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みつばの月別の作業

みつばの月別の作業|春と秋に摘み、夏は株を休ませる

みつばの栽培イメージ

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みつばは春と秋によく育ち、夏は休ませます。月ごとの作業と地域による時期の差を表にまとめました。

一度植えれば数年続く

みつばは多年草なので、一度うまく根づけば数年にわたって採れます。春と秋がよく育つ時期で、夏は休ませ、冬は地上部が枯れて根で越します。この四季の流れを知っていれば、迷う場面はほとんどありません。

作業が集中するのは種まきの三月か九月、そして夏の日よけの準備だけです。あとは摘み取りと月一回の追肥(育ちの途中で足す肥料)で一年が回ります。手のかからない部類の野菜です。

作型種まき収穫要点
春まき3月〜4月5月〜7月上旬初夏にとう立ちする
秋まき9月翌年4月〜7月冬を越して長く採れる
多年草として一度まけば毎年春と秋3年ごとに株を分ける

月別のやることカレンダー

関東平野の露地を目安にした一覧です。みつばは半日陰の湿った場所という条件さえ合っていれば、あとは季節に合わせて摘むだけで育ちます。夏と冬は手を出さず待つ時期です。

まいた日、初めて摘んだ日、とう立ちした日を残しておくと、翌年の見当がつきます。同じ庭でも日の当たり方で二週間はずれるので、自分の記録がいちばん役に立ちます。

主な作業ねらい
3月種まき、株分け、追肥春の伸びに合わせて始める
4月間引き、越冬株の収穫開始株間を広げて葉を大きくする
5月収穫、追肥いちばん柔らかい葉が採れる
6月とう立ちした茎を切る、日よけの準備葉に力を戻す
7月〜8月水やりのみ株を休ませる
9月種まき、切り戻し、追肥秋の再生を促す
10月〜11月収穫、追肥香りの良い葉が採れる
12月枯れ葉を刈る、腐葉土をかぶせる根を守って冬を越す

春と秋が採りどき

四月から六月上旬と、九月下旬から十一月が、みつばのいちばんおいしい時期です。気温が十五度から二十度で湿り気があるころ、葉が柔らかく香りも澄みます。この時期は摘めば摘むほど新しい葉が出ます。

外側の葉から順に摘み、株の中心の若い葉は残します。全部刈ってしまうと再生に時間がかかるので、株の三分の一を残すつもりで摘むと、収穫が途切れません。

草丈十五センチで始める
外側の葉柄を根元近くではさみで切ります。株の中心の小さな葉は残して次の収穫に回します。
三分の一を残す
一度に全部刈らず、株の三分の一の葉を残します。残した葉が光を受けて次の葉を作ります。
摘んだあとに追肥
たくさん摘んだあとは化成肥料をひとつまみ株の周りにまき、水を与えて次の葉を促します。

夏は休ませる時期

七月から八月は生育が鈍り、葉も固くなります。この時期は収穫をあきらめ、水やりだけで株を保たせます。無理に摘み続けると株が弱り、涼しくなってからの再生が遅れます。

八月下旬に一度、株を地際から五センチほどのところで刈り戻しておくと、九月に新しい柔らかい葉がそろって出てきます。朝晩が涼しくなったころが刈りどきで、暑さが残るうちに刈ると再生が遅れます。土を触って冷たさを感じたら始めどきと判断します。

時期株の状態すること
7月葉が固くなる収穫を止め、水やりと日よけ
8月上旬生育が止まる水やりのみ。肥料は与えない
8月下旬暑さが和らぐ地際5センチで刈り戻す
9月新芽が出る追肥して収穫を再開する

遅れたときの立て直し

みつばは多年草で回復が早いので、たいていの遅れは取り返せます。まきそびれても次の適期を待てばよく、とう立ちを見落として株が固くなっても、刈り戻せば新しい葉が出ます。

取り返しにくいのは、夏に乾かして根まで枯らしてしまった場合だけです。掘って根が茶色く枯れていれば、その株は戻りません。九月にまき直すのがいちばん早い立て直しになります。

場面起きること立て直し方
まきそびれた収穫が遅れる次の適期を待つ。9月でも間に合う
とう立ちを放置した葉が固く香りが変わる花茎を切り、株を刈り戻す
夏に乾かした葉が枯れる根が白ければ水やりで戻る
根まで枯れた株が再生しない9月にまき直す

根が生きているかどうかは、株元を少し掘って白い根があるかで見分けます。白ければ待てば戻りますし、触って柔らかく茶色ければまき直します。

地域でずれる時期の目安

上の表は関東平野の露地が基準です。暖地は春の生育が二週間早く始まり、夏の休みが長くなります。寒冷地は春まきが四月中旬からで、夏でも葉が固くなりにくく、収穫期間が長く取れます。

みつばは暑さより寒さに強い作物なので、寒冷地の方が作りやすい面があります。逆に暖地では、夏の日陰をどれだけ確保できるかが出来を分けます。

地域種まき収穫
暖地(九州・四国南部)3月上旬か9月下旬4月〜6月、10月〜12月
中間地(関東・近畿)3月〜4月か9月4月〜7月上旬、10月〜11月
寒冷地(東北・北海道)4月中旬〜5月6月〜9月

一年を通した見回りの目安

みつばは毎日世話をする作物ではありません。週に一度、株の姿を見て、葉の色と大きさ、土の湿り具合を確かめれば十分です。異変はたいていこの二つに先に出ます。

葉が小さくなったら肥料か水、色が薄いころなら肥料、固くなったら日差しと、見えたものから原因をたどれます。季節ごとに何を見るかを決めておくと迷いません。

時期見るところ手を入れる目安
葉の大きさと株間混んでいたら間引く
初夏中心から立つ花茎見つけたら切る
土の湿りと日差し乾いていたら朝に水を与える
葉の色黄緑なら追肥する
枯れ葉の量刈って腐葉土をかぶせる

みつばの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

みつばの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はみつばの育て方にまとめています。

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