使う部分で摘む時期と方法を選ぶ
ナスタチウムはエディブルフラワー(食べられる花)として知られますが、葉と若い実も使えます。花は咲いた当日か翌日の朝、葉は若くて小さいもの、実は花が散ったあと二週間ほどの緑色で柔らかいうちに採ります。どれもワサビに似た辛みがあり、葉と実は花より辛いので、少量ずつ使います。表から目的に合う行を選んでください。
花色は橙、黄、赤、クリーム色があり、味はどれも同じです。彩りを考えるなら、株ごとに違う色を植えておくと一皿で三色そろいます。
| 用途 | 摘む部分と時期 | 目安 |
|---|---|---|
| サラダの彩り | 咲いて一〜二日目の花、朝に | 一皿に三〜五輪 |
| 辛みを効かせる薬味 | 直径五センチ以下の若い葉 | 刻んで小さじ一杯 |
| ケッパーの代わりに漬ける | 花後二週間ほどの緑の実 | 直径七ミリ前後、爪で押して柔らかいもの |
| 料理の飾り | 花と丸い葉を一枚 | 食べる直前に載せる |
花と葉の摘み方
花は朝露が乾いたあと、開ききる前の午前中に摘むと日持ちします。花柄(花の付け根の細い茎)を付けたままハサミで切ると、水に挿して二〜三日持ちます。葉は葉柄ごと付け根から切り、株の三分の一までにとどめます。花を摘むと次の花芽が付きやすくなるので、食べない花もこまめに摘んだほうが長く咲きます。
葉を摘むときは、株の外側の古い葉ではなく、茎の先端近くの若い葉を選びます。古い葉は繊維が固く辛みも強すぎて、サラダには向きません。花も葉も摘めば摘むほど新しい芽が動くので、遠慮せずに使ってください。ただし一度に株の三分の一を超えると回復に二週間かかります。
- 午前中に花柄ごと切る
- 咲いたばかりの花を、花柄を二センチ付けてハサミで切ります。指でちぎると花びらが破れます。
- 葉は小さいものを選ぶ
- 直径五センチ以下の若い葉を、葉柄の付け根で切ります。大きな葉は繊維が固く辛みも強すぎます。
- 水を張った容器に立てて持ち帰る
- 摘んだ花はかごや袋に入れず、水を張った容器に花柄を挿して持ち帰ります。重ねるとすぐ傷みます。
花の奥の距(後ろに伸びた筒)には蜜がたまっていて、小さな虫が入っていることがあります。使う前に振って確かめます。
洗い方と保存
花は水に浸けると花びらが破れるので、ボウルの水に軽く振り洗いしてすぐ引き上げ、キッチンペーパーの上で水気を切ります。葉は普通に洗って構いません。保存は湿らせたペーパーに包んで密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で花は二日、葉は四〜五日が目安です。乾燥や冷凍には向かず、色も辛みも抜けます。
- 花は振り洗いだけ
- ボウルに水を張り、花柄を持って二〜三回振ります。長く浸けると色が抜けて花びらが崩れます。
- ペーパーで水気を取る
- キッチンペーパーの上に花を重ならないように並べ、風に当てて自然に乾かします。ふきんで押さえたり振ったりすると花びらが破れて色が抜けます。
- 湿らせた紙に包んで野菜室へ
- 湿らせたキッチンペーパーで包み、密閉容器に入れて野菜室で保存します。花は二日以内に使い切ります。
若い実をケッパー風に漬ける
花が散ったあとに付く緑色の実は、柔らかいうちに酢に漬けるとケッパーに似た薬味になります。実が固くなると辛みが強く食べにくいので、花後二週間ほど、爪で押して軽くへこむうちに採ります。塩水に一晩置いて辛みを抜き、酢に漬けて二週間で食べられます。冷蔵で半年ほど持ち、魚料理やサラダに使えます。
実を多く採りたいなら、花の一部を摘まずに残しておきます。ただし実を付けた株は花が減るので、花を楽しむ株と実を採る株を分けると両方を無理なく楽しめます。
- 緑で柔らかい実を選ぶ
- 花後二週間ほどの直径七ミリ前後の実を、爪で押してへこむものだけ採ります。黄色く固いものは種用に残します。
- 塩水に一晩
- 水一カップに塩小さじ一杯を溶かし、実を一晩浸けて辛みを和らげます。翌朝ざるにあけて水気を切ります。
- 酢に漬けて二週間
- 煮沸した清潔な瓶に実を入れ、実がかぶるまで米酢か白ワインビネガーを注ぎます。ふたをして冷蔵庫で二週間置き、辛みが和らいだら使い始めます。
辛すぎる、すぐしおれるときの原因と直し方
収穫でつまずくのは、辛くて食べにくい、摘んだそばからしおれる、花が少なくて摘めないの三つです。辛みは葉の大きさと季節、しおれは摘む時間帯と持ち帰り方で変わります。花が少ないのは肥料の多さが原因なので、栽培のほうを見直します。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉が辛すぎる | 大きな葉、真夏の葉 | 五センチ以下の若葉を選び、秋の葉を使う |
| 花が数時間でしおれる | 昼に摘んだ、重ねて運んだ | 午前中に摘み、水に挿して運ぶ |
| 花が少なくて摘めない | 肥料過多、日照不足 | 追肥を止め、日なたへ。咲いた花はこまめに摘む |
| 実が固くて食べられない | 採り遅れ | 花後二週間以内に採り、固い実は種にする |
ナスタチウムの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ナスタチウムの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はナスタチウムの育て方にまとめています。
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