやや流亡させながら生育を落ち着かせる。摘葉と整枝で採光を確保し、着果を促す。
茎が太く花が落ちる
徒長
主要生理障害一般的な内容
症状 節間が長く伸びて茎が細く、葉色が薄い。株が倒れやすく、病害虫にも弱くなる。
予防 十分な日照を確保し、株間と鉢の間隔を空けて光と風を通す。育苗時は夜温を上げすぎず、潅水と施肥を控えめにする。
対処 徒長した苗は深植えや支柱で補強し、日当たりの良い場所へ移す。潅水を控え、葉を摘んで風通しを改善する。
育苗期に間延びしやすい
トマト黄化葉巻病
主要病気TYLCV
時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 新葉出やすい条件 タバココナジラミの飛来
症状 新葉が黄色く縮れて上に巻き、以後の房に実がつかなくなります。長期どりのミニトマトは、後半に発病すると残りの収穫をまるごと失います。
予防 0.4mm 目の防虫ネットとシルバーマルチ。抵抗性品種(Ty 遺伝子)を選ぶと安心度が上がります。
対処 治せません。早めに抜いて袋に入れて処分します。長く採る作型ほど、抜く判断を早くするほうが得です。
夏秋作で被害が甚大
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Begomovirus coheni、タバココナジラミ、トマト黄化葉巻ウイルス (TYLCV)
トマトモザイク病
主要病気一般的な内容ToMV:0,1,2
症状 葉に濃淡のモザイクが現れ、葉が細くねじれて縮む。果実は着色ムラや内部褐変を起こし、収量と品質が落ちる。
予防 抵抗性品種と健全苗を選ぶ。芽かき・誘引の前に手を石けんでよく洗い、器具を消毒してから株に触れる。
対処 治療はできないため、疑わしい株は早期に抜き取り処分する。作業は健全株から先に行い、喫煙後は必ず手を洗う。
接触伝染するので作業前の手洗いが効く
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Tobamovirus tomatotessellati、トマトモザイクウイルス (ToMV)
苗立枯病
主要病気一般的な内容
症状 地際部がくびれて水浸状〜褐色に細くなり、苗がぱたりと倒伏する。発芽前に侵されると出芽自体がそろわず、欠株となる。
予防 清潔な新しい培土と消毒済みの容器を使い、播種後の過湿と厚まきを避ける。換気して苗を締めて育てることが最大の予防である。
対処 発病苗と周囲の培土は速やかに取り除く。灌水を控えて表面を乾かし、必要に応じて登録のある薬剤で灌注処理を行う。
セルトレイ育苗で発生しやすい
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41
ネコブセンチュウ
主要害虫一般的な内容Ma / Mi / Mj
症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。
予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。
対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。
抵抗性台木で回避できる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
灰色かび病
主要病気一般的な内容
症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。
予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。
対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。
花弁付着部や摘葉痕から侵入する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2
葉かび病
主要病気Ff / Pf
時期 梅雨〜秋(6〜10月)出る場所 葉(下葉から)出やすい条件 多湿・風通し不良。雨よけ内で特に
症状 下葉の表に黄色い斑点、裏に灰褐色のカビ。ミニトマトは長期どりで株が大きくなるぶん、下葉が混んで広がりやすくなります。
予防 わき芽かきと下葉かきを大玉より頻繁に。収穫が終わった房の下の葉は思い切って落とします。
対処 発病葉を取り、株の中に風を通します。長期どりの株ほど後半に効いてくるので、8 月までに整理しておきます。
施設の多湿・弱光条件で下葉から発生
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Cladosporium epiphyllum、Fulvia fulva、Passalora fulva
半身萎凋病
主要病気一般的な内容Va / Vd
症状 下葉の片側だけが黄変・萎凋し、症状が上位葉へ進む。茎の導管が淡褐色に変色し、株は生育不良のまま枯れていく。
予防 抵抗性台木の接ぎ木苗を使い、ナス科・ウリ科の連作を避ける。被害残さを持ち込まず、地温の上がりすぎ・下がりすぎを避ける。
対処 発病株は抜き取り処分する。多発ほ場では太陽熱消毒や輪作で菌密度を下げ、必要なら登録のある土壌消毒剤を検討する。
春先の低温期に発病が目立つ
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Verticillium albo-atrum、Verticillium dahliae、Verticillium nigrescens ほか1
斑葉細菌病
主要病気Pst:0
症状 葉に黄色いハローを伴う 1〜3mm の黒褐色斑が散在し、多発すると葉全体が枯れ上がる。果実には黒い点状の斑点が散在し、商品価値を落とす。
予防 健全種子を使い、連作を避ける。株元にマルチを敷いて泥はねを防ぎ、雨の当たりにくい環境で管理する。
対処 発病葉は早めに摘み取って処分し、銅剤で予防的に守る。多湿を招く過繁茂を整理し、灌水は株元へ静かに行う。
低温多雨の春先に出やすい
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Pseudomonas syringae pv. primulae、トマト斑点細菌病菌 ほか1
マグネシウム欠乏
主要生理障害一般的な内容
症状 下位葉から葉脈を残して葉脈間が黄化し、網目模様になる。進行すると褐変して枯れ上がり、着果負担の大きい株で目立つ。
予防 カリと石灰の過剰施用を避け、苦土入りの肥料や苦土石灰でマグネシウムを補う。土壌診断で塩基バランスを確認する。
対処 応急処置として硫酸マグネシウム水溶液を葉面散布する。土壌には苦土資材を施し、以後の施肥設計を見直す。
収穫最盛期の下葉に出る
裂果
主要生理障害
時期 収穫期(6〜10月)出る場所 果実(へた周り)出やすい条件 色づいた実を採らずに置いたとき/雨
症状 へたの周りに細かい輪状のひび割れが入ります。実が小さいぶん、割れると一気に水が入って傷みます。
予防 大玉より熟すのが早いので、色づいたら 2〜3 日以内に採るのがいちばんの対策です。雨よけがあればさらに減ります。
対処 割れた実は早めに採ります。雨の予報が出たら、色づいた実を前倒しで採り切ってください。
梅雨明けの降雨後に多い
アブラムシ類
よくある害虫一般的な内容
症状 新芽や葉裏に緑色・黒色の小虫が密集し、葉が縮れたり生育が止まる。排泄する甘露にすす病が発生し、葉が黒く汚れる。
予防 窒素過多を避け、シルバーマルチや防虫ネットで飛来を抑える。苗の段階から新芽を点検し、初期の小さな集団のうちに見つける。
対処 少数なら手や粘着テープ、勢いのある水流で物理的に除去する。多発時は殺虫剤を葉裏まで届くよう散布し、周囲の雑草も片付ける。
ウイルス病を媒介する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
過湿による根腐れ
よくある生理障害一般的な内容
症状 土が乾かないのに株がしおれ、下葉から黄化する。抜くと根が褐色〜黒色に変わり、独特の腐敗臭がする。
予防 高畝や暗渠で排水を確保し、鉢は鉢底石と排水性の良い用土を使う。表土が乾いてから潅水する習慣をつける。
対処 潅水を止めて土を乾かし、鉢なら用土を入れ替えて傷んだ根を切り戻す。回復が見込めない株は抜き取り、周囲の排水を改善する。
長雨で下葉から萎れる
カメムシ類
よくある害虫一般的な内容
症状 果実に小さな刺し跡ができ、そこがへこんだりスポンジ状に変色する。マメ類では莢が実らず、落果や変形果が増える。
予防 圃場周囲の雑草を刈り、寄主となる植物を減らす。果実や莢の肥大期には防虫ネットや袋掛けで直接の飛来を防ぐ。
対処 動きの鈍い早朝にペットボトルへ落として捕殺する。多発時は登録薬剤を莢や果実に散布し、収穫前日数を守る。
果面に白い斑点ができる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): カメムシ科
白絹病
よくある病気一般的な内容
症状 地際の茎が水浸状に腐り、白い絹糸のような菌糸が株元と周囲の土表に広がる。やがて菜種粒大の褐色の菌核ができ、株は急速に萎凋枯死する。
予防 排水を良くし、未熟な有機物を地際に置かない。被害株は菌核ごと除去し、高温期の深いマルチや敷きわらの過湿に注意する。
対処 発病株と周囲の土をまとめて除去して処分する。多発ほ場では太陽熱消毒や輪作を行い、必要なら登録のある薬剤を株元処理する。
敷きわら下の過湿で発生
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii
タバコモザイク病
よくある病気一般的な内容TMV:0
症状 新葉に明瞭な緑色濃淡のモザイクが出て、葉が波打ち小型化する。生育が停滞し、果実の肥大が悪くなる。
予防 抵抗性品種を選び、前作の残渣を残さない。作業前の手洗いと器具消毒を徹底し、栽培中の喫煙を避ける。
対処 治す薬はないので、発病株は根ごと抜いて処分する。触れた手袋やハサミを消毒し、周囲株への連続作業を止める。
ToMV と症状が似る
病原・原因(この病名で報告のあるもの): タバコモザイクウイルス (TMV)、Tobamovirus tabaci
ニジュウヤホシテントウ
よくある害虫一般的な内容
症状 葉の表面が薄く削られ、細かい筋状の食痕が網目のように残る。多発すると葉が茶色く枯れ上がり、果実の表面も傷つく。
予防 近くのジャガイモやワルナスビなど寄主植物を放置しない。収穫終了後の株を早めに片付け、越冬成虫を減らす。
対処 成虫と幼虫、黄色い卵塊を見つけ次第捕殺する。多発時はナス科に登録のある薬剤を葉裏まで丁寧に散布する。
近接作付けで移動してくる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ニジュウヤホシテントウ
根腐病
よくある病気一般的な内容
症状 細根が褐色〜黒褐色に腐り、株の生育が止まって下葉から黄化する。日中に萎れやすくなり、進行すると株ごと枯死する。
予防 排水性の良い用土と高畝を用い、灌水は表土が乾いてから行う。受け皿に水を溜めず、鉢の連用時は用土を更新する。
対処 発病株は抜き取り、周囲の過湿を解消する。軽症なら灌水を控えて根の回復を待ち、必要に応じ登録のある薬剤を灌注する。
過湿ほ場と鉢栽培で発生
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aphanomyces cladogamus、Aphanomyces cochlioides、Cylindrocladium floridanum ほか47
根詰まり
よくある生理障害
時期 生育後半(8〜10月)出る場所 根出やすい条件 プランター栽培。長期どり
症状 水をやってもすぐ乾き、葉が小さくなって実が細ります。鉢底から根が出ています。
予防 ミニトマトは長く採れるぶん根も張ります。プランターなら 1 株 15L 以上、深型を選びます。
対処 植え替えは難しいので、追肥と水やりの回数を増やして持たせます。翌年は容量の大きい容器にします。
プランターで水切れが早まる
ハモグリバエ類(エカキムシ)
よくある害虫一般的な内容
症状 葉の中に白い曲がりくねった線が走り、線の先端に幼虫がいる。被害が進むと葉全体が白く枯れ、光合成が落ちる。
予防 防虫ネットと黄色粘着トラップで成虫の侵入と密度を抑える。被害葉は見つけ次第摘み取り、圃場外で処分する。
対処 線の先端を指で潰して幼虫を殺す物理的防除が有効である。多発時は葉内に浸透する薬剤を選び、若齢期に散布する。
下葉から発生が始まる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハモグリバエ科
日焼け果
よくある生理障害
時期 盛夏(7〜8月)出る場所 果実の日の当たる面出やすい条件 下葉を取りすぎたとき
症状 実の日が当たる側が白く抜けます。房の外側の実に出やすいです。
予防 葉かび病対策で葉を落としすぎると起きます。房を覆う葉は残すバランスが要ります。
対処 すでに出た実は戻りません。摘葉を控え、真夏は遮光ネットで和らげます。
摘葉過多で多発する
肥料焼け
よくある生理障害一般的な内容
症状 施肥直後から葉の縁が茶色く枯れ込み、株全体がしおれる。根の先端が褐変し、生育が急に止まる。
予防 肥料は規定量を守り、株元から離した位置に施す。未熟な有機質肥料を根に触れさせず、液肥は必ず規定倍率に薄める。
対処 たっぷり潅水して余分な肥料分を流し出す。鉢植えは用土を入れ替え、回復するまで追肥を止めて日陰で養生させる。
プランターで濃度障害が出やすい
キュウリモザイク病
ときどき病気一般的な内容CMV
症状 新葉に黄緑のモザイクが出て、葉が縮れ株全体が萎縮する。果実は色ムラやいびつな変形を起こす。
予防 シルバーマルチや防虫ネットでアブラムシの飛来を抑える。周囲の雑草を除き、ウイルスの越冬源を減らす。
対処 治療できないため発病株は早期に抜き取る。残った株のアブラムシを防除し、抜き取り作業は媒介虫を飛ばさないよう袋に入れて行う。
葉が糸状に細くなる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、キュウリモザイクウイルス (CMV)、Cucumovirus CMV
ジャガイモYウイルス病
ときどき病気一般的な内容
症状 葉にモザイクやしわ、葉脈のえそが現れ、下葉が枯れ上がる。株が萎縮して収量が落ち、イモの表面にえそ輪紋が出る系統もある。
予防 検定済み種イモと健全苗を使う。シルバーマルチと防虫ネットでアブラムシを減らし、ナス科の連作を避ける。
対処 治療できないので発病株は抜き取り処分する。抜く前にアブラムシを防除し、器具と手を消毒してから他の株に触れる。
モザイクとえそを生じる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、ジャガイモYウイルス (PVY)
つるぼけ
ときどき生理障害一般的な内容
症状 葉が濃緑色で大きく茂り、つるが旺盛に伸び続ける一方で花や果実が付かない。サツマイモではイモが肥大しない。
予防 元肥の窒素を控えめにし、追肥は着果を確認してから行う。前作の残肥を考慮し、排水を良くする。
対処 追肥を止め、潅水を控えて生育をおとなしくさせる。つる返しや摘心で伸長を抑え、着果を促す。
茎が太く花が飛ぶ
斑点細菌病
ときどき病気Xspp
症状 葉に水浸状の小斑ができ、のちに褐色でかさぶた状になり周囲が黄化する。果実にはざらついた褐色のかさぶた斑ができる。
予防 健全苗を用い、ナス科の連作を避ける。雨よけと敷きわらで泥はねを抑え、風通しよく整枝する。
対処 発病葉・発病果は摘み取って処分し、周囲株に銅剤を予防散布する。作業は葉が乾いた時間帯に行い、雨中の管理を避ける。
同属菌により斑点を生じる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Burkholderia andropogonis、Herbaspirillum sp. ほか23
ジャガイモ葉巻病
まれ病気一般的な内容
症状 下葉が筒状に内側へ巻き、硬くごわつく。株全体が萎縮して黄化し、イモが小さく数も減る。
予防 検定済みの種イモを使い、自家採種のイモを使い回さない。シルバーマルチと薬剤でアブラムシの飛来と定着を抑える。
対処 治療はできないため発病株は早期に抜き取り、そのイモを翌年の種にしない。周囲のアブラムシ防除を継続する。
ナス科として感染しうる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): モモアカアブラムシ、ジャガイモ葉巻ウイルス (PLRV)
萎黄病
病気一般的な内容
症状 下葉から黄化し、葉柄がねじれて株が片側に傾く。導管が褐変し、生育が止まって結球しないまま枯れることがある。
予防 抵抗性品種を選び、アブラナ科・イチゴの連作を避ける。無病苗を使い、汚染土壌を農具や靴で持ち込まない。
対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。治療は困難なので、輪作や太陽熱消毒で次作の菌密度を下げることを優先する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Candidatus、Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. apii ほか8
うどんこ病
病気一般的な内容Lt / Pn
症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。
予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。
対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59
褐斑病
病気一般的な内容
症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。
予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。
対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57
菌核病
病気一般的な内容
症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。
予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。
対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5
炭疽病
病気一般的な内容
症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。
予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。
対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66
軟腐病
病気一般的な内容
症状 地際や結球部が水浸状に軟化し、やがてドロドロに崩れる。腐敗部から独特の不快臭がする。
予防 高畝にして排水と通風を確保し、株間を詰めすぎない。収穫や間引きで作った傷を長雨の前に作らないようにする。
対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外へ持ち出して処分する。周囲へ広がるため残渣をすき込まず、銅剤の予防散布に切り替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11
ネグサレセンチュウ
害虫一般的な内容
症状 根の表面に黒褐色の細長い壊死斑ができ、細根が腐って減る。地上部は生育が揃わず、株が小さいまま葉色が薄くなる。
予防 被害の出た区画では同科の連作を避け、緑肥やイネ科作物を輪作に組み込む。清潔な用土と健全な苗を使う。
対処 被害根は残さず抜き取って処分し、土壌の太陽熱消毒を行う。密度が高い圃場では栽培する作物自体を切り替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネグサレセンチュウ属、ミナミネグサレセンチュウ、スズランネグサレセンチュウ ほか8
斑点病
病気一般的な内容Sbl / Sl / Ss
症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。
予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。
対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80
輪紋病
病気一般的な内容As
症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。
予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。
対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22
記録されている病名(59)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
実が割れる
完熟させすぎと水分の急変が原因。雨の前に色づいた実を採ってしまうのが確実です。
実が甘くならない
水を与えすぎると味が薄くなります。実がつき始めたら乾き気味に管理すると糖度が上がりますが、極端にすると尻腐れが出ます。
背が伸びすぎて手が届かない
支柱の高さで摘芯するのが基本。摘芯すると残った実に養分が回り、片付けも楽になります。
品種一覧(71)
Gadenin の作物マスタに登録されているミニトマトの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ2
か1
さ4
な1
や1
その他62
ミニトマトの動画ランキング
ミニトマトを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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