症状から原因を絞る
みつばは病害虫の少ない作物ですが、セリ科の植物なのでキアゲハの幼虫がつきます。葉がごっそり食べられていたらまずこれを疑います。虫がいないのに葉の様子がおかしい場合は、日と水の条件が原因です。
食い跡があるか、葉裏に虫がいるか、それとも葉の色や固さだけが変わっているか。この三つを見るだけで、対処すべきことがほとんど決まります。
| 症状 | 考えられる原因 | その場ですること |
|---|---|---|
| 葉が茎ごと食べられる | キアゲハの幼虫 | 見つけて別の場所へ移すか捕殺する |
| 新芽に小さな虫が群がる | アブラムシ | 水で流すか指でこすり落とす |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 混んだ葉を刈って風を通す |
| 葉が黄色く縁から枯れる | 日焼けと乾燥 | 日を遮り水を与える |
キアゲハの幼虫はすぐ見つかる
キアゲハは、みつばやパセリ、にんじんといったセリ科の葉に卵を産みます。幼虫は黒と緑の目立つ姿で、大きくなると一匹で株一つ分の葉を食べます。数は多くないので、見回って手で取るだけで防げます。
小さいうちは黒っぽく、鳥のふんのような姿をしています。この時期に見つけると被害が出る前に済みます。蝶を育てたい場合は、株を一つ分けて幼虫を移し、そちらで食べさせる方法もあります。
- 週に一度、葉裏を見る
- 葉の裏と茎の付け根を見ます。小さな黒い粒のようなふんが落ちていたら、近くに幼虫がいます。
- 見つけたら移すか捕る
- 割りばしでつまんで別の場所へ移すか、捕殺します。手で触ると独特の匂いを出すことがあります。
- 残った葉を刈り戻す
- 食べられた株は地際から刈ります。根が生きていれば三週間ほどで新しい葉がそろいます。
薬をかけるほどの被害になることはまれです。食べる葉なので、まずは手で取る方法から試します。
アブラムシは春と秋の新芽に来る
気温が上がる四月と、秋の九月から十月に、新芽にアブラムシが群がります。数が増えると葉が縮れ、生育が止まります。日陰で風が通らない場所ほど増えやすいので、株の間を空けることが予防になります。
見つけたらシャワーで水をかけて流します。数が多い場合は、その葉ごと切り落とすのが早いです。食用の葉なので薬は最後の手段とし、使う場合は収穫までの日数の決まりを必ず確かめます。
| 見た目 | 進み具合 | 対処 |
|---|---|---|
| 新芽に数匹 | 初期 | 指でこすり落とす |
| 芽が黒く見えるほど群がる | 中期 | その葉を切り落とす |
| 葉が縮れて丸まる | 進行 | 株を刈り戻して新しい葉を出させる |
うどんこ病と株元の傷み
株が混み合って風が通らないと、葉に白い粉をふいたようなうどんこ病が出ます。梅雨明けや秋の長雨の後に多く、日陰で乾きにくい場所ほど出やすい病気です。混んだ葉を刈って風を通すのが第一の対処です。
株元が茶色くとけたようになる症状は、枯れ葉が積もって蒸れたためです。刈り取った葉や落ち葉を株元に残さず、こまめに片付けます。水を与えるときも、葉の上からではなく株元の土にかけます。
- 混んだ葉を刈る
- 重なっている外側の葉を刈り取り、株の中に風が抜けるようにします。三割ほど減らして構いません。
- 枯れ葉を片付ける
- 株元に落ちた葉を取り除きます。積もったままにすると蒸れて株元から傷みが広がります。
- 土に水をかける
- 葉の上からではなく株元の土に水を与えます。葉が濡れたままの時間が短いほど病気が出にくくなります。
日焼けと乾燥の障害
みつばの葉が黄色っぽく色あせ、縁から枯れ込む症状は病気ではありません。強い日差しに当たったための日焼けと、乾燥による傷みです。夏の露地栽培ではよく起きるので、あらかじめ日を遮っておきます。
起きてしまった葉は元に戻らないので、傷んだ葉を刈り取り、日陰へ移すか寒冷紗をかけます。根が生きていれば涼しくなってから新しい葉が出るので、株を抜いてしまわないでください。
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉が色あせて縁が枯れる | 強い日差し | 寒冷紗で3〜5割遮る |
| 葉が小さく固い | 乾燥 | 朝の水やりと敷き草 |
| 昼にしおれ夕方に戻る | 暑さによる一時的な反応 | 様子を見る。水は朝に |
| 株元がとける | 枯れ葉の蒸れ | 枯れ葉を片付け風を通す |
急に元気がなくなるときの見分け
元気だった株が急に弱ったときは、根の状態を確かめます。株元を少し掘り、白い根があれば地上部だけの問題なので、刈り戻して待てば戻ります。根が茶色く柔らかければ、過湿か根の病気です。
みつばは湿り気を好みますが、水がたまり続ける場所は苦手です。粘土質で水が引かない場所なら、腐葉土を混ぜるか、少し高い場所へ植え直します。鉢なら受け皿の水を必ず捨てます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉がしおれ根は白い | 地上部の傷み | 刈り戻して水を与え待つ |
| 根が茶色く柔らかい | 過湿 | 水を控え、水はけの良い場所へ移す |
| 株が持ち上がっている | 冬の霜柱 | 押さえて腐葉土をかける |
| 葉が細く貧弱 | 株が古い | 春に株を分けて植え直す |
みつばは根さえ無事なら何度でも葉を出します。地上部の見た目で判断せず、まず根を見て決めます。
みつばの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はみつばの育て方にまとめています。
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