花が咲かない原因は肥料と水の多さ
ナスタチウムの相談でいちばん多いのは「葉ばかりで花が咲かない」です。原因の大半は肥料と水の与えすぎで、日照不足がそれに続きます。葉が手のひらより大きく、茎が太くて色が濃いなら肥料過多です。まず今の株の姿を表と照らし合わせて、水と肥料のどちらを止めるかを判断してください。
| 姿 | 考えられる原因 | やること |
|---|---|---|
| 葉が大きく濃緑、花がない | 肥料過多 | 追肥を止め、水も控える |
| 茎が細く伸びて倒れる | 日照不足、水のやりすぎ | 日なたへ、水は乾いてから |
| 葉が小さく黄色い、花も小さい | 肥料切れ、根詰まり | 薄い液体肥料を一回、鉢なら一回り大きく |
| 葉は元気だが夏に花が止まった | 高温 | 自然な休み。切り戻して秋を待つ |
水やりは乾いてから、葉に水をかけない
ナスタチウムは乾燥に強く、過湿に弱い植物です。地植えなら根付いたあとは真夏以外ほとんど水は要りません。鉢植えは表土が乾いて鉢が軽くなったら、鉢底から流れるまで与えます。葉の表面には水をはじく細かな毛があり、水をかけると玉になって残り、そこが日に焼けたり病気の入り口になったりします。必ず株元に注ぎます。
地植えの株でも、植えて三週間ほどの根付くまでは表土が乾いたら水を与えます。根付いたあとは一週間雨がなくても平気で、葉が朝からしおれているときだけ株元に与えます。昼にしおれて夕方に戻るのは暑さをしのぐ姿なので、水は足しません。
- 鉢を持ち上げて軽さで判断
- 表土の色だけでなく、鉢を持ち上げて軽くなっていたら与えます。重いうちは待ちます。
- 朝に株元へ
- 水は朝、葉をよけて株元に注ぎます。夕方の水やりは夜に湿ったままになり、茎が腐る原因になります。
- 真夏は夕方にも様子見
- 七月から八月は朝に与えても夕方にしおれることがあります。夕方に戻らないときだけ足します。
受け皿に水をためたままにしないでください。ナスタチウムは根が水に浸かると数日で株元が黒くなります。
追肥は基本なし、弱ったときだけ
追肥(育ちの途中で足す肥料)は原則として与えません。痩せた土のほうが花付きがよく、葉の香りも締まります。与えるのは、葉が黄色く小さくなって株全体の勢いが落ちたときと、真夏の切り戻しのあとだけです。そのときも液体肥料を規定の倍に薄め、二週間に一回を二回までにとどめます。粒状の肥料は効きが長く止めにくいので使いません。
鉢植えは土の量が少ないぶん肥料切れも早く来ます。植えて二か月を過ぎ、花が小さくなって葉色が薄いなら、地植えより早めに倍に薄めた液体肥料を一回与えます。それでも二週間で戻らないときは根詰まりを疑い、一回り大きな鉢へ根鉢を崩さずに移します。
- 葉色で足りているか見る
- 葉が明るい緑でつやがあれば足りています。全体に黄色く薄くなり、新しい葉が小さくなったら不足の合図です。
- 倍に薄めた液体肥料を一回
- 規定の倍に薄めた液体肥料を株元に与えます。二週間たって葉色が戻れば止め、戻らなければもう一回だけ与えます。
- 花が減ったらすぐ止める
- 追肥のあとに葉ばかり大きくなったら与えすぎです。次からは省き、水も控えて株を締めます。
真夏は切り戻して秋の花に備える
ナスタチウムは三十度を超えると花が止まり、葉が黄色くなって株が乱れます。枯れたわけではないので、七月中旬から下旬に株を三分の一の高さまで切り戻すと、九月に新しい芽が伸びて十月から霜まで再び咲きます。切り戻しの直後は日よけをして水を控え、涼しくなったら日なたに戻します。切った茎は挿し芽に使えます。
切り戻しを迷うなら、花が二週間以上止まり、下葉の半分が黄色くなった時点を目安にします。まだ咲いているうちは切らず、花がら摘みと下葉取りで様子を見ます。
- 七月中旬に三分の一まで切る
- 伸びた茎を、葉の付け根が二〜三か所残る高さで切ります。丸坊主にすると芽が出ないことがあるので葉は残します。
- 半日陰に移して水を控える
- 鉢は午後に日陰になる場所へ移し、地植えなら寒冷紗をかけます。葉が減った分だけ水は少なくします。
- 九月に日なたへ戻す
- 朝晩が涼しくなり、新芽が伸び始めたら日なたに戻します。このときだけ薄い液体肥料を一回与えます。
つるが暴れる、株が倒れるときの直し方
つる性のナスタチウムは支えがないと地面をはい、下の葉が蒸れて黄色くなります。わい性でも肥料が多いと茎が伸びて倒れます。倒れた株は起こしても元に戻らないので、絡ませ直すか切り戻すかを決めます。表で今の状態から手当てを選んでください。
| 状態 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| つるが地面をはって下葉が黄色い | 支えがない、混みすぎ | 支柱に絡ませ、下葉を取って風を通す |
| わい性なのに茎が長く倒れる | 肥料過多、日陰 | 半分に切り戻し、日なたへ |
| 株元が黒く柔らかい | 過湿 | 水を止め、傷んだ茎を切る。挿し芽で更新 |
| 葉が丸まって縮れる | アブラムシ | 葉裏を確かめ、水で流す |
ナスタチウムの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ナスタチウムの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はナスタチウムの育て方にまとめています。
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